「あんなカレー煮な」月の満ち欠け kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
あんなカレー煮な
『東京暮色』はいいにしても渋い好みだなぁ。一度映画も見たことあるのに、さっぱり覚えてないくらい眠くなった記憶。ビデオを見てたのはアンナカレニナと表記したビビアン・リー主演の48年作品。日本語訳のトルストイ著作は「アンナ・カレーニナ」だ。ところが、劇中ではカレニーナと発音していたような気がしました・・・どうでもいいか。
大泉洋演ずる小山内の幼い娘・瑠璃が登場する場面で伏線張りまくりで、ビデオ屋に一人で行ったり、アキラという熊のぬいぐるみやデュポン、そしてオノヨーコの曲。なんと言ってもジョン・レノンの「Woman」が印象的。
80年、ジョン・レノンが暗殺された年からの10年、20年と時代は変遷し、「瑠璃」という名前が異常に際立つ。要は輪廻転生ファンタジーではありますが、生まれ変わりの対象者を天から選ぶだとか、三代も続くところがユニーク。
時代が飛ぶトリッキーさはあるものの、抑揚がなく平坦といった雰囲気だった。面白いところとしては田中圭が3代のうち2人を自殺に追いやった?DVやらストーカーやら、考えてみればとんでもない男だ。ラストシーンも、有村架純になってはいるけど、周りからすると中年男と幼女のハグなんだから奇妙に映るよなぁ・・・ま、ファンタジーなんだけど。
そんなこんなで2.5点くらいを用意してたのですが、柴咲コウの涙にやられた!これというのも映画『Dr.コトー診療所』の予習のためにTVerで過去作見ていたので乳がんを患った星野彩佳を思い出したためです(結果、3.5)。天間荘の三姉妹、月の満ち欠け、Dr.コトー診療所と、年末は柴咲コウ祭りじゃ~
ちなみにもっとユニークな輪廻転生モノとして韓国映画『バンジージャンプする』を挙げておきます。そして今日はジョンの命日。