「浜辺美波の面影を感じながら福本莉子の演技を観ていた。かわいいキムタ...」今夜、世界からこの恋が消えても 786さんの映画レビュー(感想・評価)
浜辺美波の面影を感じながら福本莉子の演技を観ていた。かわいいキムタ...
浜辺美波の面影を感じながら福本莉子の演技を観ていた。かわいいキムタクだなあと思いながらなにわ男子くんを観ていた。
設定が非現実的でなかなかファンタジーの世界に入って行けず、1日で恋人気分になるなんてなんて尻軽女なんだ、と観ながらチョイチョイ思ってたが、ある日男子くんが彼女の部屋に訪れたとき、彼女の親友がベッドの掛け布団をめくったら出てきた日記を前に毎日絶望の寝起きでも彼女は逃げないというようなことを男子に、そして視聴者である私にも強く言った。
確かに毎日毎日昨日の記憶がない中日記をガッツリたっぷり読み返し、というか毎日新鮮な過去日記を初めて読むのも大変なのに昨日までの、そしてまた昨日までのの積み重ねの自分になりきる精神状態が、とても恋愛するレベルまで到達するのか、疑いたくなる気持ちがある。でも彼女は毎日毎日それをやって逃げないのだ。しかしそれを続けさせるのは幸せに満ちた昨日までの日記のおかげなのだ。そうなのだ、男子くんのおかげなのだ。
その男子くんも映画に都合よく使われ突然のお別れ。
だが、一瞬スリリングな気分になった。彼女の親友は男子くんが好きだったから、だから彼女の親友が彼女の男子くんを彼女の記憶障害をいいことに奪い取った、いやそれは無理でも男子くんとの仲を裂いたと一瞬思った。
だがそれは違った。
いろいろ小憎いシチュエーションがあって、男子くんのお姉さんが彼女の日記から男子くんの名前を消すという残酷な作業を請け負い作業中にやっぱりお姉さんは泣いてしまう。あざといシーンであった。
男子くんには生きていて欲しかった。うーんでも彼女の中で記憶とは別のというかそれも記憶なのかもしれないけど消えないものがあってそうやって彼女と生きてるとかいうんでしょ。人間いつかは誰だってお別れはあるけども。
人を好きになるのは一瞬、でも好きでい続けるのには記憶が必要なのだろうか。
それとは別に彼女が男子くんがタイプなら、毎日フレッシュな恋でそれはそれでドキドキが増し増しだったかもしれない。
結局、いろいろ思えて面白かった。