「石橋叩きまくり」ブラックライト ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
石橋叩きまくり
リーアム・ニーソン主演作、四の五の言わずに鑑賞。
ここ数年のリーアム・ニーソンが体を張るアクション映画の中では突出した魅力の無い、でも別に悪くは無い、そんな作品でした。
良いところをあげるとカーアクションは結構良かったです。煙を上げながらひたすらに追いかけたり、車とかに遠慮なく突っ込んでいくのは豪快で見応えがあり、特に車を走行中に持ち上げてクレーンゲーム方式で走行を妨害するシーンは新鮮でした。こういう初めてのシーンを観るとなんだか興奮しました。
自宅のキッチンからロッカーまで巧みに操り、敵組織をトラップに嵌めていくのも良かったです。いい具合に水で感電させるのも地味ながら攻撃力抜群なのでうまい仕掛けだなと思いました。
リーアム・ニーソンも御年70とは思えないくらい動いていて凄かったです。流石に走るシーンや、建物に登るシーンなんかは鈍かったですが、自分が70になった時あんなに動ける自信が無いのですげぇハリウッドスターだなと改めて感じました。
残念な点を挙げると、前述した様にアクションは光るものはあまりありませんでした。肉弾戦も普通ですし、銃撃戦も普通ですし、カーアクションは良かったのにそこまで多くないですし、全体的にチャカついた感じなのでその点も弛んでしまった様に思えてしまいました。
「SHE SAID」の様に告発する女性記者も描かれますが、表面だけなので物語的に関与しているはずなのに薄かったため、そこまで説得性が感じられなかったのは残念でした。そこが本題では無いのは知っていますが、踏み込むならある程度は描いて欲しかったです。
終盤のFBIの長官を追い詰めてからもう一捻りあるのかと思いきや、孫と娘と共に凧上げに興じるシーンに即移行という座席から崩れ落ちてしまいそうなくらい呆気ないオチだったのも残念でした。
可もなく不可もなくなアクション作品で印象はそこまで残らない作品ですが、リーアム・ニーソンが観たい人にはオススメな作品だと思います。5月公開の「MEMORY」はどうなることやら。
鑑賞日 3/5
鑑賞時間 13:40〜15:35
座席 H-12