ナイブズ・アウト グラス・オニオンのレビュー・感想・評価
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玉ねぎの中身は...
タイトル通りオニオン(玉葱)のように皮を一枚一枚謎をめくってゆき真相に迫って行く探偵謎解きミステリー。
キャラクターが個性抜群で、ロケーションとなる舞台のギリシャの孤島もかなり映えていてよかった。何よりダニエル・クレイグの衣装やキャラクターがマッチしていてジェームズ・ボンドの次に見つけたハマり役だと思っている。
冒頭は現代社会を色濃く反映し登場人物はコロナに怯えマスクを着用しているし、主人公の名探偵はコロナ禍の中外出を控えお家でオンラインゲームのAmong Usで推理の憂さ晴らし、名推理をオンラインゲーム上で披露している。そんな中謎の箱が家に届きコロナ禍の憂鬱さを吹き飛ばすような魅力的なミステリーツアーが始まり出す。というのが導入部分だがここだけで笑える部分もあるし謎解きも面白そうと脚本の良さに引き込まれた。
ミステリーなので脚本が重要になるがしっかりとミステリーのルールは守っている中での仕掛けがたくさんある。犯人の犯行動機や意外性どんでん返しのような仕掛けは正直ないが、この作品は犯人に行き着くまでの推理が醍醐味で楽しい仕掛けがたくさん用意されているので十分にミステリーものとして楽しめた。
今作はネトフリ限定なのがもったいないぐらいの出来なのでネトフリに加入していてミステリー好きの人は是非一度鑑賞して欲しい。
名探偵の域を越えすぎ
次回作はスクリーンで観たいっ!!
今や私の中ではダニエル・グレイクはボンドよりブランのイメージが出来上がってしもた!
あのおとぼけ感がたまらないっ!
犯人探しや動機は比較的、単純ではありましたが濃すぎるキャラ達を巻き込んだ犯罪活劇!
一枚一枚剥がされて行く謎説きには
前作以上、異常な程引き込まれました
…とにかくブランのファッションが楽しい!
インチキ😁セレブの様なスカーフ巻きでシレッと島に到着…水兵さん水着は似合いすぎて爆!
かと思えば依頼を受ける際は探偵らしいスーツでボンドばりにキメているし
事が済んだ後の英国紳士らしい装いこそ
風変わりな名探偵そのもの!
ストーリーを追いながらの衣装変えを存分に楽しめました⭐️
2度も3度も見直したくなりますね!
年末年始、数ある配信作品を堪能しましたが
断トツNo.1の作品でした!
次回は劇場で沢山の皆さんにも楽しんでいただきたいですよね!
安定の内容〜TVサイズでも楽しめる
自宅レイトショーNetflix『ナイブズ・アウト グラス・オニオン』
今年1本目といっても自宅 007のダニエル・クレイグが、スパイではなく名探偵を演じるシリーズ
1作目もクリス・エヴァンに アナ・デ・アルマスら豪華な俳優陣が、繰り広げて面白かったですが・・・ 続編がNetflixで観れるって事で鑑賞
コロナ禍が舞台になっており皆さんマスクして登場も喉に何か吹きかけられてマスクを外すwww
大富豪が、自ら所有の島に友達を呼び殺人ミステリーゲームを開催、そこに何故か名探偵が・・・
ダニエル・クレイグは、ボンド役から10キロくらい増量してるんじゃないかな!?って感じの役作りで、今回そんな彼のプライベートが明かされます。
今回もカメオ出演が豪華で、テンポよく面白い作品でした。
このレベルの作品でもミステリー系なら自宅のテレビ大画面なら十分楽しめます。
*写真だけですが本人役で、ジェレミー・レナー登場〜怪我からの復活願う!
それなりに楽しめた
楽しかった
派手な謎解きイリュージョン
意外と殺人の動機と殺害方法はシンプルは事件だった。
カメオ出演が豪華です。
ヒュー・グランド。ヨーヨーマ(チェリストの)。
セリーナ・ウィリアムズ。
アンジェラ・ランズベリー(ジェシカおばさん=探偵)
(使用人役で白服のイーサン・ホークがお茶目で格好良い)
破壊者を名乗るIT企業のCEOで億万長者の
マイルズ・ブロン(エドワード・ノートン)は、
ロック・ダウンの憂さ晴らしに親友たちを所有する
ギリシャの孤島に招いて、
「マーダー・ミステリー・パーティー」を開きます。
そこへマイルズが招待していない世界的な探偵、
ブノア・プラン(ダニエル・クレイグ)が混ざっていました。
マイルズは共同経営者だった、
カサンドラ・“アンディ“ブランド(ジャネール・モネイ)
と裁判で争っていた。
アンディのアイデアの知的所有権を巡って対立していた。
そしてマイルズは世紀の大発明《未来エネルギーの「K lear」》
の発表を1週間後に控えていた。
招待されたのは、
クレア=上院議員候補の女性政治家。
ライオネル=未来エネルギー「K lear」の発明者。
バーディ(ケイト・ハドソン=元ファッション・アイコンで実業家)
デューク(デイヴ・バディスタ=インフルエンサー)
この4人はマイルズの“金のオッパイ“にたかって、
裕福に暮らしている一種の取り巻き。
そして1番の驚きは、
カサンドラ(アンディ)が現れたこと!!
ここで疑問をひとつ
アンディの出現で、マイルズはなぜもっと驚いて狼狽えなかったのか?
招待もされていないアンディが、それ以上に、
アンディが現れるなんて、
あり得ないことでは?
そしてディナーがはじまる。
そして予想外の事が起こる。
カクテルを飲んだデュークが突然苦しんで、絶命したのだ。
ここからの展開は、パンデミックです。
次に死ぬのは誰?
私?あなた?
招待客たちは疑心暗鬼になり怯えはじめる。
そして、
ネットにカサンドラ(アンディ)の訃報が報じられる!!
ここにいる彼女は一体、誰?
(それは、アンディの双子の妹のヘレンだった)
そして、
復讐の火蓋は切られる。
ラストは打ち上げ花火1万発?
ならぬ、ヒンデンブルクです。
あの有名な、1937年の「ヒンデンブルク号爆発事故」
世紀の発明と思われた未来型燃料「K lear」の安全性に
疑問符が付いたのです。
ゴージャスで、賑々しくて、馬鹿騒ぎのビックリパーティー、
のような映画。
「マーダー・ミステリー・パーティー」の顛末を
どうぞお確かめ下さい。
1作目の「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」は、
アガサ・クリスティをリスペクトする、
ライアン・ジョンソン監督・脚本の密室殺人と遺産相続の
お話でした。
高明な推理作家の役でクリストファー・プラマーが出演していて、
その後亡くなったので印象深い作品でした。
今回はラスベガスのショー的な
イリュージョンの世界。
3作目もダニエル・クレイグが続投との事。
楽しみですね。
オシャレでゴージャス!毒気も良い感じのエンタメミステリー
もう一捻りほしい!
正月映画にふさわしい
敗北
試合に負けて死合に勝つような事かな。
前作に引き続き手玉にとってくれる。
ミステリーを読み漁った読者層がターゲットのような内容にニヤリとしてしまう。
最初からいる同居人の存在をそれなりに引きずってしまう。冒頭「無視してくれて構わない」と断言されてるにも関わらず、だ。
そして、彼は全く関係なかった。
観客の興味を散らす為だけに存在してた。
やはり中々に手が込んでいて…その構成もそうなんだけど、特出すべきは冒頭の引力か。
瞬く間に取り込まれる。
勿論、優秀な舞台装置やマテリアルのおかげではあるけれど、こうも引き込まれるものなのかと見終わった後に気づく。ラストまでアッという間だった。
かの名探偵は今回もあまり捜査をしない。
が、その切れ者の一面を遺憾なく発揮する。主賓が用意したトリックを数秒で言い当てる。気持ち良かった。
そして、第一の殺人が起こる。
コレは結構大胆な描写だった。
なんとなくのフォローはあるものの、誰の犯行かは検討がつくのだ。記憶の改竄や誘導になるのだろうな。実際あの場にいたのならとても有効な手法だと思う。
別にシリアスな事ばかりやってるわけでもなく、随所にユーモアも挿入される。なのだが、コレほぼほぼシュチュエーション的な笑いなので、全く物語を邪魔しない。どころか人物に厚みを付与してくれてる。
キャラとシュチュを踏まえた演出に好感度大だ。
種明かしになり「グラスオニオン」の意味がやっと分かる。確かにそうなのだ。
全てのパーツが彼を示してる。
そして1番被害を被るのも彼だ。
その事象を巧みに隠しミスリードの嵐が吹き荒れる。そんな大海原で迷う事なく灯台を目指す一隻の船。それこそが世界一の名探偵と呼ばれる彼だった。
彼にしてみれば盛大な茶番もいいとこなのだろう。
謎解きに際し、あろう事か彼は怒ってたw
正直、007のグレイグも好きだけど、名探偵のグレイグの方が好きだ。いきいきしてるように見える。
結局のところ、彼の推理は尽く当たるも、犯人を詰めるには至らず、冒頭の一言が浮かぶ。
まぁ、とはいえ、司法さえも薙ぎ倒せる犯人なので、彼と彼女の選択は最善だとも思う。
用意されたものは全て、その役割を完膚なきまでに果たす。
ラストカットのモナリザ風ショット。
だいぶ含みのあるカットではあるけれど、遊び心の表れなのかなぁと、最後の最後まで煙に巻かれる。
このシリーズが好きなのは、どこか品格を感じるからだ。ミステリーを嗜む時間としては大前提のモノがちゃんと用意されてるように思う。
ミステリー小説を手に持ちページを一枚づつめくる環境に必須なのは、まずは静けさではなかろうか?小説を読むのに欠かせないのは心の余裕だろうか?
なんか、そんなモノを想起させ、提供してくれてるようにも思う。
南国逃避型
(ややネタバレあり)
招待状、孤島、億万長者、謎かけ、すねに疵持つ者たち。
アガサクリスティみたいなフーダニットになっていて、じっさい原案を書いたライアンジョンソン監督もエルキュールポアロと地中海殺人事件などの「南国逃避殺人ミステリー映画」から発案した──と語っていた。(byWiki情報)
また、映画のタイトルGlass Onionをつけるにあたって、ジョンソン監督はありふれた風景の中に隠されているものとしてガラスを選び、ガラスが使われている曲をスマホで探した結果ビートルズのGlass Onionにたどりついた──とのこと。(byWiki情報)
なんか衝動的発想から、そらおそろしいものをつくっちまうんですねえあっちの人たちは・・・。
パーティ出席者役でヨーヨーマ。乗船者の咽喉に殺菌噴射するだけの役でイーサンホーク。悪友たちが島に着くとマイルズ(ノートン)がマッカートニーのギターでブラックバードを弾いている。ブオンという独特な時報はフィリップグラスの作曲。ボストンダイナミクスのBigDogみたいなのが荷物を運び、プールサイドにはジャレットレト監修の「ハード・コンブチャ」が大量に冷えていて、屋上には乗るあてもないポルシェスパイダーが展示され、壁には休館中のルーブルから寸借したモナリザ、オードブルにはジェレミーレナーラベルのホットペッパー、狂言殺人の筋書きはギリアンフリンに依頼してある・・・。
神は細部に宿るという言葉があるが前作ナイヴズアウトに勝るとも劣らない怒濤の細部。それらがすべて伏線として稼働・回収される緻密さ。に加えて惜しみない予算。南国気配、豪奢な調度と建造物、画の隅々一個のライターに至るまで、みみっちい見ばえor中が空洞のようなものは一つもない。に加えて不測の展開。回想でスリリングに明かされる意外な真実。に加えて数多の有名人のカメオ出演。・・・。
むかしとはいえよくもまあこんな映画つくる人たちとせんそうやったもんだ。
骨格は古典的な推理ミステリー。美しい舞台と饒舌な新時代人。──を用いてライアンジョンソン監督がカリカチュアしているのは今日的なインフルエンサー的生き方の形骸性についてだろう。
たとえばFilmarksやnoteで言うなら100本の映画レビューを1日1本づつ100日かけてしっかり書くよりも、10分間で1,000人のめくらフォローをするほうがSNS上のポピュラリティを稼ぐには効果的だ。形骸性とは(たとえば)そういうこと。
登場人物はみな泡沫的な素姓に支えられている一発屋たち。
モデルからデザイナーに転じたバーディー、醜聞と舌禍を怖れる州知事のクレア、Twitchストリーマーのデューク、アルファ社の主任ライオネル、アンディからアルファ社を乗っ取ったマイルズ。
気勢のようなもので稼げる時代。常用される炎上マーケティング。脆い立脚点にびくびくしながら、保身のためにオルグであるアンディを裏切る。
じっさいに、わたしたちはかれらのように不誠実な人物像を常日頃YouTuber政治家業界人経済人タレント・・・有象無象の有名人のなかに見ているはずだ。
『思いつきの発言を真実だと思うのは危険です。』byブノワブラン(クレイグ)
すなわち映画が隠喩しているのは今日的な著名人の傲慢についてだろう。
WikipediaによるとPoliticoの記者は映画を『遍在するイーロン・マスク、ドナルド・トランプ、ジェフ・ベゾスと共に生きる我々全員への寓話』と評したそうだ。笑。
映画の登場人物と筋書きは、現代社会のカリスマたちになぞらえられ、謂わば揶揄と共有が同時にできる風刺画になっていた。
なお映画はリモート画面にカメオ出演していたアンジェラランズベリーとスティーブンソンドハイムに捧げられている。ふたりとも公開前に亡くなった。
また情報によるとNetflixはさらに1本のKnives Out映画権を有し、ジョンソンはすでに3作目を書き始めているそうだ。
アンサンブルキャストの中でじぶん的にひときわだったのはJanelle Monáe。チョコレートのビロードのような照り肌!ガトーショコラかトフィかカラメルか、甘くて濃厚な食べ物に見えてしまう魅力的なひとだった。
とはいえ絵が燃やされるのは同意できず、その蛮行をマイナス0.5としたw。
──
ところで冒頭、宅配便を玄関先で受け取るとき、マスクをしていなかったKathryn Hahnが思わず服の襟首で口を覆う。
新型コロナウイルス禍。
Glass Onion: A Knives Out Mysteryでは、パンデミックという時事現象が、とくに概説されずに背景になっている。
将来、これが過去の仕草に変わるだろうか?
不可解な風習だと思える時がくるだろうか?
未来のGlass Onion: A Knives Out Mysteryのレビューで、あのころはみんなマスク付けてたんだぞ──ってヤフコメ民風マウントをとれる時代がやってくるのだろうか?
いけ好かないセレブを痛快にパロってみました
前作のテイストとはガラッと変わり、いけ好かないセレブ達が集うエーゲ海の孤島が舞台。イーロン・マスクをパロったエドワード・ノートンのクズっぷりが面白い。
ビッグ・テック企業で巨万の富を築いたマイルズが、コロナ禍の退屈しのぎのために友人たちをパーティに呼ぶのだが、なぜか名探偵ブノワ・ブランも招待されている。
徐々に明かされていくブランが招待された理由と、マイルズがもたらす蜜に群がる取り巻き達の悲喜こもごものドラマが繋がっていって痛快なラストへ。
『ホワイト・ノイズ』や『ほの蒼き瞳』は劇場公開だったのに、『ナイブズ・アウト: グラスオニオン』は劇場公開なしなんて残念。一番これが劇場で見たかったのに。
最初の設定と最後のあれ、物語全体に塗された社会風刺は映画「ザ・メニ...
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