「信じられない展開の感動作」月の満ち欠け たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)
信じられない展開の感動作
ユナイテッドシネマ浦和にて鑑賞。
信じられないストーリー展開の感動作だった。
また、1980年代の高田馬場駅前を再現したオープンセットは懐かしく、今も健在の早稲田松竹も映るシーンもグッと来た。
物語も、八戸から多摩、そして東京(高田馬場)と舞台が変わるだけでなく、1980年代から現代に至る時空を行ったり来たりする。
その時代時代で演じる俳優も大変だが、大泉洋・柴咲コウ・有村架純・目黒蓮・菊池日菜子・伊藤沙莉や子役が、自分のその時置かれた立場をよく理解して演技していたと思う。
あまり詳細は記載しないが、映画好きには堪らない「映画ネタ」も映画の劇中にも散見されるあたりも好感が持てる。
個人的に、高田馬場は1980年代に大学5年間すごした街なので懐かしく、BIGBOX赤いランナー、駅前噴水、横断歩道わたった正面にあったレコード屋ムトウ、東海銀行など、かなり忠実に再現されていて、本作映画スタッフの努力に脱帽。
ただ、ちょっと違和感があったのは、有村架純と男が神田川沿いを歩く後ろに、西武新宿線が走っているが、1980年代には青色の西武新宿線は無かった気がする。
…自分は鉄道のこと詳しくないので記憶ベースだが、あの頃は「西武新宿線といえば黄色のイメージ」であった。些細なことかも知れないが、少しだけ気になった。
映画鑑賞直後、ユナイテッドシネマ浦和(6階)の真下(5階)にある紀伊国屋書店で本作の原作文庫(岩波文庫)を即買い。これから、じっくりと読んで、映画とは多分すこしは違う物語を楽しみたいと思う。
原作を読み終わったら、また映画観るかも知れない…。
<映倫No.122956>
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