劇場公開日 2022年12月23日

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「真実は一つ!」かがみの孤城 ひろちゃん千葉さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0真実は一つ!

2022年12月26日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

幸せ

原作も事前情報も知らず映画館での予告編だけで見ました。
ちょっとイジメがテーマの映画たからキツい所もあるかも知れない。中学生のガキのやる事だから実に下らないが、人によっては微妙な気分になるかも知れない事を先に書いておく。
ただ見終わった後味は爽快だからそれも書いとく。
色々背負い込んだ物を色々な人の力を借りて乗り越えて成長していく、そんな映画。
多感な少年少女だけでなく皆にお勧めできる良い映画だ。是非見て欲しい。

イジメで不登校になってしまった中学生のココロ。
ある日自室の鏡の向こうの世界に引きずり込まれた。
そこは絶海の孤島のお城。同じく引きずり込まれた六人の同年代の少年少女が待っていた。
そして怪力の狼少女(オオカミ様)が扉の開かない部屋の鍵を探す様にお願いする。その鍵で部屋の扉を開くと何でも願いが一つ叶えられる。その代わり7人いた時の記憶は全て失われる。鍵が見つからなくても構わない。その場合はここでの思い出は消されない。全て自主性に任せる。各自プライベートな部屋は用意されている。サロンも食堂もある(食べ物と水は無いが)。好きに使って良い。ただし城に入れるのは日本時間の9時から17時の間だけ。来ても来なくても良い。ただし17時を過ぎて城にいた場合は連帯責任で全員巨大狼に食べられる。期限は来年の3月30日までの10ヶ月程。それを過ぎると城は消滅する。
何とも不思議な話である。ずっと城に住んで良いのかと思ったら違っていた。お願いはするが鍵を探すのは自由。何がしたいのか分からない導入部。
彼らは城に来て鍵を探したり遊んだり勉強したりと思い思いの生活をする。徐々に親睦も深まるが鍵は一向に見つからない。
何故彼らなのか?何故中学生ばかり集められたのか?何故7人なのか?鍵とは?狼少女とは?実はここまででも伏線は色々ある。
全て意味がある事ばかり。
そしてこの物語内で全ての伏線は回収される。
つまり真実は一つしかないのだ。
それが解き明かされた時何かが起こる。
親切過ぎる内容なので見ていくだけでどんどん謎が解けていく。そして驚愕の真実へ。
是非じっくり見て欲しい。
嫌なシーンも多いが基本的に心温まる良い話である。

最後に、入場時に特典配ってくれるけどネタバレの絵が描いてあるから見ちゃダメだよ。
封にも大きく書いてあるけどね。
まあ見たからと言ってそれだけじゃ直ぐに分からないかもだけど映画を最後まで見るとああそうか!と言う映画のその後が分かる。

ひろちゃん千葉