かがみの孤城のレビュー・感想・評価
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原作既読で観ました。
※賛否混合です。
・既読で観たからこそ、特に最後の時間軸のずれを確認するシーンは、あまりにもあっさりしている気がします。もう少し、この場面は内容を濃く長くしても良かったのではと思いました。
逆に、必要のないところで間がありすぎたり、沈黙が多かったりしたことも気になりました。
・こころやアキのシーンは、もはやホラーです。怖かったです…。(批判ではありません)特に、途中で顔が黒塗りになるところ、その人の目に(アキの目にも)ハイライトがないところ、追いかけてくるのがリアルに伝わってくるところが、原作にはない恐怖でした。
・マサムネの唐突な有名ゼリフには驚き&笑ってしまいました笑 製作者の遊び心が伝わりました笑
・原作にあるはずの台詞がないことが多くて、端折りすぎていると感じました。
・個人的に、こころ役の當真さんと、フウカ役の横溝さんが、繊細な感情を丁寧に演じていて、適任だと思いました。上手でした。
逆に、演じ方が違えど俳優であるはずの宮崎さんの演技は、素人でありながらも微妙でした。とはいえ、柔らかい雰囲気が大半だった中で演じ分けるのは難しいことだと思います。また、芦田さんが、オオカミ様のイメージと違いました。私の中ではもっと低い声で、感情が感じられなく、尊厳のある声です。芦田さんだと高くて、感情が感じられ、キャッキャしすぎていると感じました。
・(ものすごく個人的に)こころが可愛かったのと、リオンが格好良かったです笑
最後に…余談?注目ポイント?
この映画の主題歌である優里さんの「メリーゴーランド」の終盤、サビ前で、鏡が割れたと思われる音が入っています。
また、歌詞を見ると、「バスタブの中」→×があった場所、バスタブのバスをひっくり返すとスバ。確かスバルが隠れたのはバスタブだったはず。わざわざバスタブと表現したのも…?(記憶が確かではありませんが、原作を確認した限りでは合っています)「声も顔もこころも」→わざと心を「こころ」と平仮名で表記している。 など、所々にこの作品を感じられる表現があります。
是非その部分も注目してみてください(^-^)
孤狼のかがみ
あけましておめでとうです。
2023年もよろしくです。
新年は昨年公開の「かがみの孤城」からスタート。
「ハケンアニメ!」の辻村深月原作小説を、「映画クレヨンしんちゃん モーレツ!オトナ帝国」の原恵一監督が映画化。そんな最高のタッグで期待する反面、絵のタッチと予告には引かれず、少し不安だった。しかしながら、予想外にも高評価だったため、ハードル高めでの鑑賞。正直に言うと、自分にはあまりハマらなかったが、辻村深月と原恵一の良さがすごく出ている作品ではあったと思う。
願い事が1つ叶う鍵を城の中に隠した、という狼。
序盤の展開的にも謎解き要素を期待したが、モヤモヤが残る解決だったし、納得がいかなかった。なんの関係があったのだろうか、結局なんの意味を表していたのだろうか。意外にもそこが描けておらず、不完全燃焼だった。自分が理解していないだけか?
学校に行けていない孤独な7人が1つのお城に集められる。ラストの伏線回収はお見事なものだったが、群青劇としての面白さは無く、主人公以外のキャラクターの掘り下げもイマイチだった。高山みなみだからと言ってあのセリフは、劇場でも相当白けた。せっかく演出もテーマもいいんだから、そこはしっかりして欲しかったなぁ。
でも、流石原恵一監督。すごく引き込まれる演出とセリフがグッと胸に刺さり、予告では苦手だと感じていた作画も難なく受け入れられた。それぞれ、孤独感を抱えていながらも、同士と出会い、最終的には希望の光を見つけ、そこに走っていく。ラスト際はそんな秀逸な脚本と演出のおかげで、結構心打たれた。
説明不足は否めないが、総じて見ればいい作品であったと思う。若者の自殺が後を絶たない中、このような作品が公開されることは、非常に意味があると思う。肩を並べ、寄り添ってくれる映画。見て後悔するものでは無いと思います。ぜひ、劇場で。
ミステリチック香る真っ当なサイエンスファンタジー
「すずめ」より「狼」
原作未読です。けど、有名な小説みたいですね。
いやぁー久しぶりにアニメで泣いた!泣きました!胸熱になりました。久しぶりの嗚咽で鼻がぐずついてこまりました。じわじわと締め付けられる切なさ、辛さ、怖さや失いかける希望・・・地味で暗い感じです・・・けどね、クライマックスの畳み掛けるようにさまざまなピースがはまっていき感動の大波が押し寄せてきた時には涙の防波堤が決壊です。ラストまで波が押し寄せます。たまらないです。
「聲の形」以来のかきむしられ系の感動です。
某有名同時期公開の某有名アニメを見るくらいなら。この骨太アニメを見るべきだと思います。
比較するのは良くないのはわかってますが、明確に原作の力の差でしょうね。明らかです。
本作は真面目に必見です。
アニメの「映像」としては確かに豪華じゃないかもしれません。すごい映像体験ができるわけでもありません。が、そんなの二の次です。物語の力を感じてください。その物語の力を伝えてくれるに十分すぎるアニメ演出です。ハードな描写はありますが、子供にも見せられるよう工夫してあると思います。地味かもしれない映像が逆に良いのです!物語が、テーマが、真っ直ぐに伝わってきますよ。
人の繋がり、願い、思いは超えていくんです!!!これも!あれも!それも!
たっくさんの大人に、子供に見てほしい傑作です。誰が見ても感じるられることが見つかるはずです。
誰のための映画か?
重いテーマでありながら非常によくまとめた良作!
良かった(注意:感想にすずめの戸締まりのネタバレも少し含みます)
とにかく伏線が張り巡らされていた。普段よく色んな映画を見ているおかげか、これは時間軸がズレているんだなとすぐに気づくことが出来た。しかし、そこは分かったが、最後のミスリードまでオオカミ様がお姉ちゃんとは気づくことが出来なかった。病室のドールハウスが、城になっている。これは気づきたかったが、そこまでの観察力はなかった笑
そして、何よりもこころのイジメ描写は、心の底から怖さが溢れ出るほど、臨場感がすごかった。あまり他の映画の名前は出したくないが、「すずめの戸締まり」の環さんがサダイジンに取り憑かれた時と、同じような怖さを感じた。いじめがリアルかと言われたら、家に攻めてくるなどはあまり少ない(あるにはあるのだろうが)と思うので、ちょっと過激すぎると感じた。が、実際にこういうことが行われているのも事実であることが、何よりも悲しいことだとも思った。そして、凄いなと感じたのは、何かしらの悩みがある7人が集まって起きたイジり。自分達も、いじめられたりして、苦しい思いをしたのに、ウレシノの恋愛等の部分をイジって、嫌な思いをさせる。これは、どんなことがあっても、人が存在する以上"いじめ"は起こることを、体現しているのではないか、と自分は考えた。それらの点から、この映画はただいじめや、様々な困難な問題に向き合い、乗り越えていくというテーマだけでは無く、今の人間社会をも表している映画なのでは無いかなと感じた。とにかく、感動できていい映画だった。是非、皆さんも映画館でご覧になってはいかがでしょうか。
素晴らしい作品です
SFファンにはオススメできない(?)
不登校になった主人公が不思議な色に光る鏡に誘われ、中に入ると孤城に似たような境遇の6人の子供がいて…?という作品。
城には願いが叶う不思議な鍵がある。しかし願いを叶えると城の中の思い出が消えてしまう。中盤以降が鍵をとるか、思い出をとるかで揺れ動き、揺れた心が現実世界の悩みを共有するきっかけになっていたところまではすごく良かった。
問題は終盤、城で過ごせる最後の一日になってからだ。
なんで『城で過ごせるのは日本時間の9-17時』というルールに違反したら連帯責任になるって設定なの?物語としての必然性がなくない?こころが皆を救い、アキを皆が救うオチにしたかっただけなのでは?
アキを皆が救うオチにしたかったのは、大人になったアキがみんなを救うからだ。アキを救ったことでみんなが救われるから記憶が消えても大丈夫…という作りなのだ。(ひとり救い漏らしがあるけど…)
ただ、アキの現実世界のトラブルは解決できてなくない?いくら救ってくれたことを支えにすれば大丈夫とはいえ、城の外には誰もいない。ルール違反のきっかけにもなったヤバいのがいるのに、大丈夫ってホントか?それ。
あと、物語全体が7匹のこやぎになぞらえられているのもわからない。やはり必然性も理由もないように見える。原作を読むと違うのだろうか…?あるいは、ちゃんと読むべきは7匹のこやぎのほう…?
…と不平を垂れるのは、私が設定ガチガチのSFが好きだから、同じように捉えたくなってしまうからなのだが…
話自体はよくあるいじめものだが、救う救われるの循環がある点はすごく面白かった。しかしそれを面白いと思うのは私がSF好きだからで、SF好きからしたら必然性のない設定にもやもやしてしまい………
私は何を言っているんでしょうね?
今期一番感動した
絵が印象に残らなかった
家族で見ました
最高でした!
タイトルなし(ネタバレ)
そもそも2時間にまとめるのが難しい長編の映画化としてはよくがんばった。上映後泣いちゃったの声が多く聴かれたように、
・こころがアキに不登校の訳を吐露するシーン
・以降こころ母が理解者となり応援するシーン
・家庭訪問の担任がわかってないシーン
・北島先生は寄り添ってくれるシーン
など現実世界の主題描写には良い演出が多く、脚本&キャラクタ全般は及第点だった。しかし1番の疑問は、アキときたじま先生のストロベリー紅茶好き一致の件。あまりにも間隔が短すぎてイージー問題になりすぎ。最後まで取っておくべき真相をこんな前半に明かしてはいかん。この設定改悪だけはホントにもったいない。
涙が
仕事始め
会社帰りに鑑賞してまいりました。
新年、始めの映画とても良作で満足して
います。
かなり、早い段階で喜多嶋先生は、てわかった
んですけどそこにたどり着く過程が素晴らしい。
むしろ、伏線が回収していくのにゾクゾクと
感動の嵐でした。
中学不登校7人の心情の心情を嫌て程、
見せられた終盤。
人間の嫌な部分を見ました。
と同時に仲間を助けたいという7人の結束が
良かった!
この映画、親子連れの方が多かったのですが
見て何か感じてもらえるととても嬉しいかなと
私は思いました。
しかし、こころのイジメ描写はエゲツないです。
特に自宅に取り巻きを引き連れて押しかける
シーンはホラーより怖いです。
終盤、メインのこころ以外にメイン伏線が
回収されるんですけど涙涙でした。
こんなにも泣かされるとは、凄いぜ。
最後のこころとリオン+アキの今を回収して
エンディングになるんですけど他の5人も
見たかったなあ。是非みたい!
最後のかかる曲も良かったしキャストの皆様も
素晴らしかったです。
ツボったのは、高山みなみさんのあのセリフ
でした。流石、日テレがかかわってるだけ
ありますね。
この映画予備知識ナシで鑑賞した方が何倍も
感動できると思います。
公開中ですし映像配信はまだまだ先だと思いますがその前にもう一度見る前に原作を読んでみたい
と思わせる良作な映画でした。
面白かった
設定に奇抜さはないが、ストーリーがよくできていたように思う。
現在はいろいろ倫理的なものでNGが昔より多くなったが、やはりその当時にありがちな背景を少しだけだが、描写しているのは、作中の時間のズレをうまく描写していると思う。
逆に小説が読みたくなりました
原作の小説未読でしたが、劇場版アニメをみて、逆に小説が読みたくなりました。ファンタジーではあるけれど、現実との交錯が魅力で、小説で読んだときに今度は言葉によってどのようなイメージが湧くのかが興味湧きました。
いじめは子ども社会が学校という同世代の均質かつ閉鎖的であるが故に、必ずといっていいほど起きてしまうもの。そうしたときの対処法、こころの持ち方、といったものをイメージとして持つことができるアニメになっていると思いました。
小、中、高校生と思しき若いひとたちもちらほら来ていたし、日々の学校生活にも影響与えるものではないかなと。あと、リオンのお姉さんがこうした孤城に弟や世代の違う中学生を呼び寄せた動機というのがもっと知りたいとの思いがあって、小説を読みたいと思います。
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