アイ・アム まきもとのレビュー・感想・評価
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お見送り係ってあるの?!
牧本という癖のあるひとの話だと思って見に行ったけど、見終わってみると、その時はいつ突然訪れるのかわからないよね~としみじみしてしまいました。こういうのをみると、身辺整理しようと思うのだけど、なかなかできない、そういうもんですよね。でもできてる人っているのかな?!お見送り係さんへ、やっぱり葬儀は不要です。でもありがとうね。感謝します。
血縁の親子の絆って???
察しが悪すぎるまきもと君に笑わされながらも心揺さぶられる良作
驚くほどに察しが悪く、空気の読めないマキモトくん。
故人のために、ただ真っ直ぐに、愚直に奔走している。
時にはその姿が非効率で非常識に映る場合もあるが、
その真っ直ぐさに誰もが心打たれる。
最後はマキモトの粘り勝ちなるか!?
“孤独死”がテーマとなる本作、少子高齢化が加速し、2025年には超高齢化社会へと突入する我が国は、決して他人事ではないのだ。
描き方によっては重く暗くなりがちなストーリーを阿部サダヲマジックで軽やかに、コミカルに、だけど心が温かくなるような作品となっている。
怒鳴り散らす警官・神代との交流はユーモアたっぷりで声出して笑ってしまうほど。
トロフィーのシーンも🏆爆笑よね。
ラストはまさかの展開です!脇を固める俳優陣も素晴らしかった。
何故地元の人まで標準語?
がんばった、がんばった!
何度か作中でくり返される(疲れたではなく)がんばった!・・・がキーワードですね。
地味~なタイトルとポスターの映画でしたが、共演の宮沢りえ、満島ひかりに引かれて見てきました。面白かった!
物語のテンポも良いし、阿部サダヲは周りを目立たせる天才ですね。
(自分の)信じることを人のために一生懸命やっていると、周りはあきれながらも協力してくれる人も出てくる。いくつダメだったとしても、ひとり解かってくれる人がいれば報われる。
がんばった!ですよね。
最後はちょっと悲しい結末でしたが、この物語の価値は変わらないと思う。
マザー・テレサは、寄付を集めることが得意だったそうですが、
「自分が儲けようとしてもお金は集まらないが、困っている人たちのために活動していると、自然に寄付は集まってくるのよ。」という言葉を思い出しました。
後半涙とまらず
「御葬儀は大事」
社会から取りこぼされやすい人々が繋がり、希望を見出す
元ネタ映画の「おみおくりの作法」が大好きなので、自ずと厳しめに観てしまうなと思いながら映画館に行ったけど、大筋は添いながらもしっかり独自色を出してて最後まで楽しめた良作
主演の阿部サダオは、彼のルックスと演技スタイルにこの役はドンピシャだと思う。脇役陣も、宮沢りえの肝っ玉女将ぶり、國村隼の存在感など、すっごく味がある。
中でも、冒頭の出演シーンで観客をしっかり掴むでんでんと、火葬場のシーンで圧巻の演技を見せる満島ひかりがスゴい
孤独死を扱ったところがフォーカスされているけど、個人的には障がい者雇用も含まれているのではないかな、と思いながら観てました。それは、劇中に、彼の個性を生かした役職、というセリフがあったから
そして、それを全く意に介さず廃止する市長が現れる
社会から取りこぼされやすい人々と、理解するつもりもない人々、ただ意識していないだけの人々、理解し共感した人、交わり合えないはずの人々を、同じく取りこぼされやすい立場のマキモトが繋いでいく
埋葬スタイルが違うから仕方ないけど、ラストシーンは元ネタの方が情緒があったなぁ
厳しい現実をコメディタッチで描きつつ、人の死に真摯に向き合った、今この時自身の生活に感謝したい気持ちにさせてくれる映画でした
面白かった まきもとのキャラがうまく活きる設定にしたのが最高
観てよかった☺️
まきもとさんの孤独
元映画は未見、なので、もともと主人公が自閉症なのかは分からないけど、そこまで必要な設定ではなかったかも?と最後まで引っかかった。あと、ホームレスって同じ場所で35年とかいるものなのか??(健康面や事情の変化はないものか?)
大きく気になったのはその2点だが、それ以外は脇のキャストも素晴らしく、合理性で動く役所のやり方に納得できずにいるまきもとが、蕪木の越し方を追う内に(分からないなりに)裏付けを得ていく展開がグッと来る。
おそらく理解されないことで自分の生に未練もなかったまきもとが、強く共感する蕪木のため、理解し合えそうな塔子のため、用意した墓を譲るのはつまり生きたいという思いからだろう。
しかし、塔子が現れなくても理解者はいたと分かるラストがせつない。(でんでんや篠井英介は最初から理解者だけど)
満島ひかりや宮沢りえ、國村隼はほんの少しの台詞でもさすがという感じ。松下洸平が俗物なのに実は情に厚いというのが、予想外に良かった
想いを送り、送られる
近年、死後だいぶ経過した孤独死も珍しくないと感じていたけど、遺骨の受取拒否があるのは考えもしなかった。お寺にある無縁仏には、そういう事情もあるのだろうか。
たしかに遺族とはいえ疎遠だったり、連絡先すら知らない人だと、いきなり葬儀に来い、遺骨取りに来いと言われても困る、というのは分からないでもない。
近しい人の遺骨ならいいけど、そうじゃない人の遺骨は、正直ちょっと怖い。
はじめはちょっとおかしな人という印象の強い牧本さんが、蕪木さんを通して人と交流し、成長していく。そして牧本さんと関わった人も成長する(坪倉以外)。
みはるさんに「座って食べな」と言われ、変わりはしたけど、お茶碗は持ってなかったのかな。
その後の急展開に驚かされたけど、切なくもほっこりするエンディングだった。
気になってはいたけど観れなかった、オリジナルの方も観てみよう。
『川っぺりムコリッタ』『マイブロークンマリコ』と、遺骨が続くなぁ。普段めったに見かける事はないのに。
牧本さんの自宅シーン。物のない部屋と白い照明と白いシャツが『死刑にいたる病』の接見室と重なって、ちょっと鳥肌。
社会の歪みを真面目に面白く
いい!
低評価ですが、これでもほぼ4.5の評価
生と死を扱う映画はたくさんある中、この映画において素晴らしい点がある。
故人が過去の回想シーンなどでも動いて出てこない。
なんなら免許証や履歴書の写真でしか画面に映らない。
だからこそ今を『頑張った、頑張った』と生きてる人たちとの対比が明確に表れて生死のコントラストとしてより深みが出て秀逸なのだ。
それなのにも関わらず!
ラストの3分はなんだ?一体なにをしたかった?
今まで牧本が関わった身寄りのない故人が実像として現れて無縁墓地(牧本)に対して合掌する為にぞろぞろ集まってくる。はっきり言ってクソゴミのシーン。
この演出がなきゃ伝わらない事などあるはずがない。
【牧本こうなってました】ばりに牧本と共にスクリーンを通して色んな人と真っ直ぐ向き合ってきた我々の目には、例え誰も映ってなくても無縁墓地の画角に牧本の事を迎える故人たちが見えているのだから。
それまで4.5の評価を一気に3.0
にまで引き下げる効果。その前に満島ひかりや宮沢りえと共に号泣したオレの涙を返せ。
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