劇場公開日 2022年7月29日

「映画館でここまで泣いたのは初めてかもしれん」今夜、世界からこの恋が消えても 映画倫理機構さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5映画館でここまで泣いたのは初めてかもしれん

2022年8月3日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

萌える

他の方も同じことを仰っている方が居ますが、これまでにもこういう系統の恋愛感動物、切ないストーリーは多く存在していたので、特段期待していた訳でもなく、でも切ない恋愛映画を観て涙を流すのは好きなので、少し涙が出るかなぁくらいの感じで観に行きました。後は、春休みに観た「君が落とした青空」をきっかけに可愛いなぁと思うようになった、福本莉子さん目当てでした。

前半は正直、やはり、ああ、まぁ、こんなもんだよな くらいな感じで、そんなに感激したわけではなく、泣けるか危ういとすら感じていました。とはいっても、ストーリーは凄く良く、道枝くん演じる神谷透が、はじめは偽りの恋心であり、特に喜びもなく平凡な暮らしを送っている顔をしていたのが,次第に福本莉子さん演じる日野真織に対する恋心が、本物の恋心へと変わっていき、神谷透の人生が楽しくなってきている,明るく、希望に満ち溢れた物に変化していく様子が、表情によって、実に、本当に上手く表現できていて、素晴らしい芝居だなぁと感じていました。そしてやはり福本莉子さんはめちゃくちゃ可愛いです。

このように、前半もとてもテンポ良く楽しめました。前半は泣けなさそうだったといったのは、予めあらすじ等で告知されている「記憶を失ってしまう彼女との恋。忘れられてしまう,忘れてしまう恋」といった、過去のTBSドラマの「大恋愛〜僕を忘れる君と」(戸田恵梨香,ムロツヨシ)のような、最終的には忘れてしまうという結末を知った上での二人の恋を観て切なさを感じると思っていたのが、前半は案外、或るアイテムによって、完全に二人の関係をリセットせずにいられる状態で恋のストーリーが進んでいたので、二人の淡く楽しい美しい恋の様子を、想定よりも、完全にはリセットされないのだと安心して楽しんで観ることが出来たので、そんなに切ない感じでも無いのかと思ったから、前半の段階では、そんなに切なさを感じずに、そこまでは泣けないかもしれないと考えたのですが、その予想を大きく裏切る展開が待ち受けていました。

最終的には、予想もしなかった、或るとんでもない出来事によって、それどころか鑑賞前の予想を超えるくらいの切ない展開が待ち受けていました。それによって、これまでにないくらいの号泣。間違いなく今年に入って1番の涙を流すことになりました。
映画館の中でここまで泣いたのははじめてです。声を出すくらい泣いてしまった(まさに号泣)ので、いくら周りの鑑賞者も皆泣いているといえども、恥ずかしいくらいでした。これまでにここまでドラマや映画で泣いたのは、先程例に挙げた「大恋愛」くらいです。映画では、声出すくらいの、まさに号泣はしたこと無かったので、想定外でした。

展開を知った上で、もう一度鑑賞したら、きっと、泣けなかった、ただ楽しく観ていられた、二人の、次第に本物へと変わっていく恋の様子をテンポ良く映し出す、前半を観ながらも、1回目とは違って、前半の段階で、早い段階で、涙を流しながら観ることになると思います。

泣きたい人、恋してる人は、是非、コロナ対策しつつ、空いてくる頃に、平日に、恋人とでも一人でも。(因みに、8/1は、平日とはいえこの映画を観るであろう高校生や大学生らの若い年代の方々など、多くが夏休みですし、公開から日が経ってなかったので混んでるかと心配でしたが、そんなに混んでませんでした。13時の上映回の混雑を予想して、40分後の13:40の上映回なら多少は空いているかと思ったのが適中しました。)

映画倫理機構