劇場公開日 2022年3月25日

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「スタイリッシュな映像とたたみ掛ける展開は、マイケル・ベイというよりはトニー・スコット」アンビュランス tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0スタイリッシュな映像とたたみ掛ける展開は、マイケル・ベイというよりはトニー・スコット

2022年3月30日
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CGに頼らない(ように見える)迫真のカーチェイスとクラッシュが、ドローンを駆使した目の回るようなカメラワークでダイナミックに描かれる。最大の見どころは、スタイリッシュな映像と、登場人物たちの連鎖反応、そして、怒涛のアクションのつるべ打ちだ。
その一方で、インテリの凄腕強盗犯の割りには、計画がずさんで逃走も行き当たりばったり過ぎるなど、ストーリーは穴だらけ。アクションに慣れてしまった頃に覚える中だるみ感もいただけない。あと30分ほど上映時間を短くして、もっとテンポよくまとめていれば、アクション映画の快作になっていたのではないだろうか?
それとも、同じ時間を使うのであれば、追っ手側のFBIの指揮官と女性分析官、そしてロス市警の強盗担当官を、もっと掘り下げて描いていたら、面白いキャラクターになっていたのではないだろうか?この3人、せっかく良い味を出していただけに、残念。

tomato