劇場公開日 2023年8月11日

  • 予告編を見る

「銃撃戦にかなりの違和感」リボルバー・リリー kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5銃撃戦にかなりの違和感

2023年8月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

女性がスパイや殺し屋を演じる映画は継続して製作される。全体的に突き抜けた名作は少ないがそれなりのレベルで楽しめる作品が多い(あくまで個人的な感想だが)。だから「ベイビーわるきゅーれ」の面白さが頭抜けていた。特にアクションが。
本作は期待していなかったが、アクションシーンだけは少し楽しみにしていた。綾瀬はるかだし。でも、タイトルで示されている通りガンアクションがメインだった。それは仕方ない。ただ、あれ程の陸軍兵士を前にリボルバーだけで立ち向かう姿に無理矢理感が拭えなかった。狙いを絞らせない素早い動きがあるわけでもなく、ただ棒立ちか歩きながらの銃撃。なぜだかたまに肉弾戦を仕掛けてくる兵士と少しだけ格闘アクションを繰り広げる。あれだけ兵士がいるのに弾が全然当たらない不思議。そりゃアクション映画の主人公は弾が当たらないし、多少撃たれたり刺されても元気に動くのが普通だけどこれは酷かった。後半、霧の中の銃撃戦もわかりづらいシーンだったし(原作がこうなのか?)。清水尋也との戦いはまだましだったけど、全体的には少し不満が残るアクションだった。
脚本もいいとは言えないが、そもそもそこに期待していなかったので我慢できる。嫌だったのはジェシーの演技。非道な将校を演じようとする気持ちが空回りしている印象が強い。表情は悪くなかったからセリフをもう少し減らしてもよかったんじゃないか。
ただ、綾瀬はるかはよかった。個人的には唯一の見どころだったと言える。これ、続編あるのかな。もし作るのなら、園村健介氏(ベイビーわるきゅーれのアクション監督)をアクション監督にしてほしい。それだけでかなり締まったアクション映画になるはず。

kenshuchu