今夜、世界からこの恋が消えてものレビュー・感想・評価
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透くんは本当にメッチャいい青年
記憶障害をベースに展開する青春ラブストーリー。
「50回目のプロポーズ」など同様の題材の作品はありますが、この作品の独自性が感じられる秀作。
全体的に落ち着きのある展開が静かに流れていくので穏やかな恋愛と青春を満喫できます。
透くんもいずみちゃんも真織ちゃんも、みんなイイ子!
猛暑の夏のひと休みにはもってこいの作品でした。
予告編でなんとなく匂わせていたとおりの展開ですが
それでも涙腺は湿りがちです。
是非映画館で🎦
71
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以下、少しだけネタバレに繋がるかもなので
この会話に持っていかれました。
アオハルやねぇ〜❗️
花火大会🎆のデートでのシーンにて
本気にならないと約束していたのに
手を繋いで
真織:3番目の約束、破ってもイイ?
透 :ぼくは、もう破ってるよ!
花火🎆の夜に💖
タイトルの通りに、全ての記憶が失われたとき、主人公のふたりが生きた証に涙が止まりませんでした。
この手の作品を描かせば、当代随一の三木孝浩監督と、脚本が『君の膵臓をたべたい』などの月川翔監督が組んで青春映画の金字塔を打ち立てました。大袈裟ではなく、本当に大感激したのです。三木監督作品の最近作はちょっとイマイチが続いていただけに、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』以来の切なさ満点の王道が戻ってきたというのが率直な感想です。タイトルの通りに、全ての記憶が失われたとき、主人公のふたりが生きた証に涙が止まりませんでした。
物語は交通事故で、眠ると記憶を失ってしまう「前向性健忘」を患っていた日野真織(福本莉子)の健忘性の症状が緩和されて、壁一面に張っていた記憶メモを片付けはじめるところからはじまります。すると机と壁の間から一冊の古い記憶ノートが出てきます。ノートには「神谷透を別れないで」のメッセージと、男の子のスケッチが何枚も描かれていました。なんとなく見覚えのあるこの男の子は誰だったのか突き詰めようと、親友の綿矢泉(古川琴音)を呼びつけます。ノートを見た泉は、突然泣き出すのでした。
このプロローグの段階では、真織に恋人らしき存在もなく、男の子の正体もはっきりしません。少しでもあらすじを知っているものには、あれれ?と思わせ、本筋へ引き込む、大きな伏線となりました。
そしてお話しは、恋が始まる高校時代へ。クラスでのいじめを止めるため、真織に嘘の告白をする。
神谷透(道枝駿佑)は、真織に突然付き合ってくださいと告白します。それは嘘の告白でした。前の席の下川がいじめのターゲットにされており、透が止めさせようとすると、その首謀者である三枝から、「今日中に一組の日野真織に告白してくれば止めてやる」と言われたからなのです。
真織は嘘の告白と分かりながらも透にOKの返事をします。但し「放課後までお互い話しかけない」「連絡のやり取りは簡潔にする」「本気で好きにならない」という3つのルールを守ることを条件にしたのでした。
ふたりは付き合い始め、お互いに一緒に過ごす時間をとても幸せに思い、惹かれ合っていきます。透は恋を嘘に出来なくなり、真織に「好きになってもいいかな」と尋ねる。しかし、真織は迷いながらも「前向性健忘っていってね。夜眠ると忘れちゃうの。一日にあったこと、全部」と自分の病気のことを打ち明けます。
新しい記憶が蓄積できず、寝ると毎日記憶がリセットされる真織は手帳や日記にその日一日の出来事を書き留め、翌朝に復習することで記憶をつなぎとめていたのです。透は、そんな彼女の日記を楽しいことで埋めたい、前向きに生きられるようにと献身的に向き合っていくのでした。明日が来ることを恐れながら生きる彼女と、一日限りの恋を積み重ねていく日々。
ただ透は真織に伝えていないことがひとつだけありました。そのことが発源したとき、この恋に突然のピリオドが打たれます。そして真織の記憶は断絶されて透の存在はなかったことに。
後半のプロローグで描かれる現在へと至るネタバレ展開は、ストーリーに感情移入しすぎて、号泣必至です(:_;)
それにしても三木監督は作品のミューズとなるヒロインを魅力的に描きだします。本作でも新しい東宝のシンデレラとなった福本莉子のいろんな表情を引っ張り出しました。デートの時の恋する表情と、毎朝記憶がリセットされたときの表情の落差は、まるで別人かと思えるくらいでした。これが映画初主演とは思えないほどのさりげない演技を見せたなにわ男子・道枝駿佑。役柄から優しさが滲み出ていました。どんなに尽くしても翌日には忘れられてしまう一日限りの恋。それでも毎日毎日真織に喜びを与え続けようとするには、見返りを求めないホンモノの愛が必要となります。それを苦もなく演じられるのは、道枝が地でいいヤツなんだろうと思いました。
さらに本作のキーマンとなる存在が、真織の記憶の穴を埋めて、透と真織の恋をつなぎ止めていた泉の存在です。なぜ全ての記憶が失われ、ふたりの恋にピリオドが打たれてしまったのか、その全ての真実をしり、ずっと沈黙を守り続けてきた泉は、どんなに辛かったことでしょうか。そんな複雑な役柄を古川琴音が好演していました。
最後に本作のポイントは「手続き記憶」の存在です。
人の名前や昨日の朝食の内容は忘れてしまうことがあっても、自転車の乗り方は忘れませんよね?それは、記憶の種類がちがうからなのです。
手続き記憶というのは、たとえばピアノの演奏や自転車の乗り方、スキーの技術、けん玉のコツなど、からだで覚えた「動作や技能の記憶」。大脳基底核と小脳をつかうため、記憶障害になっても失われにくいと考えられます。
透から手続き記憶で才能というのは忘れないものだと励まされた真織はやがて美大受験を決意します。手続き記憶が真織にとって希望となっていくのでした。そして失われた恋の記憶も反復していくことで手続き記憶となり、潜在意識下に蓄積していくものではないかと思わしめるストーリーでした。やはり愛というものは不滅なんですね。
消えていく記憶の一つとして、過去世の記憶があります。おぎゃあと生まれた時、何のために生まれてきたのかという大切な記憶すら吹っ飛んでしまいます。でも誰かから愛された記憶というものは、ずっとずっと永遠に潜在意識下で残っていくものなのかもしれません。
王道のラブストーリー
優しく切ない恋の物語
監督がぼく明日の三木監督、脚本がキミスイを監督した月川さんということで観に行きました。
透役の道枝くんはとても優しい声をされていますね。本作の透が本当に優しい子なので、とてもマッチしているように感じました。
真織役の福本さんは演技初めて見ましたが、少女っぽさがあるけど、しっかり通る声をしていて良い女優さんだなと思いました。他の作品も見てみたいです。
泉役の古川さんは「コントが始まる」で知りましたが、今作では一番辛いポジションの中、見事に表現されていましたね。これからの更なる活躍が楽しみです。
ストーリーはもちろんですが、音楽が素晴らしくて何度も泣いてしまいました…
こういうピアノを基調とした曲が個人的に好きなこともありますが、スッと違和感なく入ってきて物語の中に引き込んでくれます。
ストーリーも記憶というものをテーマにしていて、自分好みで大満足でした。登場人物の人たち全員優しく、みんな幸せになって貰いたいからこそ辛い部分もありますが、、
作品全体が優しさに包まれていて本当に心地良い時間でした。
また時間があれば映画館で観たいと思わせてくれる作品でした。
「本当に死ぬのは忘れ去られたとき」
「本当に死ぬのは忘れ去られたとき」
この映画を見ながら、リメンバーミーの言葉を思い出した。
記憶がなくなる系の恋愛映画はたくさんあるし、泣かせにくるのが分かっている&展開も読めるからあまり期待はしていなかった。
ただ道枝くんが観たいがために観に行った笑
しかしこの映画は違った。
ただの恋愛映画じゃなくて、人の優しさや温もり、儚さもありグッと心にくるものがあった。
登場する役者さんも本当に素敵な演技をしてくれたと思う。
主役2人の、滲み出るはかなさ、優しい表情がすごくよかった。
日野ちゃんのスマホに収められた動画の中の透は、道枝くんではなく透そのもので、あどけない笑顔、優しさが滲み出ていて本当に素敵だった。
あと、日野ちゃんと出会ってからの表情の変化も分かりやすかった。
心に残ったシーンをいくつか。
花火大会のシーン
3つ目の条件を破っていい?と聞いた日野ちゃんに対して
"とっくに破ってるよ"
と答えた透くん。
このセリフベタだけど好きだなぁ。
透くんから本当の気持ちを言わなかったのは、日野のことを大切に思っていたからだと思う。
綺麗だけど一瞬にして消えてしまう花火と相まって、
より泣けた。
泉ちゃんが「神谷透くんを忘れないで」というメモを見つけ号泣するシーン。
本当に心が痛かった。
大切な人の1番大切なものを消してしまう、そんなことができようか。
透くんがお願いした任務は、とっても辛いことだけど、
自分の存在を日野の世界から消し去ってでも、日野の未来を明るく素敵なものにしてあげたい。
そう思ったからなんだろうな。
そして序盤で言ったこのセリフ
「僕が明日の日野も楽しませてあげるよ」
明日だけじゃなくてずっとずっと日野を大切に守ってあげてるんだね。
透くんは、自分の母親のことを「太陽みたいな人」と言っていたけど、
きっと日野ちゃんのことも、自分を笑顔にさせてくれる太陽みたいな人だと思っていたはず。
そしてそれは日野ちゃんも一緒。
最後の日野ちゃんが透くんをキャンバスに描いているシーン
透くんを白と黒だけじゃなくてピンクや黄色、緑などのたくさんの色を使って鮮やかに描いていて
記憶にはないけれど
想像の中の透くんを日野ちゃんはこう見ているんだなぁ
と感じた。
あわよくば
大学入学して社会人になってからも、
日野ちゃんがどうなったのか知りたかった。
映画では描かれなかったシーンが原作にはあると知り、
買おうかなと思う。
本当に素敵な映画だった。
もう一回見たい
思い出は忘れるべきか、大切にするべきか
静かに泣ける作品でした。この作品の大事なテーマは、人間にとって思い出とは忘れ去ることが大事なのか、それとも大切にすることが良いのかを、観る人に問うものかもしれません。道枝は心臓の病気を持った青年であり、ヒロインは交通事故で子供を救ったのですが、記憶障害を起こします。この記憶障害の設定は「50回目のファーストキス」被りますが、特に既視感はありません。ヒロインは寝てしまうと前の日の記憶はありません。だから道枝は彼女を楽しませるために尽くし抜くのです。彼の行為はまさに菩薩のような行為なのです。ヒロインは彼から生きることの素晴らしさ、人生を学びます。そして道枝は突然死してしまいますが、その彼の思い出を記憶障害の彼女から取り去ってしまうのか、残してあげるのかで、周りが悩み続けます。しかし、結局あるがままの記憶を無くさないことが正解だったのです。つまり、記憶がなくなるとしても、ヒロインの魂はちゃんと覚えていたのでした。その落とし所に泣けました。ヒロインは彼を魂で思い出すことで、前を向いて歩き始めるのです。役者の上手い下手は別にして、人間にとって大事な記憶や思い出に対して、丁寧に考えている名作だと思います。そして恋愛ストーリーの三木名監督の面目躍如と言った作品と言えるかもしれません。追記 道枝の姉の芥川賞作家役も印象に残りました。ヒロインの福本は、浜辺美波と雰囲気がよく似ています。それから全編を通じた映像の淡い感じが、とてもしっくりと合っていました。
若い人にはウケると
若い美男美女の2人が主演で演出などもよく綺麗にまとまっているが、中年の私には今ひとつ重みに欠けるかな。映画を観る層で思考や人生感が違うのでなんとも言えないと思う。ただラストの明るい記憶が蘇った様な情景は感動的でした。
やはりこういう感動する恋愛ものには美しい男女が映えますね。
久しぶりに、涙しました
いろんな世代の人に見てもらいたい作品
アイドルが主演だとかそういう偏見はとりあえず横に置いておいて見てほしい。
道枝さん福本さんのW主演とあるけど陰の主演は古川さん。
彼女の演じている泉が背負うものが大きすぎて見ているこちらまで胸が押し潰されそうになる。
それでもやはり道枝さんの演じる献身的な愛が儚く美しいからこそ際立つもので、とにかく全編通して登場人物が優しく温かく人を思いやる姿に見ているこちらの心が浄化されていく気がした。
一度見て二度目はまた違う視点で見られると思う。
ぜひ大切な人と…絶対泣ける映画!!
涙が止まりませんでした。
中盤から涙が出てきてエンディング終わってからも
涙してました。
真織ちゃんは毎日透くんのことを忘れてしまうのに
「明日の日野も僕が楽しませてあげるよ」と
真織ちゃんの事を一途に思い続ける透くんの姿
透くんが亡くなる前、泉ちゃんに
「もし僕に何かあったら日野とは何も無かったことにして欲しい」と頼んだことから透くんが亡くなった後
泉ちゃんと透くんのお姉さんが
真織ちゃんの日記、スマホから透くんを消していく場面
特にこの2つで涙が止まりませんでした。
透くんさえ亡くならなければ透くんと真織ちゃんは…
と考えてしまいますが
この映画で
一途に人を思う素敵さ、一日一日の大切さ、
当たり前がいつの日か突然当たり前じゃなくなってしまうかもしれない
ということを改めて教えてもらいました。
主題歌の左右盲も映画ととてもマッチしてて素敵でした。
大切な人ともう一度観たくなる映画
なにこれ、全然泣けないんですけど、、、
涙もろくてほぼほぼ泣きの映画は泣いてしまう自分がウルッともしなかった。
伏線張りまくりで、逆にその先がバレバレで驚きもなし。感動もなし。
最初の時点で死ぬのがわかる。
予告編も消えていくところがネタバレなので良くないと思う。
手書きの日記の方に実はこうだった的なサプライズネタがあるとかもないし、家族の話もめちゃ薄い。
どう終わるのかと思ったら普通に終わった。。。
あと非現実すぎるのもある。
毎日初対面であんな好きにはならないでしょ。
ただ、テンポだけはいい。ダラダラと退屈ではなかった。
光の魔術師、2人の女優さんが光り輝く
ストーリーは全く違いますが、「キミスイ」に近い感覚です。涙が止まりません。
恋愛映画ですが大人にもオススメです。
あまりネタバレしたくないので、詳細は割愛です。
予告通り、高校生の恋愛映画ですが、友情や親子愛などの要素も強く。泣けるポイントはひとつではないと思います。
基本は、予告通り、予想通りのストーリーですが、それだけでは終わらない、とても良いストーリーでした。途中から、「あれ?これはどういう話になるのだ?」と分からなくなりました。
オープニングの「??」が最後に回収される気持ちよさもあります。
「寝ると記憶が無くなる」という設定は過去の映画にもありましたが、予想以上に良かったです。
それぞれのキャラクターに感情移入して切なくなります。そう選択するのね。(><)
福本莉子の儚い感じがとても良いです。やっぱり主役級ですね。
何より、古川琴音が良い。この役はなかなか奥が深い。泣けました。切ない。とにかく良い。本当の主役は古川琴音ですね。
このおふたりはとても個性的です。ナレーションシーンがありますが、どちらの声がすぐに分かります。実はこの点がとても重要です。
やっぱり三木監督×高校生は鉄板ですね。
とにかく女優さんが可愛い!三木の逆光!光のの魔術師!
月川監督の脚本も素晴らしい。
後味がとっても良い映画でした。
あっ、あとヨルシカがいい!
3夜のなかで1番好きだけど、最近曲が出てなかったので、「おかえり」といいたい。
余談ですが、三木監督作品が続きます。次は「タング」経由で「アキラとあきら」ですか、、。高校生の爽やか恋愛映画のイメージしかないので楽しみです。
幸福も不幸も全てが今生きている証‼️❓そして、全ての出逢いが運命❓‼️なんですよね‼️❓
いろんなことが医学的にも、社会的にも、リアルで、切実で、心に迫る、ものがある。
久々に、魂が揺さぶれれて、慟哭した。
キミスイは最後がダメでしたけど、この映画最初から最後まで完璧。
シナリオが凄い、セリフが凄い、全てが心に沁みてくる。
ストーリーは片鱗すら触れられない、ネタバレ注意。
この凄い映画を、抑えた演技で、それでいて鬼気迫る、道枝くんの演技は映画史に残るだろう。
福田莉子も、キミスイの浜辺美波を超えているかも。
脇役のみんなも凄い、化学反応を起こしてる。
生きていて、出逢いを、運命を感じる、ことは稀有だけど、そう信じる希望がここにある。
生きる勇気を感じさせる、それがここにある。
感動が知りたいなら、是非。
生きる希望を知りたいなら、是非。
魂が揺さぶれれて、明日に希望を繋ぐ映画を、是非。
3つ目の約束はだいぶ前から破ってる。
「前向性健忘」という、ある時点から以降の記憶がなくなる少女と恋愛をする映画。
自転車に乗ることや、絵を描くことなどの無意識に覚えた感覚は長期記憶といって忘れることがないらしい。
主人公が透の葬式で透の顔写真を見た時、何も思い出せないのに悲しい気持ちになって泣いてしまったり、透の絵を無意識に描いてしまったり、透の何かが長期記憶として残っているとわかった時に涙が止まらなかった。
他にも泣き所は沢山あったが、自分的には親友が嘘を隠しきれなくて吐露する所が一番泣けたかな。演技がとても上手でした。
あと、ヨルシカの「左右盲」という曲がこの映画の雰囲気にとても合っていた。
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