「破戒とはそういう意味合いだったのか」破戒 零式五二型さんの映画レビュー(感想・評価)
破戒とはそういう意味合いだったのか
文学史で知った限りの島崎藤村とその作品『破戒』
中身は全く知りませんでした。
こういう題材だったのか。
レビューを見ていると、差別を知らないとかこんな事がというなものが結構見受けられ逆に驚き。
私はいま50代半ばですが、小学校の時には訳も分からず道徳教育の時間が時間割にあったし(その頃は差別問題とは無意識)親や大人に「あの辺に近づくな」と言い聞かされた経験がありました。
社会の歴史でも江戸時代の士農工商穢多非人までしっかり覚えさせられた。
前置きはさておき
当時はもっと色濃く世の中にあった風潮だったのでしょう。
ストーリーから伝わってくる迫力がハンパなく、演じてるキャストの名演にこの作品の品質が増してます。
ホントに素晴らしい出来です。
冒頭の田中要次さんと息子のシーンが全編の軸となり、このワンシーンが無ければ成立しない。
途中のセリフでもありましたが、身分の差別は無くなっても差別の無くならない世界は無い。
確かにな〜と考えさせられました。
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