「監督の優しさとかしたたかさというか粘り強さみたいな」かがみの孤城 北枕寝二さんの映画レビュー(感想・評価)
監督の優しさとかしたたかさというか粘り強さみたいな
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仕事納めの日にTOHOで
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2時間早引きして16時過ぎにスタートの回
まぁまぁの入り 若い人が多い印象
大好きな監督の作品で2時間全く飽きることがなく面白かった
何度か涙が滲んだ
エンドロールで辻村深月の原作モノだったと知る
しかも本屋大賞を獲っているんだと
辻村深月の小説は何作か読んでいたかと思う ツナグとか…
あと朝が来るもそうだったか
どうりで話の骨格がしっかりしているわけだ
カラフルに通ずるテーマで
この監督の優しさとかしたたかさというか粘り強さみたいな
女性原作者と相性がいいのかも
2時間では登場人物の一人ひとりの背景が描き切れていないような
例えばリオンと母親の関係とか将棋好きの男子とか
少し間を置いて原作を読んでみたいと思う
朝が来ると同じ印象で いい映画体験だ
この監督作品は俳優声優の問題があると思っていた
今回は主人公はプロ声優と思いきやそうでなく
おおかみさまは微妙によかったので
一概に俳優声優を否定出来ないかなとも思った
酷いことをする男の顔がその瞬間に
ボールペンで描いたような線で塗り潰して見えなくなる
表現手法として興味深くどんな意図があったのか知りたい
作者や監督のメッセージを
はす向かいの家の子に語らせている
いじめられたとしても しょせん学校の中の話だ
いやぁ今年最後のスクリーン鑑賞はよかった
帰りにひとり忘年会 しみじみと映画を反芻して幸せな気分だった
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