まなみ100%のレビュー・感想・評価
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想う時だけじゃない、余白全てで敬称100%なんだ
2023年劇場鑑賞56本目 名作 80点
めちゃめちゃ書きたいけど、書くからには時間かけたいので今度書く
とりあえず星だけ
他人事じゃないダメさ…
なんやかやの情報によると、監督の実体験に基づいているらしいし、城定秀夫監督によると本作の監督はチャラいらしい…
それっぽくセフレやら彼女やらが途切れないみたいだけど、それでもずっと、「なんとなく」思い続けていた人がまなみちゃん、らしい…
その「リアリティ」がなんとなく訴えかけてくるし、主人公の「ボク」は何人かのレビュアーが言うような「クズ」なんじゃなくてただ「ダメ」なんだと思う…
ダメなボクがなんとなくずっと好きなまなみちゃんとの物語、そういう映画でした。
ボクのダメさが他人事じゃなくて、身につまされる映画だったな、と…
たた、なんとなくまなみちゃんよりも瀬尾先輩への気持ちの方が強そうなのはどうなのかな、と… そういうとこやぞ…
君は1000%
好きな理由が自分でもわからず、他の女の子とも付き合いながらも「まなみ100%」という主人公の気持ちはわからない訳でもない。大学生くらいまでは本当に自分の好きな対象がわからなくなる時期が必ずあると思う。
自己中で身勝手な男
ボクは高校で同じ器械体操部に所属していた女の子・まなみのことが好きになった。高校時代から現在までの10年間で多くの女性との出会いと別れを経験しても、ボクのまなみに対する想いは変わらなかったが、再会したまなみが結婚することになり・・・てな話。
まなみ100%と言うのに、唯ちゃんから始まり、くろけいちゃんやその他の女の子とも付き合い(手を出し)、瀬尾先輩にもキスして、何がまなみ100%なんだ?って観てた。
自己中で身勝手な男に共感できないし、いったいこれは何を観せたかったのだろう?
まなみ役の中村守里は普通に可愛いかったし、瀬尾先輩役の伊藤万理華、くろけい役の宮崎優、唯ちゃん役の新谷姫加もみんな可愛かった。
個人的な好みは宮崎優かな。
川北ゆめき監督の実体験をもとにした作品らしいが、実際にあんな身勝手な男なんだろうか?
大槻美奈の曲は良かった。
バカだなーと思いつつ似たようなことしてる男性も多いはず
バカで軽薄な主人公の10年に渡る青春恋愛映画。
絶対的なヒロインとしてまなみがいるが、主人公は色んな女性に手を出しては破局。うーん、コイツ…
主人公は受験科目だけ成績がよかったり、自主制作映画がそれなりに評価されてるっぽかったり、能力自体は高いよう。しかし興味がないことには一切力を入れない。バイトも長続きせず、女性に対してもまなみ興味が出ると彼女さえ放置する。
その上、わざとふざけてるような節があって、女性に真剣に向かい合わない。
一緒にバカやってる分には楽しいだろうし、分かる部分もある。
でもそれじゃ結末はこうなるよね。
まなみも主人公のことは嫌いではなかったはず。
終盤は成長しない主人公の痛々しさがあふれてる。
タイトルはまなみ100%だけど主人公の中では100%だったのだろう。でも外から見てると30%ぐらいに見えるぞ!
これが傷つきたくない若者というヤツなの?
本命は関係がギクシャクするからガチで行かない
失敗と遠回りを極端に嫌う若者のそのままの姿を
延々と見せられるのは苦痛でしかないかもしれない
先輩の「後悔するよ」の言葉にも耳を傾けず
ただただ怠惰な日常に身を投じて
ただただ無駄に歳をとっていく
これを観た同年代の若者が10年後に
「ああやっちまったな」と気づいた時には遅い
そんな意地の悪さすら感じる映画でしたね
とはいえ「アルプススタンドのはしの方」以来の
スクリーンで見る中村守里さんは可憐でした
あとまりっかは死ななくてもいいかな
つか殺すんじゃないよ💢
直球と思いきや変化球。
めっちゃ面白いタイトルでなんだか不思議な感覚になるストーリーでした。本心なのか冗談なのかノリなのか、高校で出会ったまなみちゃんに結婚しようと言い続ける「ぼく」の10年の物語。
恋愛も仕事も長続きしないぼくと堅実に歩むまなみちゃん。そしてある時、実はお互いのことを本当はよく知らないことに気付くふたり。ここで主人公が一人称や二人称で語られる意味がいきてくる。青春時代の勢いだけの甘い感情を自分自身でも分からないまま引きずり続けた10年。
そんなふわふわした想いを締め括る切ない幕引き。でも同時にまなみちゃんへの100%の想いは本物だったのかなと思えてくる。きっとこれからもそんな気持ちを時折思い出しながら生きてゆく。誰もにそんな過去があるように。青木柚は大好きな役者さんで感情表現が本当に絶妙。そしてオラキオの先生も想像以上に良かった。回転技の直後にベストからネクタイが飛び出したとこがなんかツボでした。
母校でロケしたと聞いて思わず!
たまたま大学の母校新聞みたいなもので
知ったのですが、めちゃくちゃ甘酸っぱく素敵な
青春映画でした!
忘れられない人って、誰でも
いると思うのですが、、だんだん全体は
ボヤけてくるのに
なんか細部が鮮明に記憶されていたりします。
例えば、まなみちゃんが歌うときの
斜めからの横顔みたいな、、、!?
あと、ちょっと涙が出ちゃう弔いのシーンも
凄く良かったです。。
青木君のみずみずしい芝居も良かったし。
ゆめき監督の夢を、
陰ながら応援したくなりました!
次回作も期待してます!
下心100%
2番目や3番目に好きな女の子とは付き合えるのに、何故か1番好きな子には振り向いて貰えない。しかも、誰よりも距離が近いし、あと一歩で手に入れることが出来そうなのに、どうしても上手くいかない。「だって、本気じゃないもん。」その言葉に、主人公はハッとする。恋愛というものの面白さを、とても秀逸に描いた作品だった。
主人公のボクは、誰がどう見ても最低最悪のクズだ。
性欲だけで女を誑かす、ド変態野郎。付き合ったり、やる前には優しくて面白い男なのに、途端に一緒に居るのが当たり前になって、素っ気なくなったり興味を持たなくなる。優しい言い方をすれば、飽きっぽい性格なのだ。それでも、しょうもないことでも心から楽しんだり、女性の褒め方が上手いから、モテる男性であることも理解出来る。そんなボクが彼女をハンバーガー屋で待たせている最中、心を奪われてしまったのが、まなみちゃん。彼女はこれまでも、これからも現れない、正体が掴めない魅惑的な女性だ。
ボクの提案する小さなお願いは一切拒むことなく付き合ってくれるのに、どうしてだか上手くいかない。本作では主人公をクズ男にしているため、「そりゃそうだろ!笑」と面白可笑しく見ることができるけど、そうじゃなかったらリアルすぎて結構胸にグサグサ刺さる恋愛模様だと思う。こんな経験、誰しも味わったことがあるはず。ボクの周りにいる人達だって、そんな経験を乗り越えて今があるから。
ボクを演じた青木柚がお見事。
「うみべの女の子」でも感じたけど、彼は恋愛で悩む男性を表現するのがとんでもなく上手い。もっと有名になって大作に出て欲しいと思う反面、まだまだミニシアター系映画で輝いて欲しいな〜とも思う。動物的・本能的に女性に向かう青木柚は滑稽でめっちゃ笑ったし、逆にラストシーンはなんとも言えない感情に襲われた。今後も目が離せない若手俳優のひとりです。
かなり淡々と描かれているため映画を見ている最中はそれほど心が動かないのだけど、思い返してみると恋愛というものの面白さ、そして多くの恋愛映画がある中でこれほど新鮮な気持ちで見れるのは凄いなぁ、と少し大袈裟だが感銘を受けたのでこの評価に。あっさりとした作りではあるけど、とても心に残る素晴らしい作品です。ぜひ。
飛龍革命
題名から、いつまなみが100パーセントになる話かと思っていたら、主役がまさかのお前か〜いって話だった
主演のチャラ男が年数を重ねるごとに笑えてくるのだが、チャラ男はチャラ男なりに体操だったり映画を真面目にやっていることは唯一尊敬する
まなみ100パーセントの中村守里さんが黒木華系というのですか⁉決して今どきの娘ではないところが却って神々しい存在になっていたなと
蛇足だが、チャラ男がキレてある行動をするシーンに、昭和のプロレスおじさんとして、藤波辰巳の「飛龍革命」を思い出したのは自分だけではあるまい
「伊藤万理華好き」
今年192本目。
伊藤万理華が2019年5月の「賭ケグルイ」でファンになって本当に凄い演技だった、2021年6月の「賭ケグルイ2」も良かった。今作も病気の人の役迫真の演技。ボク(青木柚)とまなみちゃん(中村守里)の恋愛のお話し。10年前に遡ってほとんど学生時代を中心に10年を描く。結ばれなくても心に残っている異性っていますよね。
でたスポッテッド映画
本当に直井何某はよく飽きないな…その一点のみ尊敬します。
ただ映画館で上映本数が劇的に限られる中で地方の我々としてはこのスポッテッド映画は本当に上映して欲しくないのが本音と言うか、もうやめて欲しい。
観たい洋画があるし、邦画もまだ観たい映画など身あるけど、見れないのにこれがイオンとかでやってる始末。
まず映画じゃなくてもいい。コレに尽きるし、アイデア一発勝負で雑な映像見せられて辟易とします。スポッテッド映画は配信でやってください
鑑賞前と鑑賞後でまるっきり印象が変わった映画
正直、期待していなかった。わざとらしい恋愛映画なのかとおもっていた。
伊藤万理華、宮崎優など、最近ちょくちょく見かける女優さんが出ていることもあって、作品に入り込みやすかった。
話だけおうと、ただのダメ男が未練たらたらで過ごしていくだけなのだが、(予告編含め)最初にある程度の結末が見えているだけあって、結末に至るまでの心理と成長を想像することが楽しかった。
「ボク」にとってまなみはどんな存在なのか、
まなみにとって、ボクはどう映っていたのか、
そして、一見、正反対の『まなみ100%』というタイトルにつけられた意味は
正直、「ボク」には共感はできないし、理解もできなかったが客観的には本能(性欲)と理性が両立(対立)の様子が描かれているのはわかりやすかった。
性欲がメインで動いているようなボクに対しての、まなみのサル語でのやりとり。
誰とでもキスをしたがるけれど、キスはどちらに入るのか。
「一回したら後悔する」というまなみの言葉。
きれいとか、かわいい、とか性的な部分だけでなく、自然体でいられるかどうか。
先輩が病気になって、そういう部分でなくても好きでいられるかどうか。
印象的なのは、
まなみと靴を踏み合っているシーン。
そして、自分で髪を切って、先生は拒否するけど、彼女は髪を受け入れて、整えてくれる最後のシーン。
きっとこれからは、うまくいくのだろう。
これが大人にになっていく、ということなのかな、と。
2023年劇場鑑賞95本目
すこし変わった青春映画
朝日新聞映画評でこの映画を知り、その後、監督が母校の中大でロケした映画と聞き、鑑賞。
主人公の高校時代から社会人時代までの10年間が約100分で描かれる。
器械体操部が舞台になる映画ははじめて見たけれど新鮮ではありました(小太りの顧問先生が新入生に体操を実演するのが面白い)。
が、高校時代のパートは、ぐだぐだシーンもあって、後半に比べれば内容的は若干退屈でした。
「ボク」が大学生になり、中大キャンパスで撮影したシーンで目がさえてきました。自分も昔在学時にたむろしていた、あの、サークル棟がスクリーンに映るなんてと驚き。「ボク」が関係する女の子がうらやましいくらい多くて判別に少しとまどう。
終盤、瀬尾先輩の1件で状況が大きく変わり、目が離せなくなる。
登場人物の理由がわからない行動もある意味この映画の魅力になっている。
まなみが浴衣で「ボク」と二人で花火を見にでかけたこと。
高校生の「ボク」が友達と3人で商店街で暴れたこと。
思わせぶりだったまなみが社会人のボクとホテルに行ったこととそのあとの行動。など。
「ボク」の名前は映画に出てこないんですね。見終わるまで気づきませんでした。
「ボク」が今どんな仕事をしているのかも明かされてません。
敢えて出されない情報があることもポイントだったのかと思いました。
「ボク」とまなみの関係性がはっきり明かされない、少しかわった青春映画でした。
本気じゃない
10年間も同じ相手を好きでい続けられるなんて、どれだけ純愛なんだと思っていたらまったくそんなことはなかった。
なんなら主人公は女性関係の途切れないチャラ男君だ。
冒頭もいきなり相手の娘に何人セフレがいるのかと問い詰められ、部屋から追い出されてしまう。
それでも高校一年生の時に初めてまなみちゃんと出会ったボクは、10年間ずっと彼女を想い続けているのだ。
ボクは目先のことにしか興味がなく、不誠実で常に調子は軽いが、勉強もスポーツも頑張ればそれなりに結果を出せる器用な男だ。
あからさまに受験科目にはない分野の勉強は手を抜き、意味があることにしか熱を入れられない。
正直最初の印象は最悪で、実生活にいたら絶対に好きになれないタイプの人間だ。
彼は生きていく上での大きな目的がない。
だから何もかも中途半端なのだ。
しかし本当に不誠実で無気力な人間ならば、部活に打ち込んだりはしないだろう。
彼はまなみちゃんの影響で器械体操部に入部するのだが、ただ不純な動機だけで部活に参加しているのではない。
物語が進むにつれて、彼も本気で何かに向き合うことが出来る人間であることが分かってくる。
彼が斜に構えているのは格好をつけているだけではないだろう。
ボクは本気でまなみちゃんのことが好きなのだ。
けれどいつもまなみちゃんと向き合う時は、何度も「結婚しよう」と冗談にしか聞こえないような言い方をしてしまい、「本気じゃないでしょ」と軽くあしらわれてしまう。
実はボクは強い想いを持っている時ほど軽い態度に出てしまうのだ。
それはひとつの防御反応でもある。
人は深いところまで人と関わり合うことを恐れる生き物なのではないかと思う。
相手に対して深く強い想いを持っている人ほど、案外恋愛が成就しないような気もする。
どちらかといえばボクのように軽いノリの方が相手が途切れないものだ。
ちょっとした心の隙間を埋めるにはボクのような人間の方が気が楽なのだ。
しかしボクのような熱のない人間は次第に遠ざけられていく。
高校を卒業してボクとまなみちゃんの距離はどんどん離れていく。
でも実はまなみちゃんもボクに好意を抱いていたはずなのだ。
二人が花火を観るシーンで一瞬だけ真面目な空気が流れる。
まなみちゃんも「本気じゃないでしょ」と口にすることで、ボクと向き合うことから逃げていたのだ。
これは深く関わり合うことを恐れる人たちの物語でもある。
器械体操部のマドンナ瀬尾先輩とサトシ先輩の関係もとても象徴的だった。
部員の誰もが二人がいい仲であると感づいているのだが、二人とも付き合ってはいないとあくまでも否定をする。
しかしその態度はどこか煮え切らない。
瀬尾先輩は若くして闘病中に亡くなってしまうのだが、死の直前に初めてサトシ先輩に告白をしたらしい。
しかしサトシ先輩は最後まで返事をうやむやにしてしまった。
瀬尾先輩とサトシ先輩、そしてボクとまなみちゃんが結ばれても、幸せな生活が続いたとは思わない。
それでも心の中で想う相手がいながら、最後までその気持ちに蓋をしてしまうのは悲しいことであるとも思った。
でも、人生とはそんなことの連続なのだろう。
とても現代を象徴するような人間模様の描き方がリアルな作品だったが、やはり主人公の軽さに最後まで共感出来ず、大きな感動には繋がらなかった。
ざまぁと思ったけど実は・・・
2023年劇場鑑賞228本目。
学生の頃から狙った子は大体ゲットできるが相手を想っているわけではないのでそのうちフラれ、また他の子をゲットということを繰り返して生きている男の話。
全く共感できねぇわ!プラスに始まりマイナスになって結局プラマイゼロ状態に戻るのだけど、必ずプラス状態の時期があるわけで、自分マイナスもないけどプラスの時期もないわ。こいつ嫌いだわ〜。
まぁ楽しく観れましたけども。
共感しがたいが切なくなる
自分の体験を元にした恋愛映画を作るって相当な覚悟がいるだろうなと思う。中途半端な思いでは作れないし、自分や相手、そして周りの人たちをどう描くかってことは自分の内面をさらけ出すってことだから小っ恥ずかしいこともあるはず。
だから、主人公の男がこんなに軽薄に描かれるとは思わなかった。あれだけいろんな女の子と遊んでしまうなんて。青木柚くんが主演した「神回」とはまったく違う役柄。これではまなみちゃんじゃないけど、本気じゃないじゃん!って思ってしまう。切ない話なのに、モテてる男だと今一つ感情移入できないという、村上春樹の小説のようなモヤモヤ。
でも、他の女の子を好きになっているのに、忘れられない子がずっといるという感情もわからないではない。まなみちゃんの結婚式で思い浮かべる桜と合唱はそれなりに切なくなるシーンだった。
こうなるとまなみちゃんの本当の気持ちが気になるところ。映画としてはまなみちゃんにも気持ちはあったんじゃないかと思いたくなる。傷つくのが怖くてハッキリした態度をとらない男に心は許せないよな。先生が言った、このままじゃお前らとんでもないことになるぞ!言ったからな!ってセリフが意外とささる。
あと、瀬尾先輩。いや、見事な裏ヒロインだった。伊藤万理華はもっといろんな役で活躍するのを楽しみに待ちたい。
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