破戒のレビュー・感想・評価
全103件中、101~103件目を表示
ペンは剣より強い❗️
冒頭から涙でした。
こんなに酷いことが公然と行われていたなんてよく知らなかった自分を恥じました。
被差別部落の人を都合よく利用する輩、恋路の邪魔にもなる丑松の出自を暴き、追放しようとする偉そうなインテリ教師。
差別はなくなったことになっても人の心が全く変わっていないことの残酷さ、自分が自分であることを社会から認められない理不尽さ。
最後の場面で見送っていた子どもたちが、被差別部落の人を支援してきた人を表していると思いました。丑松の人となりに惹かれ、世俗的な学校を飛び出してきた子どもたち。
差別に打ち勝つためにも勉強すること、教育を受けることが大切だということもよく分かりました。
今でも差別に苦しむ人がたくさんいます。たくさんの人に見てもらいたいです。
間宮祥太朗さんの演技も素晴らしかったです。
今に通じるメッセージ
帝一の國からの間宮ファン。
今回の難役をどう演じるのか
たのしみに完全披露試写会で鑑賞。
作品もさることながら
表情、視線、発声、所作‥
ご本人の心のきれいさから
滲み出る主人公の生きざまと心情
私、こういう間宮祥太朗を
観たかったんだと。
教え子に隠していたことを詫びる丑松。
一人ひとりがおどろきながらも
一生懸命受けとめようと聞き入る。
親友銀之助との関係性も
次第にお互いの立場を
想像した会話や表情に
変わっていくさまに
触れるたび、涙でした。
出自は謝ることではないのに。
並大抵では乗り越えることが
困難だったであろう時代。
苦悩、激情を抑えつつ、
生徒には真摯でありたい丑松。
原作は被差別部落出身の主人公の
葛藤が描かれる。
人を思いやること、
相手の立場を受け入れる大切さを
丁寧に描く上質な映画だった。
氷室ローランドもあたり役だったけど
間宮くん、ほんとうに大人になったなぁ。
全103件中、101~103件目を表示