劇場公開日 2022年3月25日 PROMOTION

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アンビュランス : 特集

2022年3月22日更新

【ド派手に面白かったッ!】銀行強盗に失敗→救急車を
強奪→中には瀕死の警察官…全映画ファンが可能な限り
大画面で観るべき最強のアクション良作を徹底レビュー

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細かいことは言わない。3月25日公開「アンビュランス」は、ド派手な爆発と破壊がスクリーンを覆い尽くし続ける、とにかく映画館(できるだけ大きな画面と良い音響)で観るべき作品だ。

主演は「ナイトクローラー」のジェイク・ギレンホール、「マトリックス レザレクションズ」のヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世。描かれるは、強盗に失敗した犯罪者&元軍人の兄弟が、瀕死の警察官を乗せた救急車でロサンゼルスの街を逃げるノンストップアクション。

そして監督は「アルマゲドン」「ザ・ロック」などで知られる“破壊王”ことマイケル・ベイ。彼の“最高傑作”のひとつだと言えるほどの出来栄えである。

この特集では、本作に尋常じゃないくらいハマってしまった映画.com編集部員(30代・男性)のレビューを掲載。脳が破壊されるほど楽しんだ様子を、勢いのまま書き殴ってもらった。


【予告編】

●ストーリー:それは、単純な銀行強盗のはずだった――逃走車は“救急車”

元軍人のウィル(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世)は、ガンに侵された妻の手術資金を工面しようと、血のつながらない兄のダニー(ジェイク・ギレンホール)に助けを求める。

犯罪に手を染めるダニーが提案したのは、3200万円ドル(約36億円)もの大金を強奪する銀行強盗。しかし強盗は計画通りにいかず、2人は警察に追われることに……。

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逃走用に強奪したのは救急車。なかには、ウィルに撃たれて瀕死となった警官と、彼を治療する救命士キャム(エイザ・ゴンザレス)が乗っていた。ダニーとウィルは、キャムたちを巻き込みロサンゼルス中を猛スピードで爆走。警察やFBIもこれを追跡し始め、想像を絶する事態へと発展していく。

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●まず結論:めちゃ面白かった…全映画ファンがむせび泣き喜ぶ【ド派手な“傑作”】

映画.com編集部:まさに破壊王マイケル・ベイ監督の面目躍如、“全部”をこの作品にぶつけにきている。「アルマゲドン」「ザ・ロック」などと並び、彼の作品のなかで最高傑作のひとつと自信をもって断言できる出来栄えだった。

コントラストが抜群に効いた“パキッと感”あふれる映像や、謎の光の筋が画面にアクセントをつける演出、そして物語展開、演技、音楽を総動員して観る者のテンションを丁寧に、それでいて豪快に上げる、上げる、上げる!

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壮絶な破壊劇には呼吸もまばたきも忘れて見入ってしまい、爆発した車から立ち上る炎を目の前に、肌がひりつき、気道がくっつき、髪の毛がチリチリと焼けるのを感じる。映画の世界へ没入していく――。

全アクションファン、いや全映画ファンがむせび泣いて喜ぶであろう、ド派手で地の果てまで面白い疾風怒濤の良作がここに誕生した。繰り返しになるが、可能な限り大画面で観るべきだ(お近くにIMAX劇場があるならぜひ)。

以下の項目から、具体的にどこがどう“すごかった”のかを詳述していこう。


●ガス欠も弾切れも気にするな! 「ワイスピ」ファンもニッコリの【豪快&驚がくシーン】満載

本作で最も特徴的なのは、やはりアクションの迫力とスリル。序盤、銀行強盗がおっ始まるとテンションは一気にトップギアへ。大理石のロビーに鳴り響く銃声! 蜂の巣になるトラック! うなる札束! 逃げるギレンホール! 揺れる手持ちカメラ! ドローンを駆使した変幻自在の斬新カメラアングル! 臨場感と緊張感と爽快感が、三位一体となって同時に全身を叩く――。

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さらに「一体、いくらかかってるんだ」とハラハラするくらい高価なカーアクションももちろんハイライト。ダニーとウィルの兄弟(ファミリー)の絆もたっぷりと魅力的に描かれるため、これには「ワイルド・スピード」シリーズのファンも思わず笑顔になるだろう。

また、ガソリンを補給する様子も特にないのに走り続ける救急車や、無限に弾出てない?と不安になるほど激しい銃撃戦といった豪快なシーンが、のべつ幕なしに描かれる。どうやらこの世界にはガス欠や弾切れの概念は存在しないようで、普通の映画ならば「いやおかしいだろ」と思ってしまうところ。しかし本作は違う。物語が放つ異常なエネルギーに当てられ、不思議と「そういうこともあるよな」という気分になり、細かいことは気にならなくなっていく。

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最大の山場ともいうべき場面は、時速100キロで疾走し揺れまくる救急車での、救命士と元軍人による無免許手術(リモート)シーン。一体どうなるんだ?と予測などつくはずもない展開に唖然としながら、感じたことのないカタルシスが全身を駆け巡るのである。


●追い詰められたクズを演じたら世界一? 【ジェイク・ギレンホールの怪演】をとくと観よ!

映画ファンとして真っ先に目が行くのがこの男、我らがジェイク・ギレンホール! 「ナイトクローラー」「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」「サウスポー」「ボストン ストロング ダメな僕だから英雄になれた」など、クセの強いクズを演じたら世界一と言える名優である(もちろん、魅力はそれ以外にもあるけれど)。

今回も素晴らしい役どころで、初登場シーンから並じゃない。弟のウィルが訪ねて来たのに、大声で「貧乏人は入るな! 金持ちが罪悪感を覚えるだろ」と罵倒。さらにカーチェイス中は、追い詰められるとすぐに目玉を剥いてキレ散らかし、観客が「そんなことするなよ」とたしなめたくなるほど巧妙で卑怯な手口で危機を乗り越えていく。観ていて嬉しくなるくらいのクズっぷり、そこに痺れる、憧れる。

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ギレンホールだけでなく、主要キャストも軒並み良い! ウィル役のヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世(「マトリックス レザレクションズ」)と、救命士キャム役のエイザ・ゴンザレス(「パーフェクト・ケア」「ベイビー・ドライバー」)の2人は、ダニーとは反対に“人間の黄金の精神”を体現するキャラクター。彼らの行動とその運命を観て、筆者の頬を熱い涙が伝った。まさかこの映画で泣くとは思わなかったので、非常にびっくりした。

ちなみにゴンザレスは、「ワイルド・スピード スーパーコンボ」にも出演していた。その点も、「ワイスピ」ファンが笑顔になれる重要なポイントだと思う。


●実は超緻密な構成! パズル的スリルが生むのは【至高のヒューマンドラマ】

とにかく強く、深い没入感が得られ、2時間があっという間に過ぎていく本作。その没入感の理由は、パズルのように緻密に組み上げられたシチュエーション(救急車内で起こる究極のジレンマ)によるものだろう。

どういうことか。救急車を強奪したウィルは、①妻のために金がいる。②家族のもとに帰るため、捕まるわけにはいかない。③しかし自分が撃った警官を死なせたくない。特に①②と③が相反するため、ウィルは結論を保留したまま救急車を走らせ続ける。

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次にキャムは、救急車から飛び降りてでも生き延びたい。しかし、目の前の瀕死の警官を見捨てられない。人間として、救命士として。だから逃げるチャンスがありながらも、キャムは救急車内で治療を続ける――。

このガチガチにハマった状況設定が、優れたスリルと、先の展開への強い期待感を生むのだ。やがて物語は、涙腺を崩壊させ得るヒューマンドラマを我々の眼前に突きつけてくるから、油断してはならない。

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さらに言えば、医療従事者や軍人、警察官などのエッセンシャルワーカーへの讃歌ともいうべき描写も多数盛り込まれ、キャラクターの生活が垣間見えるセリフ(警察のリーダーが「今日は7時からドジャース戦を観に行く。この事件は早く終わらせよう」などと語ったり)も多数。

物語が終わっても、登場人物の人生は続いていく。そんな映画の枠を超え、現実と交錯させようという試みが、本作をただのド派手アクション以上の特別な作品へと押し上げているように感じた。


【まとめ】

以上、「アンビュランス」の魅力を紹介した。勢い重視でとりとめもなく書かれた文章にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。

最後にあえて強調するが、本作前半は極めて緻密で、かつ緊迫感のある人間ドラマが中心なのである。マイケル・ベイが遠~くで手を振っているのがぼんやり見える、そんなイメージ。

しかし時間を追うごとに、遠くのマイケル・ベイは屈伸したりアキレス腱を伸ばしたり準備運動を始める。そして「銀行強盗開始」の段階になると、ピシッとした姿勢のクラウチングスタートを切り、こちらへ猛然とダッシュ。笑顔で全力疾走するマイケル・ベイは止まらない、止めることなんてできない。映画後半はもう、マイケル・ベイがマイケル・ベイする、スーパー・マイケル・ベイ・タイムが始まるのだ。

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善きことを行う人間の崇高な精神が涙を誘う感動的なシークエンスの直後、超高級車が吹っ飛び爆炎が上がる豪快な破壊映像が展開され、我々の感情はぐっちゃぐちゃ、脳からアドレナリンがドッバドバ。やがて半端ではないカタルシスに圧倒されながら、びっくりするくらい短いエンドロールを眺めることになるだろう。

絶対に、可能な限り大きな画面で観るべき“最強の良作アクション”。お見逃しなく!

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ちなみに……3月25日からユニバーサル・ピクチャーズ公式ツイッター(https://twitter.com/universal_eiga)では、本作「アンビュランス」の感想投稿キャンペーンが実施! アツい“想い”をぶつければ、豪華景品がもらえるチャンス! 詳しくはツイッターへ急げ~~~~~ッ!

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