リボルバー・リリーのレビュー・感想・評価
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銃と煙草のファンタジー
ざっくり分かりやすく言うと
大正時代の女殺し屋の話
銃撃戦が見どころと言っていい。
で、
どこまでリアリティを求めるか。
「キングダム」でも言ったけど
こっちの攻撃は当たるけど
向こうの攻撃は当たらない、みたいな。
「リボルバー」なので
6発撃ったら弾込め。
物陰でやってるにしても
その間は絶対平気。
6発しか撃てないから
大軍に対して1人1発ずつ。
「急所ははずしてある」とのことですが
必ず倒れて戦闘不能になる。
が、こっちは
多少の負傷では倒れず戦い続ける。
そういうツッコミを全部やめて
ある意味ファンタジーだと思えば
楽しめる。
綾瀬はるかがカッコいい。
時代考証はちゃんとしてる感じする。
銃が簡単に手に入るし
至る所で煙草吸ってる。
煙がうまくオシャレな画になってる感じ。
[戦いは続く]
って感じで終わるけど
あんまりヒットしなかったみたいだから
続編は無いんだろうなぁ。
何故人は綾瀬はるかにアクションを演らそうとするのか
綾瀬はるかが魅せる究極の美しきヒロイズム❗
ロードショーが終わりそうだったので、劇場に滑り込み。
平日最終回のガランとした劇場で、貸切か…と思ったら、もう一人女性の観客がいた。つまり、二人だけ。
思ったより良かったというのが率直な感想。
ガンアクション映画が不作な邦画にあって、健闘していると思う。
原作小説は未読。作者の長浦京は直木賞候補に挙がった経歴くらいしか知らない。発売中の「小説現代」に「リボルバー・リリー 0」(前日譚らしい)が掲載されていたので、書店でパラパラと数ページ斜め読みして、そのまま棚に戻した(スミマセン)。ハードボイルドに分類される文体を少しだけ感じた。
現代でなく大正時代という設定が、映画化に適していたと思う。
美術・衣装で再現した日本が最もオシャレだった大正ロマンの時代。この雰囲気のお陰で、非現実的な異世界のバトルに抵抗感なく入っていける。大震災の1年後にしては復興途上感がなかったが。
そして、和装・洋装を織り交ぜた衣装と髪型の七変化に、どれをとっても絵になる綾瀬はるかが凛々しい。
陸軍の巨額の裏資金を巡る攻防戦に、子連れの逃避行、暗号の謎解き、同じ訓練を受けた暗殺者、陸軍と海軍の対立など、てんこ盛りの具材にヤクザの親分まで盛りつけた物語は、混沌として正直よく解らない。
主人公の元間諜・小曽根百合(綾瀬はるか)が偶然救った少年(羽村仁成)が、追手から逃れながら自分を訪ねようとしていたことを知る。旧知の人物(石橋蓮司)がある一家を惨殺した後自殺したことに疑問を持って調査に乗り出した百合だったが、少年はその事件の唯一の生き残り慎太だった。
百合には協力者がいる。元海軍軍人の弁護士・岩見良明(長谷川博己)、百合が身を隠すカフェー(カフェではない…)に従事する奈可(シシド・カフカ)と琴子(小川琴音)だ。財界ヤクザの親分・水野(佐藤二朗)は敵か味方か分からない。
彼らの関係性はほとんど説明されず、岩見に至っては弁護士だということが直ぐには分からなかった。
余談だが、岩美の立ち位置には『ストロベリーナイト』で西島秀俊が演じた菊田刑事のような献身的な片思いを感じた。
敵方は陸軍大佐(板尾創路)が首領のように見えて、彼も組織の一部でしかない。裏資金を回収しなければ陸軍の存続が危ぶまれるのだが、そこには大佐自身の立場と命もかかっている。
大佐がこのミッションに抜擢した津山大尉(ジェシー)は、冷酷な怖さを醸し出していたにも拘らず、もったいない遣われ方だった印象。一方、謎の男(清水尋也)は百合を恐怖させる敵役としての存在感があった。
素手の格闘は列車内、草原、湖畔などシチュエーションを変えて展開され、銃撃戦も至近距離の早撃ちや、隠れ家を取り囲む部隊との攻防、敵が見えない霧の中での撃ち合いなど、バリエーション豊富だ。
そして、傷だらけの百合が単身敵陣に立ち向かうクライマックス。
映画のポスターにも使われている白いドレスに身を包んだ百合が、その白装束を鮮血に染める壮絶な戦いの末に、決めのセリフを残して去っていくヒロイズム。
綾瀬はるかの射るような目線が美しい。
ただ、慎太少年が命がけで守ろうとした父の遺志はこの展開で全うできるのか。山本五十六(阿部サダヲ)の駆引きの魂胆の解りづらさもあって、疑問符が残る。
最初から海軍が目的地だったら解りやすかったのに。
百合が慎太少年に射撃を教える場面があるが、結局少年が敵を撃ち殺すシーンがなかったので、ホッとした。
ともかく、格闘に、銃撃戦に身体能力を発揮した綾瀬はるかを絶賛したい。
長谷川博己とシシド・カフカも大正ロマンに溶け込んで魅力的だった。
大正時代のスパイアクション
上海銀行を選ぶか白髪女を選ぶか
ウソでしょ…
こんな王道の企画、グロリアでもアジョシでもいいけど、なにしろ優れた先行作品がたくさんある手堅い題材なのに、こんなにしくじることってある?
大正時代を舞台に、かつて特務機関の工作員であった百合は事件の鍵を握る子供を守るため、軍を相手に孤独な闘いに身を投じる……
って、このプロットがつまらないわけないじゃん!なんでだよ(両手両脚をばたつかせて地面を転がりながら)!!
アクションや銃の扱いに関しては識者に任せるとしても、ドラマの部分、孤独なエージェントとして育てられたヒロインの悲哀とか、守護対象の子供との絆とか、最低限盛り上げなきゃいけないエモがゼロ。えっこの映画、演出力、低すぎ…?
そりゃこの内容で予算が10億って相当つらいんだろうけど、スタッフはがんばってセットや衣装、小道具を用意しているように見えけどなー。
謎キャスティング(あんな未来の海軍総司令官おるかい!とか)はあるけど、キャストはみんながんばってたと思う。ジェシーとかアイドル勢もそんなに悪く見えなかった。
なのに肝心のドラマがアレってさー。
莫大な資金が云々とかいうのはあくまでマクガフィンなんだから、説明なんか後回しでいいのに。まずはこのヒロインのキャラクターをしっかり描いてほしかった。。
長谷川博己に恨みはないけど出番多すぎ。奴がせっせとお膳立てしてくれるもんだから、ぜんぜんヒロインが追い込まれてる感じがしない。あくまでヒロイン+子供が強大な敵に追われてて、果たして2人は生き残れるのか、ってのがキモのはずでは?
子供との関係性も、反発したりお互いのために自分を犠牲にするとか、もっと明確にやってくんないと変化したり深まってるのかどうか、イマイチよくわからない。
あとはご都合。いくらなんでもヒロイン無敵すぎとか、もう言い出すとキリがない。そう、土砂降りの直後の地面がぬかるんでないとか、マンホールからどうやって上がったんだろうとか、もうほんとにねー。
冒頭の東映印が残念に思えるジャンル的勘所の耐えられない軽さ。この世代の監督って、子供の頃からある程度その手の作品通ってきてるんじゃないのかなぁ。
ただ、シシド・カフカと綾瀬はるかが背中を預けてクールに戦う中盤の銃撃戦はよかった。
この2人の台湾最強バディ時代がみたい。。
終盤で破綻した感は否めないものの、中盤までの「虚の中の実」の描き方が秀逸な一作
”特務機関に所属していた凄腕の女性スパイ、という設定そのものがそもそも現実離れしているものの、大震災後の東京を丁寧に作り込んだ美術、陰影を活かした重厚な撮影、そして観客に新鮮な驚きを与える演出などがうまくかみ合っていて、「ほんとに当時の日本はこんな感じだったのかも…」と思わせるような説得力、現実感がありました。
銃撃戦が増えていく中盤あたりから、ちょっと現実味という側面が弱くなってくるのですが、それでも観客側の安易な解釈を拒むような、もつれた人間関係、複雑な内面を垣間見せる演技によって、「劇場で観るべき上質のドラマを観ている」という印象は持続しました。
終盤の展開では、それまで本作が保ってきた、虚構の世界観という「虚」の中で調和がとれていた現実味(または説得力)という「実」が、完全に崩壊した感はありましたが、元海軍軍人の岩見を演じた長谷川博己、そしてもちろん主人公小曾根百合を演じた綾瀬はるかの演技は最後まで見ごたえがありました。
特にラストは非常に秀逸で、それまでの演出上の消化不良感を吹き飛ばしてくれるような切れ味がありました。
部外者からすら見えてしまう課題は色々あるものの、本作が示した物語の語り方、映像の見せ方をさらに追求していくことで、次にどんな作品が作り出されるのか、楽しみになる作品でした!
綾瀬はるかの新境地・ダークヒロイン
生活感のないイメージが強い女優・綾瀬はるかが、そのイメージを最大限に発揮して、ハードボイルドアクション作品のダークヒロインに挑んだ意欲作。今までは生活感のなさをファンタージとか天然キャラで活かしてきたが、今回は真逆に振り切って、非情な元諜報員役に挑んでいる。銃撃戦、格闘戦ともに見事に熟し見応え十分の作品である。
本作の舞台は、関東大震災翌年の大正末期。主人公は元凄腕諜報員・小曽根百合(綾瀬はるか)。今は、東京の花街で銘酒店の女将をしていた。ある時、消えた陸軍資金の謎を解くキーマンである少年・慎太と出会ったことで、主人公と慎太は陸軍に狙われることになる・・・。
陸軍の精鋭部隊を敵に回しての、主人公の銃撃戦での素早い銃捌き、格闘戦での俊敏な身のこなしが素晴らしい。何より迷いがない鋭く冷たい眼光が決まっている。カッコ良い。綾瀬はるかの新境地を魅せている。本作は彼女のアクション女優としての始点となるだろう。大河ドラマ『八重の桜』の銃撃戦での銃の構え方、『レジェンド&バタフライ』の格闘戦での身のこなしなどの布石はあったが、本作でアクション女優としての才能が一気に開花した感がある。
戦う相手は陸軍である。常に、多勢に無勢状態での戦いであり、如何に優れた戦闘能力を持つ主人公でも正攻法では勝てない。味方が必要である。終盤のクライマックスシーンでは、霧という気象条件を味方にして獅子奮迅の戦いを魅せる。映像は戦いを俯瞰して捉えているので、霧中の戦いは映像が不鮮明で見難くいが、それは、陸軍から見た戦い難さを表現し、我々観客に実感させていると推察できる。
アクション以外にも、陸軍と海軍の確執などにも触れ、多士済々の登場人物が作品を盛り上げてはいるが、長尺で散漫になった感は否めない。アクション映画の要素に絞って欲しかった。その方が、アクション映画の醍醐味は更に増しただろう。
ラストシーンは続編を予感させる。アクションに徹した続編に期待したい。
綾瀬はるかがかっこ良すぎる
綾瀬はるかのアクションが好きなので、見に行きました
予備知識ゼロでしたが、ストーリー、アクション、豪華キャスト、全て良かったです
長谷川博己と綾瀬はるかって‥
『八重の桜』!? そこでまた興奮
終始ハラハラしながら見たので、138分はあっという間でした
強い女性サイコー
また見たいです
綾瀬はるか版ガントレット!
戦争に異を唱える。
すこし残念
タイトルが合ってないな。
リボルバーはあんまり関係ないし、話も話なので、カタカナとしてもこんな軽い名前にすべきではなかった。作品としては、陸海軍部間の不仲やそれぞれの組織での上下関係の有様など軍部の切り取り方は本当に良かった、設定&戦闘シーン含めて名作に近い。欠点としては兵士がライフルを構えてるのに全然当たらないところ、BGM無しでの台詞の場面が長くて見てる方が疲れる、一番の難点はこの作品も日本映画特有の、あっと思わせるような突然の横槍、割り込み話で、観る者の緊張感、興味を繋げていく手法から一歩も出てないところ。邦画の場合それしか無いんだろうね。
映像は美しいけど。。
白いドレスに赤い血、朝靄、夜の闇の中の移動等
舞台設定やビジュアルに対するこだわりはすごく感じたし、綾瀬はるかの美しさは際立っていた
大正浪漫というわけではないが、大正昭和初期のモダンなヘアスタイルや仕立て屋の洋装など、美しい
物語はというと、埼玉の奥地で発生した謎の一家惨殺から逃れた少年の逃亡劇、何故殺されたのか、犯人は?父親は?といった謎を追っていくストーリー展開。
正直最後クレジット見て、え、行定監督なの?って感じのハードアクションというか。。。撃ちまくり、撃たれまくり。ちょっとキルビルっぽい感じがありますね。
美化された殺しというか。
当時の軍部とか上海租界とかなんかロマンを感じる話ではありますが。。記号っぽく使われているというか。
リアリティはなさすぎました。。。
いやいや死ぬでしょっていうw少年漫画の主人公漫画並みに死なない。
ただただ綾瀬はるかを美しく愛でる、大正浪漫キルビルでした。
モガ・綾瀬はるかに満足
「はい、泳げません」のコンビ復活。
こんなに超人的に強い女スナイパーは実際いないが、綾瀬はるかが演じると、いるかも(いてほしい)と思えてしまう。時代背景がそれらしく描いてあるから、事実に基づいていると言われても信じそうだ。日本が日中戦争から太平洋戦争へと無謀な戦いに突入していく時代、軍の力が強くなって暴走をしそうになっている状況である。軍の特務機関ができて、裏の仕事をするスパイが養成されたのは本当かもしれない。そのスパイの最高傑作が「リボルバー・リリー」というわけだ。しかし小曾根百合は10年前にスパイをやめている。それがまた戦いに巻き込まれていくのも、彼女が背負った何か逃れられない定めのようなものが感じられる。心ならずも始めた戦いだが、やるとなったら凄まじいまでの戦闘能力を発揮するのがかっこいい。それに何と言っても姿も戦い方も美しい。ヒロインの「強さ」と「美しさ」はとても計算されていてこの映画の一番の魅力になっている。
小曾根百合は、戦いからは何も生まれないと悟ってスパイから身を引いた。以前の彼女の活躍は描かれていないから想像するだけだが、指令された暗殺を何の感情も交えずに実行していたことだろう。それが、元夫から託された少年を守ることに使命を感じて再び戦うことになった。リボルバー・リリーがかっこいいのも、本心では避けたい戦いをしなくてはならない「孤独感」みたいなものが感じられるからかもしれない。
孤独なダークヒロインを蘇らせた綾瀬はるかと、彼女を支える謎の弁護士長谷川博己のコンビに拍手を送りたい。
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