劇場公開日 2022年12月23日

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「物凄くドキドキした...ここ最近で一番感動した!」かがみの孤城 すーちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0物凄くドキドキした...ここ最近で一番感動した!

2023年2月3日
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鑑賞方法:映画館

人生で初めてレビューを書かせていただきます。

…というのも、私精神的な様々なストレスを
抱えてしまっておりまして、(身体的にも)
それをなおす為に色々調べていたら、
太陽の光を浴びる、公園で緑の葉を見るに続いて、

"映画を観る、そしてレビューを書く。"
…というセラピーの項目があったんですね。

それで映画探ししてる時に
私はたまたまツイートで見つけた、
この"かがみの孤城"に行ってきたー!感動した!
というツイートを見かけて、
なんとなく、、観に行こう!そしてレビューをしよう!
…と決めました。

では、オッホン。
ネタバレなしで予告の中の話にとどめて書いていきます。

私は映画が元々大大大好きなのですが、
実は最近映画が楽しくないと感じてしまっていたんです。

というのも、2021年3月8日に公開した、
エヴァンゲリオンシリーズの最終作である
『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』が
あまりにも私にとって素晴らしすぎて、

こんなに素敵な映画を観てしまった私は
『もう人生でいちばんの映画を観てしまったんだな、
これ以上、あるいはそれに匹敵する感動は
きっと映画では出来ないんだろうな。』と
思い込んでしまっていたからなんですね。

それからこの2年で何度も映画を観ました。
コナンも呪術廻戦0も
シン・ウルトラマンも
すずめの戸締まりも観ましたが、
楽しくて面白いのですが、
なんか好きになれなかったんです。

そんな訳で、この映画を
ちょっとそんなダメな自分で観に行くことに
不安になりながら観に来ました。

上映開始!

最初に主人公の安西こころさんの日常パートで、
どんな子なのか?という事が分かりました。

その後、鏡の中の世界の孤城のパートで
『え?こんなちっちゃい塔みたいなのがお城?
拍子抜けもいいとこだ…大丈夫かな…』とか思ってたのですが、後ろの方を見たら超巨大な孤城でビックリしました。拍子抜けすべきなのはそんな事を上映中に考えるお前だって感じですね。ハハハ!(ちょっと何言ってるか分からない)

正直もう最初の時点で色々私と内面+境遇が似ていて
安西こころさんの事が好きになってしまいました。
デザインもしぐさもまんま好みの主人公で幸せでした。

話を戻します、この孤城を管理している
"オオカミさま"という小さな幼女にルールを伝えられ、
かがみの孤城でみんなと
来年の3月までの期限付きで、
この孤城のどこかに隠されているという、
どんな願いも叶う願いの鍵を探すことに。

あ、あと、
かがみのお城には午前9時から午後5時まで
滞在することができるのですが、
そのルールを破ると巨大な狼が現れて
連帯責任で食べ殺されてしまうらしいです。
怖いですね。

まずはみんなで自己紹介をするのですが、
みんなどうやら同じ"中学生"だということがわかりました。

そこからみんなと沢山話したり遊んだりするのですが、

長い月日は流れ…
話しているうちに少しずつみんなの事も
大切な"友達"に私は感じてきてしまいました。

そんなある日に、オオカミさまから
ある重要な言葉を告げられます。
『願いの鍵を手に入れて誰か1人の願いを叶えた場合、ここで起きたこと、ここで話したこと、みんなの事を忘れる。このお城も無かったことになる。』と。

そこから自分の願いを、叶えるべきなのか?
みんなのそれぞれの願いは何なのか?
ここはとても大事な項目なので観て欲しいです。

その事実を伝えられてからも
どんどん月日は進んでいきます。

果たしてみんなはどうするのか?ということなのですが、
私はこの先のネタバレ部分を劇場で観て、
ドキドキ、ワクワクしっぱなしでした。

ネタバレ禁止なので伝えるのは難しいですね。

ただ、一つ言いたい事があります。

私はアニメ映画を主に愛しているのですが
"アニメは虚構"だとよく言われていますが、
私はそれでも良いんじゃないかと思っています。

素晴らしかったらファンタジーでも、
嘘だって幻だって良いと思っている派の人間です。

そもそもアニメが何故ここ日本にあるのか?

それは…
辛く苦しい現実を生きていくのが耐えられないから
少しの時間でいいからそれを忘れさせてくれる、
何だったら感動までさせてくれちゃう、という多幸を味わいたい!という迷える子羊の為にそこに存在するのではないかなと思っているんです。

この作品の凄すぎるところは
アニメという虚構でありながらも
そんな辛く苦しい現実を生きている人を
抱きしめて大切にしてくれている優しさが多々見えるところです。

かがみの孤城は現実ではない嘘だ!と言えば、
存在しないじゃないですか。(あるかもしれないけど)

元から"アニメは虚構"、"嘘を作品にするな"と言っている人々をタイトルで元より弾くという賢さに感動します。

お陰で辛く苦しい現実を生きている私達は
全力でこの素晴らしい映画を楽しむ事ができました。

話は変わりますが、
あなたは小さい頃にどんな絵本を読んでもらいましたか?

やはり、グリム童話や日本の昔話、いないないばぁなど
よく知られた作品を読んでもらったのではないでしょうか?

それは何故だとあなたは思いますか?

私は、大切な思いと幸せの詰まった素晴らしいお話を
真っ先に人生が始まったばかりの
まだ何も知らないあなたに
触れて欲しかったからだと思います。

既にあなたはこの世界で最も素晴らしいといってもいい
最高の物語に触れているんです。

クラシックもきっと聞かされたんじゃないでしょうか。
クラシックオーケストラとは音楽のご馳走です。

私はかがみの孤城にそれに匹敵する多幸感を感じました。

こんな素晴らしいアニメ作品を観てしまったら、
私もこんな辛くて苦しい現実でも生きていきたいなって思いました。(ありがとう)

また、私が主人公達と同じ悩みを抱えていた時に
お父さんお母さんや学校の先生など様々な方に支えて貰えたから今があるんだと感謝の気持ちで一杯になりました。

私もいつか子供が出来たら、同じようにいつでも味方で、
いつでも居場所になってあげられるように、守ってあげられるようになりたいなと思います。

最後になりますが、
ここ最近で一番感動した作品でした。

シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇以降、
もう映画で本気で感動することはないんだなと
思っていたのですが、

本当に素晴らしかったです。

こんなに幸せな気持ちになれるなら、

また何度も映画を期待して
映画館へと観に行きたいなと思いました。

あぁ、かがみの孤城を記憶を無くしてもう一度観たいな…

今から松竹の上映している映画館へ
記憶なしで観に行けるあなたが心の底から羨ましいです。

あ、でも、死ぬほど泣いてた私に驚いて
上映後に前の席の高校生2人が
(なんでこの人泣いてるんや…)という感じで
不思議そうに見ていましたが、

映画なんてそれで良いと思うんです、
私は強く感動しました。でも、あなたはそう思わないかもしれない。
レビューでかがみの孤城がどれだけ評価されているか、低く評価されているかは私は見ないでレビューを書いています。

どうかあなたも周りがどう思うかは無視して
このレビューの事も無視して
全力で楽しんでみてください。

それでは、最後まで読んでくれてありがとう。

すーちゃん