スピリットウォーカーのレビュー・感想・評価
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憑依系キャラクターの“見せ方”の新趣向
本作のように、ある人物の身体に別の人物の精神(spirit)が乗り移るという筋の類型は、ちょくちょく作られてきたのにいまだ定着した名称がないように思うが、ここでは便宜的に「憑依系」と呼ぶことにする。似て非なるのが、「転校生」や「君の名は。」のように二人の精神が入れ替わるパターンで、これはそのまま「入れ替わり系」としておこう。
さて本作、ユン・ゲサンが演じる主人公の男(便宜的に「I」としておく)の精神が、12時間ごとに違う人間の身体に乗り移るのだが、精神が別人の体に入っていることを映像で表現する手法にややクセがあるというか、従来あまり使われてこなかったスタイルで観客に提示する。「I」が鏡やガラスなどに映った自身の鏡像を見ると、そこにはユン・ゲサンではない俳優が映っている。これは問題ないのだが、「I」の精神だけが別人の肉体に次々に乗り移っていくのに、観客が目にする乗り移った先の外見も7割か8割がたユン・ゲサンのままなのだ。残りの2割、3割で真の肉体の外見(つまりユン・ゲサン以外の俳優)を映すのだが、その切り替えがかなり恣意的に感じられてしまう。作り手は何らかの法則性を持たせているのだろうとは思うが、観る人によっては混乱するか、常に頭の中で「彼は『I』の姿に見えているけれど本当は別の外見なのだ」と変換しながら話を追わなければならないだろう。
そんなわけで、新趣向とも言える憑依系キャラクターの見せ方にどうにも馴染めず。12時間で新しい身体に乗り移る理由や、乗り移られる人物たちの共通点も一応は明かされるが、さして深みはない。ユン・ゲサンのスピーディーなアクションは素晴らしいので、ファンなら観て損はないだろう。
混乱してると置き去りにされる
始まり方は面白かったが、
問題が解決されて行くほどに物語の深みはなくなって
行くように思えた。
主人公は12時間ごとに人物が変わるのだけど、
外見は主人公のままだったりして頭の中で状況を整理してるうちに置いていかれる節はある。
「メメント」のようなどんでん返しを期待して観てたのだけど、記憶をなくした理由や精神が移動する相手の条件
など、思ってたほど難しくなく、
むしろそっちかーと言うガッカリ感はあった。
アクションはスピーディーで格好良かった。
❇️もはや、主人公が誰でもよくなってしまいました。(笑)
スピリットウォーカー
🇰🇷韓国
目を覚ました主人公。
事故で記憶を無くしていた。
自分が誰なのか、そして探っていくうちに、人格や見た目外見、人相も入れ替わる状態で謎の事件に関わっていく!
❇️もはや、主人公が誰でもよくなってしまいました。(笑)
◉62点。
★彡ボーンアイデンティティーに似ているんやけど、顔が変わるので感情移入できない💢
🟢感想。
1️⃣やや都合が良すぎる展開が嫌いやねん。❌
★彡記憶喪やのに、カードから部屋を見つけたり、車を見つけたり、出会い頭の人を見つけたり無理を感じる前半戦から後半はもはや誰⁉️って感じで進むもんやからもうええわ。ってな感じやな。
2️⃣ホームレスのおじさんに感情移入。⭕️
★彡なんか人が良さげで、死なないで欲しいと願う。キャラは好きゃねん。
3️⃣瀕死状態での演技は凄い❗️⭕️
★彡力尽きた男女の表情や悪党のラリる演技は結構印象に残ったさかいに。
4️⃣ラストは想定内。❌
★彡だろうね。私が監督や脚本でもそうするさかいに。
5️⃣凝ったストーリーだとは思うけど❌
★彡もう一度整理して再鑑賞しよう‼️などと思いませんでした。
⭐️題名は幽体離脱を意味するらしい。また、ハリウッドリメイク決定やって❗️知らんけどな🤭
【脳内フル回転で観る韓国SFチックなサスペンス・ミステリーアクション。ストーリー展開が複雑で非常に疲れるが、或る麻薬の存在と12時間毎の転生を繰り返す主人公が愛する人を守る姿が沁みる作品。】
― 自分を取り戻せ!12時間ごとに違う人間の体で目覚める男の戦いを描くSFアクション映画。-
■交通事故の現場で目覚めた男(ユン・ゲサン)は、全ての記憶を失っていた。
鏡に映る自分の顔も、名前も、全てがしっくりこない。
しばらくすると、先ほどとは違う顔で男はまた目を覚ます。
やがて彼は、12時間ごとに自分が違う人間の体に入れ替わっていることに気づき、その謎に迫って行く。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・最初の一時間は物語展開に付いて行くのに必死である。
ー ”チ・チョロ””イ・シス部長””パク室長””ユ代理” そして”ムン・ジナ””カン・イアン”-
・だが、物語が進むうちにある麻薬「エーテルX」を男が打たれたシーンから、それまでの展開が見事に解けていく展開に魅入られる。
<今作は、韓国映画でも可なりチャレンジングなテーマに挑戦し、成功している作品である。何故なら韓国映画はノワールもしくはポリティカルな作品は多いが、サイエンティフィックな要素を軸にした作品は少ないからである。
今作はそれが成功した作品であると思うのである。>
リメイクされるのもわかる!
ハリウッド映画のような設定で興味がそそられました。韓国らしい愛情、友情そして、クスッとする場面もありハラハラドキドキと楽しめました。
後半はなんとなくストーリーが予測できたのと、ドンパチシーンが多くなりスマホを触りながらの鑑賞となりました。
スカパー無料日 ムービープラスにて鑑賞
深く考えすぎずに楽しむべし
韓国のサスペンスアクション映画が、
日本や香港のそれを抜き去り、アジアトップのクオリティを持つようになって久しい。
俳優陣だけでなく、脚本、カメラ、美術など制作陣の経験値が豊富で、差は広がるばかりだ。
悲しいが、それが現実。
本作も、のっけから謎に満ちた展開で引き込まれ、
ラストまでノンストップだ。
ヒーロー、ヒロイン共に魅力十分で、
観客を飽きさせない。
なぜ、主人公だけがスピリットウォーカーに??
なんてことに引っ掛かりをおぼえてはだめ。
理屈抜きに、謎解きと勧善懲悪に没頭せよ。
12時間ごとに違う人間と入れ替わってしまう。 それもたまたまではな...
12時間ごとに違う人間と入れ替わってしまう。
それもたまたまではなく、原因が分かっている点がよかった。
最近は凶悪な警官という作品が多いのはうんざりだが、アクションシーンはなかなかの迫力だった。
その理由に少しがっかり
他人の体の中に入り込んでしまうという設定は、最近「ラスト・ナイト・イン・ソーホー」で観た気がする。あの時は、一人の女性の中に他人の意識が入り込んでしまった感じをうまく映像化していて新鮮だった。そこでキーとなったのが鏡。鏡に映る自分を見て、自分(意識)と他人(身体)がごちゃ混ぜになって混乱する様がとても面白かった覚えがある。
本作の序盤の醍醐味もそんなところにある。他人の体に入り込んでしまい、しかも記憶もない。さらに12時間ごとに違う体に意識が飛んでいくというトンデモ設定。知らない男の体で知らない状況、でも何かとトラブルに巻き込まれていくって流れはなかなかスリルがあった。乗り移った人間次第で戦闘力が変わるのも面白いところ。やはり「ラスト・ナイト〜」同様、鏡に映る姿で他人の体に入り込んだことを描写していた。どれも印象的なシーンだった。
でも後半、幽体離脱を繰り返す理由がよろしくない。そんなことありえるんかい!いや、映画だから仕方ないけど。そこまでけなす必要もないけど、ちょっと残念な気持ちになった。中盤まで面白かっただけにもったいない。
臨死体験に近いのかなぁ。
入れ替わりについていけず分からなくなるみたいなコメントがあったので、気を抜かず見てました。お陰で混乱することなく楽しめました。
彼女である情報員の女性が弱過ぎ、鈍臭過ぎ、感悪過ぎ。何故こいつが情報員とイライラ。それなりに訓練を受けて評価されてるから現場に出てるのでは?
情報組織内の悪いやつ比率が高すぎて笑った。
ふつーに楽しめますよ。頭空っぽにしちゃいけんけど。
現代に甦る王道中の王道な展開と終焉
2022年劇場鑑賞25本目 良作 64点
当サイトでリサーチ済みでしたが、そこまで評価高くないしスルーでいいかなあと思っていたけど、たまたま予定の後上映開始時間がちょうど良かったので鑑賞。
個人的には、2ヶ月前に上映されていた韓国映画、ハードヒット発信制限より良かった。
当サイトの評価はハードヒットの方が好評ですが、あちらのレビューでも書いたように、テーマ性の真新しさは感心しましたが、自分が犯人だったらあえてこの方法を取らないし、そのテーマゆえ展開に選択肢が狭まれてしまい、ピークが最初だけだったのに対して、今作は12時間で人格が憑依し変わっていくテーマで、ハードヒットほどのテーマの真新しさは無いものの、だからこそ前述でも述べたように今作は最後まで楽しめました。
一つ今作の不満を言うならば、異国の人間の映画なので人の見分けに少々苦労するのでそれゆえ今作のテーマで憑依した後は演じている人は同じだけど中身が別人なので今誰に憑依したのを理解するのに慣れるのに最初手こずりました。
あとその憑依す順番が完全にご都合主義のバーゲンセール。笑
一個違かったら結末は違かっただろうし、逆に言えばもっと盛り上がるパターンも組めた可能性があるテーマだと思った。
劇場で韓国映画を鑑賞することも増え、段々と耐性というか免疫がついてきましたが、総じて言えるのはテーマや切り口が新鮮で秀逸なものが多いけど、そこからのひねりが弱く、あくまでベタに流れて締める。のが韓国映画なんだなあと思います。
ネタは面白いけど状況理解不能
東映ヤクザ映画みたいに全編暴力や銃撃シーンばかりで全体像や背景が不明 裏社会の抗争の様だが当事者は寝てるのに彼は結局お化け?そもそもなぜそんなことになってしまったのか韓国映画ならではのぶっ飛び感!
いたってシンプルに混乱する時間
肩肘張らずに観に行った為か、終始楽しめましたね。特に中盤の入り口迄は、主人公と一緒に「???」なので、だいぶ前のめりに観てました。途中からは韓流お決まりのメロウな展開で弛れたりもするのだけれども、後半スピードアップしてくれるので、畳み方共々好きな感じで美味しく頂けました。
主人公と彼女が存外に組織型ボンクラ(疑わな過ぎる)なのと、必要なのかすら謎だった輩ボンボンを除けば、気持ち良く鑑賞出来るのではないでしょうか。
スピード感あるCQCの釣瓶撃ちは今の邦画界では難しいかな、なんて少ししんみりもしちゃいましたげどね(出来る役者さんや撮影マンはいらっしゃいますけども)。
前半に困惑
見応えある韓流ジョン・ウィック的アクションでした。
前半は「どういう状況なのか」に困惑する主人公以上に、観客側が困惑します。
何が起きてるの?と、戸惑っているだけで1時間近くが過ぎます。
そしてなんとかついて行って、状況が分かった後半。
魂が離脱して生霊化し、他人に憑依しまくる設定は、SFというよりドラッグによるオカルトって感じ。
12時間ごとである理由には、もっともらしい設定を入れてるが、かなりトンデモ。
根っこに激しい純愛を入れるあたりも、韓国的。
敵がステレオタイプすぎて、そこがマイナスだし、韓国映画の流行を面白いと思えるかどうかで賛否は分かれそう(私は面白かったけども)。
憑依移動の瞬間の視覚的表現が面白かったので、ハリウッドでCGバリバリにリメイクするのに向いてそうだな、と思ったら…
もう決まってるらしい。
そっちでは、もう少しわかりやすい作りになることを祈ります。
予備知識ゼロで臨むのが吉。『ヒドゥン』、『ダークシティ』、『フェイス/オフ』フィーチャリング『ジョン・ウィック』みたいなスピリチュアルアクションスリラー
魂が別の体に移る時のビジュアル効果、ソウル市街で繰り広げられる繊細かつ危険なカーチェイスも見事。じわじわと全貌が明らかになるストーリーが素晴らしすぎるので予備知識はとにかく入れない方がいいです。私は予告すら観なかったのでグリングリン振り回されて爽快でした。あと劇伴も豪華でエモーショナル、どこにも死角がないスピリチュアルアクションスリラーです。
脱出術
一定水準を超える面白さのある韓国映画。今回も安心安全な気持ちで鑑賞。
程よく面白い作品でした。
事故に遭った主人公の魂が全く知らない人物の体に乗り移ってしまう流れから始まり、初っ端は誰がなんでどれがこうであれがどうでと会話のラリーが成り立っておらず、観ている側も混乱する作りでしたが、一種の感覚共有のようで少し楽しかったです。12時間ごとに全く知らない人物に移って、その人物たちの行動から元の自分の目的を探すミステリーにも視点が変わっていくのも興味深いものがありました。コメディほぼなしの真面目な韓国映画は手に汗握るものがありました。
複雑な人間関係を描くだけでなく、拳と拳の熱い闘いはとても見応えがありました。とにかく柵を突き破ったり、物にぶつけまくったりと、狭いところの見せ方がとても上手な作品でした。銃撃戦もシンプルなハンドガンながら程よい緊張感がありました。カーチェイスも思いっきり事故を起こしにいくような派手さも良かったです。
想像を超えるものはありませんでしたが、最初から最後まで楽しめる良い作品でした。韓国映画はえぇなぁ〜。
鑑賞日 4/6
鑑賞時間 11:40〜13:35
座席 K-7
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