「「本当に死ぬのは忘れ去られたとき」」今夜、世界からこの恋が消えても amamamamさんの映画レビュー(感想・評価)
「本当に死ぬのは忘れ去られたとき」
「本当に死ぬのは忘れ去られたとき」
この映画を見ながら、リメンバーミーの言葉を思い出した。
記憶がなくなる系の恋愛映画はたくさんあるし、泣かせにくるのが分かっている&展開も読めるからあまり期待はしていなかった。
ただ道枝くんが観たいがために観に行った笑
しかしこの映画は違った。
ただの恋愛映画じゃなくて、人の優しさや温もり、儚さもありグッと心にくるものがあった。
登場する役者さんも本当に素敵な演技をしてくれたと思う。
主役2人の、滲み出るはかなさ、優しい表情がすごくよかった。
日野ちゃんのスマホに収められた動画の中の透は、道枝くんではなく透そのもので、あどけない笑顔、優しさが滲み出ていて本当に素敵だった。
あと、日野ちゃんと出会ってからの表情の変化も分かりやすかった。
心に残ったシーンをいくつか。
花火大会のシーン
3つ目の条件を破っていい?と聞いた日野ちゃんに対して
"とっくに破ってるよ"
と答えた透くん。
このセリフベタだけど好きだなぁ。
透くんから本当の気持ちを言わなかったのは、日野のことを大切に思っていたからだと思う。
綺麗だけど一瞬にして消えてしまう花火と相まって、
より泣けた。
泉ちゃんが「神谷透くんを忘れないで」というメモを見つけ号泣するシーン。
本当に心が痛かった。
大切な人の1番大切なものを消してしまう、そんなことができようか。
透くんがお願いした任務は、とっても辛いことだけど、
自分の存在を日野の世界から消し去ってでも、日野の未来を明るく素敵なものにしてあげたい。
そう思ったからなんだろうな。
そして序盤で言ったこのセリフ
「僕が明日の日野も楽しませてあげるよ」
明日だけじゃなくてずっとずっと日野を大切に守ってあげてるんだね。
透くんは、自分の母親のことを「太陽みたいな人」と言っていたけど、
きっと日野ちゃんのことも、自分を笑顔にさせてくれる太陽みたいな人だと思っていたはず。
そしてそれは日野ちゃんも一緒。
最後の日野ちゃんが透くんをキャンバスに描いているシーン
透くんを白と黒だけじゃなくてピンクや黄色、緑などのたくさんの色を使って鮮やかに描いていて
記憶にはないけれど
想像の中の透くんを日野ちゃんはこう見ているんだなぁ
と感じた。
あわよくば
大学入学して社会人になってからも、
日野ちゃんがどうなったのか知りたかった。
映画では描かれなかったシーンが原作にはあると知り、
買おうかなと思う。
本当に素敵な映画だった。
もう一回見たい
今晩は。初めましてでしょうか・・。
私は、立派な不惑のおじさんですが、女子高生及び女性の方々と夜中に今作を鑑賞しました。(おじさん、たった二人・・)が、予想通り、心に沁みる映画でしたね。
途中から、劇場内に響く涕泣の声、声、声に内容も勿論ですが、”良い歳とをして男が泣いたらいかん!”と思いつつ、実は涙を拭いていました・・。
心が、浄化される映画でありました。では。返信は不要ですよ。