「虹が架かった後の空は晴れ」アイ・アム まきもと くりさんの映画レビュー(感想・評価)
虹が架かった後の空は晴れ
市役所の職員が
孤独死した方を悼み
親類でもないのに弔事を丁寧に
やりすぎることが
行き過ぎた行為として問題になり
部門閉鎖に。
その最後の葬式で起こった
人への尊重が生んだ
出来事の話でした。
牧本の故人への行いは
賛否両論あると思うんですが
私は人にはできないすごいことを
やっていると思いました。
死生観もあるとおもいますが。
ただ、
彼が何を喜びにして
何の為に生きているんだろうと
気になりました。
亡くなった方の為に
生けている人間が、理由もなく
奉仕するのが異様に感じます。
宗教的には、
そういう功徳が天国への往生に
つながるのを示唆するのかも。
そういう動機を示さないで
行動の理由がいい人や変な人
という扱いになっているところに
掴みどころのない彼の魅力に
見せているのかな。
ただ良心に従って
尋常じゃない行動を
貫きとおす姿に
ただ頭が下がりました。
無償の奉仕の先に
なにがあるのか。
災害時の自衛隊、無医村の医者、
大火災時の消防隊のような
誰かのために自分を捧げる方の
尊い思いなんだなと
途中で気づきました。
そういう行動をする人の心は
日常生活のなかでは、
すぐに気づけなくて、
自分の近くで、死に直面し、
経験した時に
初めてわかるんですよね。
その存在価値に。
自分の仕事の考え方や
人生の選択に影響しそうな
作品でした。
虹が架かる墓地に
ひとり、またひとり…
最後のシーン、歌には
まいりました。
暫く立てませんでした。
返信ありがとうございました。ど共感でございます「変な人」に相違ないですが、「真っ当な人です」刑事の場面は、批判的なライバルが最後にその思いを共有して悲しむ、という胸を打つストーリーの王道でした。ありがとうございました😊😭
今晩は
私は今作のまきもとような、不器用ながら自分の意思を貫く人間、自分様に取ってあった墓の場所を”人間として、筋の通った生き方を不器用ながらした人”に譲れる人間には、尊崇の念を抱きます。
彼によって、お見送りされた人々の魂魄がまきもとの骨壺に祈るシーンはオリジナルを観ていても、沁みましたね。では。
無償の行為の先には何も無いのが一番ですね。誰にわかられなくても良い、でも自分はそれが良い。というのは最高の「善行です」ね。最後の牧本氏の死の孤独は矛盾満載場面でしたが、「無償で、見返りも一切求めない」牧本の生き様死に様ですね。イイねありがとうございました😊😊😊