劇場公開日 2023年8月11日

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「本作こそ、東映は"周年映画"に指定して、宣伝費を多くかける冪だった。」リボルバー・リリー YAS!さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5本作こそ、東映は"周年映画"に指定して、宣伝費を多くかける冪だった。

2023年9月1日
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鑑賞方法:映画館

原作は昔に読んだ筈だが、あまり記憶には残っておらず。しかしポスターが かっこよくて、観ました!

駄作「レジェンド&バタフライ」で、良いアクション&演技をしていた綾瀬はるかさん、今回も 主役 にふさわしい素晴らしい演技でした。

大河ドラマでもその独特な演技で、存在感があった古川琴音さんは、散弾銃を撃つシーンでも様に成り、初登シーンでは"どら焼きを1個持って行く"アドリブを入れたりと、実に興味深いキャラなので、今後も期待して観ていきたい。

劇中、馬賊の女性が登場するが、馬賊とは日本の忍者の1930年代版みたいなもので、西部劇中の騎兵隊側インディアンみたいに、ウィンチェスターを撃たせるよりも、その辺の隠密・諜報活躍があると、歴史好きな人は喜ぶのだが。。。

良い演技はしているし、恋愛映画ではセリフ回しにも"味 (あじ)” があって"大好きな俳優さんなのだが、豊悦さんは やはり下手だった。

主役:リリーの服は、流石にどれもこれも素晴らしい仕立てだったが
他の男優さんのスーツも、長谷川博己さん以外、みな良い仕立てでしたが
中でも、内務省官僚役の吹越満さんのベージュ系スーツ服が1番仕立てが良かった。
よって、この二人(長谷川さん、吹越さん)が同時に出てくる面談シーンでの 服の対比の演出が素晴らしかった。
また映画に出てくる帽子も、リリーの帽子を含め、みな良い形と仕立ての絶品でした。
誰か、著名な帽子デザイナーが入っていたのか? エンドロールでは見過ごしてしまいました。

リボルバー式拳銃(S&WのM1917)を持つリリーは、弾の入れ替えもスムーズで、どのシーンも絵に成っており、とてもカッコ良かった。
おまけに、モ式大型拳銃(モーゼルC96)1940年、南部14式拳銃、26式拳銃、38式小銃、ウィンチェスターM1894ライフル と言った、期待していなかった銃が次々に画面に登場し、ミリタリーファンの僕は大喜び!
しかし、映画の中で わざわざ2回も"奇怪な2別ロック"説明をした”ベレッタM1915” は銃器小道具を扱った、MGC ?には資料も模型も保有していなかったのか、
わざわざ見せているのに、機構が違っていた。
これは原作者が”銃知識 ”自慢する為だけに、原作に書き入れた部位を、それ以上の意味があると深読み過ぎて、無理やり映像化した為の事だろう。
模型がないなら、この手のカットは撮影はしても、本編からはカットして、映画に入れこまない方が良かったでしょう。
映画では2重ロックの説明ではなく、「ロックを外さないと撃てない」と、おそらく演出側も、この意味を理解せず、「子供だから、安全装置を知らない」と誤解解釈しているのでしょう。

しかし相変わらず、東映映画の興ざめする"銃口から出る炎(マズルフラッシュ)"は、SFXの時代なのだから、何とかならないのだろうか。。。

この映画を観ていて「野生の証明(角川映画)」をまた 観たくなってしまった。

YAS!
YAS!さんのコメント
2023年9月13日

トミーさん、うしねこさん、満塁本塁打さん、コメントありがとうございます。

この映画は綾瀬さんが、かっこ良いだけに 、けっこう 、好きな映画に入る作品でした。

YAS!
満塁本塁打さんのコメント
2023年9月1日

イイねありがとうございます。勉強になります。
健さんの無骨、薬師丸ひろ子良いですね⭕️。

満塁本塁打
2023年9月1日

衣装担当は黒澤和子さんですね。
帽子まで担当されたかは不明ですが、同じ人脈のアシスタントさんかもしれないです。
報知新聞社のインタビュー集で制作風景がかなり見れます。

うしねこ:映画の『画』を評価するタイプ
トミーさんのコメント
2023年9月1日

共感ありがとうございます。
何か細かい所で行き届いてない、かと言って勢いで押しきるパワーもない、全編流れる雰囲気だけは悪くない作品になりました。

トミー