「ありえね~」リボルバー・リリー バラージさんの映画レビュー(感想・評価)
ありえね~
うーん、アクションはすごいし映画全体の雰囲気もいいし豪華キャストの皆さんも好演だとは思うが、お話というか状況設定がしっちゃかめっちゃかのような。主人公およびその仲間たちと陸軍部隊が白昼の街中で派手なドンパチ繰り広げてるのに、なぜか警察とかが一切絡んでこない。いくら陸軍といえどあんな街中で公然と銃撃戦をして不問に付されるとは思えないんだが。あんな堂々とやってちゃ揉み消すことも不可能だろう。主人公も陸軍もなぜか暗殺とかじゃなく思いっきり堂々と銃撃戦しちゃってるんだよなあ。そもそも陸海軍が日本の街中でドンパチしたのって五・一五事件とか二・二六事件みたいな一部跳ね上がりによるクーデター未遂の時ぐらいなんだし、もちろんその時は不問に付されていない。
アクションシーンにしてもたった4~5人の主人公たちに数十人~100人以上の陸軍部隊が一方的にやられてしまうのは荒唐無稽すぎる。主人公たちは百発百中なのに陸軍の弾は見事に全然当たらないというのはアクションもののお約束とはいえ、んなアホなと思ってしまうし、あまりのやられっぷりに、陸軍弱っ!これじゃ戦争なんてしても勝てねーよと思ってしまった(笑)。
要するに脚本もしくは(未読だが)原作小説が悪いんだろう。原作は好評な作品のようだが文章と映像じゃ表現の仕方が違うし、映像化してみたら文章ではわからなかった荒唐無稽さが露になってしまったのかもしれない。ちょっと期待外れでした。
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