忌怪島 きかいじまのレビュー・感想・評価
全21件中、1~20件目を表示
※超ネタバレしてます、映画未視聴の方は閲覧されないことをオススメします
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舞台は日本の南のほうの島。
この島には"ユタ"と呼ばれる民間霊ばい師(シャーマン)が住んでいます。
(ユタは、沖縄県と鹿児島県奄美諸島のシャーマンのことで、彼らは霊的問題や生活の中の問題点やアドバイス、その解決を生業とする人たちのことです。[Wikipediaより引用])
その島に、天才脳科学者の主人公・片岡友彦が、「シンセカイ」と呼ばれるVR研究チームのチーフである脳科学者にチーム参加の依頼をされ、訪れます。
(同じ頃、父親が急逝してしまい遺骨を取りにきたヒロインと友彦は運命的に出会います)
ところが、友彦がシンセカイに訪れたときにはチーフの女性は亡くなっていることを知り、驚きます。
またシステムエラーや赤い何かが映るバグが発生するようになり、その赤い何かは仮想空間だけでなく現実世界にも現れるようになります。
VRチーム(と巻き込まれた島民たち)の
命がけの謎解きと、襲いくる何かへの抵抗が始まります。
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謎は映画が進むにつれ解明されます。
●シンセカイのチーフ、亡くなった女性・井出文子が研究していたものとは?
「ブレイン・シンクロニシティ」。
脳のデータを他人と共有できるというもの。
脳に蓄積された記憶や思考、感情まで共有できる
システムのこと。
他人が主観的に感じた喜怒哀楽や恐怖を
シンクロすることができ、
仮想空間では100%相手と同化が可能。
(2023年5/1発売のムック、「異界Walker」の
転載記事より引用)
●赤い何かの正体
「イマジョ」。
イマジョとは奄美大島の本当に
伝えられている伝説のことです。
むかし、農奴であった女性・イマジョは
たいへん美しい女性でした。
豪族の主は美しいイマジョを見初め
無理やり関係を持ちます。
不貞に気づいた奥方が激しく嫉妬します。
そしてイマジョを納屋に呼び
閉じ込め、拷問の末、◯害してしまいます。
非業の◯を遂げたイマジョは
怨霊となり、島に呪いをばら撒き
豪族の一族を次々に呪い◯していき
その一族は根絶したそうです。
(正直…これには胸がスッとしました)
●システムエラーはなぜ起きた?
島民の一人、シゲルというお爺さんのせい。
シンセカイの心臓部たるコンピューターに
シゲルお爺さんの脳のデータが
勝手に混入されていました。
●シゲルお爺さんとは? 目的は?
シゲルお爺さんは、島で村八分に遭っている
お爺さんのことです。
彼がなぜ村八分に遭っているのか。
それは彼のお母さんが
「イマジョ憑き」だったからです。
イマジョ憑きとは、イマジョのように
島に揉め事・争いごとを起こす火種のようなもの。
シゲルお爺さんのお母さんがどんな
揉め事を起こしたかは省きますが
シゲルお爺さんはイマジョ憑きの親の子
というだけで
ずっとずっと村八分のままです。
シゲルお爺さんの目的は
再び島に災いを撒くことでした。
●金城リンさん
シゲルお爺さんに優しくする島で唯一の
女子中学生。
とても優しい女の子。
しかしシゲルお爺さんに優しくするせいで
彼女も「偽善者」とそしられます。
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後味の悪いホラー映画でした。
主人公とヒロイン、
そして金城リンさんのラストをみると
なぜこんな終わりにしたのかなと
悲しくなってしまいます。
感じ方は人それぞれでいいのでしょう。
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※ここから読み飛ばし推奨です
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【私の個人的な解釈】
問、主人公とヒロインはどうなった?
答、彼らは仮想空間の世界にいる。
根拠①二人の腕に光る英数字が浮き上がったから。
根拠②現実世界で燃やした鳥居が海の中にあるから。
根拠③誰もいない船。おかしい。
根拠④イマジョを連想させる「鎖を引きずる音」が
したから。
…とある方のブログでは、『二人は仮想空間に囚われた』と解釈してましたが、私は違うと思いました。
私は
彼らは進んで仮想空間の中に留まることにした
と思いました。
理由は、主人公とヒロインは
もともと人のいる世界が好きではないからです。劇中で言っていだと思います。
ではなぜ、この二人は共にいるのか。
ここからは勝手な想像ですが
主人公はヒロインが。ヒロインは主人公が【必要】と思ったから、『二人だけの世界=彼らにとっての理想郷』に行ったんだ
と思いました。
たとえイレギュラーな存在のイマジョがいたとしても。(この時頭に浮かんだことは、旧劇場版エヴァンゲリオンの「まごころを君に」のラストシーンでした。シンジとアスカだけが存在する世界)だからメリーバッドエンドなのかなと思いました。
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もう一つ。
問、金城リンは、なぜイマジョを磔にした鳥居がある海の中へ入って行ったのか?
答、分からない、です。
これは私は分かりませんでした。
無理やり考えるなら
金城リンさんは、シゲルお爺さんのお母さんの
生まれ変わりだったのかな、と。
生前のシゲルお爺さんのお母さんは、
息子にたくさん迷惑をかけ、さらに息子の貞操まで見境なしに奪おうとした自分をとても恥じて
◯してくれと頼んだように見えたので、
転生したら何があっても絶対に味方でいてあげよう、
何をしても許してあげよう、
そして彼がこの世を去ったなら
喜んで後を追いかけよう、
そういうお母さんの気持ちがリンさんを突き動かしたから、ああいうラストだったのかなと思いました。
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後味が悪くても
バーチャル世界と現実世界の行き来、
ユタのようなスピリチュアル、
哀しい伝説がお好きな方には…少しオススメです。
長々すみませんでした。
ここまでのご一読お疲れ様です。そして
ありがとうございました。
奇怪監督
どこにいても引きずり込んで地中というか海の中へ連れて行ける設定の忌女に「なんでやねん!笑」とツッコミながら観る映画。
仮想空間内でまるで現実のように見えるモノは超常現象としての幽霊と似てるところがあるのかもしれない、みたいなテーマがどうでも良くなるくらい雑な構成なので、真剣に観てしまうと期待ハズレと感じること必至。
仮想空間から現実世界へ霊が移動するというモチーフも「リング」以来いろいろと形を変え使われてきた手法で今更感が拭えないし、対岸の火事が身近に迫ってくる恐怖演出も丁寧さに欠いた印象。
清水崇監督にまだ製作予算を出してくれる会社があるのがもっとも奇怪。
SF×ホラーのリスペクト!だがしかし……
SF×ホラーといえば、その道のパイオニアは『リング』だろう
あちらは『らせん』でSFに繋ぐ道が絶たれてしまうくらいに、ホラーとして大成してしまった作品
では、こちらはといえば、ちょっとなぁ……
VRを使うアイデアなどは悪くないし、閉鎖的な島を舞台にするのも良い
だが、ラストシーンのせいで、つまりこれって体験型ゲーム世界だったの?と言い切ってしまえるくらい、何でもアリになってしまった
そういう逃げの姿勢に走るくらいなら、現実の地獄を描いてVRに逃げ込む彼等をしっかり描いたほうがよほど好感がある
アウトラインを暈すのはややいただけない
どうとでも捉えられる、をやっているのは良く言えばホラーだが、これについては悪手だった
なんなら、死人か狂人だけになると言いながら、死人しか見てないぞ我々は、と言いたい
狂人を出せよ、と
街に普段人並みがない、という描写も、そうした逃げの一手に繋げられる伏線なのだろう
そこに逃げる気が満々だったのか、と、炭治郎よろしく「逃げるな!」と言いたい気分である
そして、なだぎ武達を見ていると、正直『有吉の壁』状態である
怖がらせたいのか、仲間内感を出したいのか、ハッキリしてほしい
アイデア、映像は良いのに、ワンシーン足りないだけで台無しである
個人的には好きじゃない映画でした
自分好みではなかったです
個人的に感じたのは
置いてけぼり感。
全然頭が追いつかないです。
ストーリーも掴めないし、個人的に最初から最後まで何これ…って思いながら見てました。
終わり方もいまいち分からないし、ただただ知りたい部分がしれなかった。よく分からないまま終わった映画でした。怖さレベルはかなり低いと思います。どちらかと言えば良い意味で気持ち悪い感じはしました。
これにお金かけたのかーって少し残念な感じはしましたね。
刺さる人には刺さる作品だと思います。
考えすぎなのかな…もう少し頭空っぽにして見るべきだったかもしれませんね。
映画館で見なくて良い
村シリーズの犬鳴村以来、見てなかったが
懲りずに何故か見てしまった。
VRという新しい設定に惹かれた、、。
VR視点なのは良かったが、何故か第三者目線のカメラワーク、、、。
全く怖くはなく、ドキドキもしない。
キャストのファンが見る映画だから、ホラー映画として見ると違う。
奄美の離島に、仮想現実構築のために招かれた若き脳学者の片岡友彦(西...
奄美の離島に、仮想現実構築のために招かれた若き脳学者の片岡友彦(西畑大吾)。
例によって非コミュ系。
彼が構築する仮想空間は群を抜いており、それは脳科学に基づいているからだった。
が、到着早々、不穏な空気が漂っていた。
彼を招いた実業家兼脳科学者の女性が数日前に不慮の事故を遂げていたのだ。
事件現場の仮想空間構築のラボには水が滴っており、死んだ彼女が最後にアクセスしたとみられる仮想空間には、いるはずもない赤い何者かの痕跡が残っていた・・・
といったところからはじまる物語で、ホラー映画ファンなら、序盤でルチオ・フルチ監督『地獄の門』、黒沢清監督『回路』を思い出すところ。
というか、その2本を観ていないならば、まぁ、ツマラナイかもね。
「地獄の口が開く・・・」というのはホラー映画の定石なのだが、どういうところで、どんな具合に開くかが重要なわけで、開くか開かないかを疑心暗鬼を持ってみるのは適切ではないのよ。
開くものは開く。
ある種、信念を問う映画である。
なんて、面白く観れたからそう思うわけだけれど、そんな信念がなければ、
へ? どうして、コンピューター空間に怨念が取りつくの?
で、どうして、取りついた怨念が、現実世界に現れてくるの?
と思うのは必定。
だから、それはそういうものなの。
それに疑念を抱いては楽しめない。
ということで、そういう映画。
それを理解したうえで愉しめれば、それでよく、本作はかなり楽しめましたよ。
清水崇監督、ますます快調。
なんか淡々と進んでいく映画
特に盛り上がるところもなく、いまじょとの最終決戦も何となく終わった感じ。
事故物件並みのラストバトルを期待してたのに!笑
まったく怖くないので、なにわ男子目当ての女子も安心して見れる内容になってます。
大勢の目の前で急に地面が水みたいになってそこに引きずり込まれたりしてたけど、これってどんな理屈なの?
現実世界だと思ってたけど、いつの間にかVR世界だったの?
現実世界の地面が水みたいになるわけないじゃんってツッコみはホラーだから無しなのかな。呪怨の屋根裏とか布団の中みたいに思っておけばいいのかな。
もうホラーだから何でもありだよね!
ラスト、なにわ男子と山本美月がVR世界に残ったのは分かったけど、當真あみはどうやってVR世界に行ったのだろう。
現実世界の鳥居は壊れたからVR世界と行き来できる入口はないはずだけど。
考察したい人には考察し甲斐のある映画だと思うけど、そんな気のない人にはただただ不親切な映画。
私のような学のない人間にはちょっと理解できない内容でした。
コンセプトは良いが、技量が拙い。(というか、業界が悪いのでは?)
「村3部作の次は島ァ!?」
…とホラーファンを驚嘆させた(?)、清水崇監督の最新作である。
正直言って、コンセプトは悪くなかった。現実世界(此岸)/仮想空間(彼岸)の二軸でホラーを展開する…。異世界往還は古典的な手法だが、VRやメタバースといった新しいガジェットを持ち出すことでフレッシュな描写になっている。「パッと見」は良いのだが…まあいつもの清水映画である。
ダメポイントを列挙すると
①設定が浅い
VR・メタバースの取ってつけた感。小林泰三の小説のように「怪異をSF文法で再解釈する」試みがあるワケでもなく、結局いつもの土俗ホラーに落ち着いてしまう。
②陳腐な描写
設定が浅いのに伴ってか、幽霊さんもこれまたいつもの清水演出。寧ろこういう異世界往還ものは彼岸側(の怪異)を歪に描いてこそ、それが「幽明の壁を乗り越えて」来た瞬間に恐怖に変わるものなのだが。。『リング』ラストのショックを思い出してほしい。
③ぼんやり支離滅裂
「あれ?何でこういうことになるんだっけ?」と疑問符が残ること請け合いである。脚本が弱いのもあるが、(幽霊/霊能力の設定がふんわりしているせいで)唐突に見える展開が多く、更には無駄な時系列移動が難解さを加速する。なぜ清水映画はこうも観難いのか…。
結論としては、いつもの「生齧りしたけど新鮮味のない」ホラー映画である。クトゥルフ(っぽい)『稀人』、3Dブームに乗っかった『戦慄迷宮』『ラビットホラー』、お次は4D『雨女』、ダークファンタジー(っぽい)『樹海村』…。使い古されたJホラー文脈から、全く抜け出せていない。時間をかけて設定と脚本を練れば、それなりのものが出来そうなのだが…。
ただこれは、清水監督がダメという単純な話ではないと思う。監督は働きすぎなのだ。
『樹海村』パンフレットのプロダクションノートによれば、『犬鳴村』公開中に樹海製作が決まり僅か半年余りで完成に漕ぎつけたそうだ。
こんなクッソみてぇな地獄の突貫工事でまともな映画出来るかオォイ!?東映さん?清水監督は今年公開では忌怪島を監督、8月にはミンナのウタ監督、更に2本出演もしている。…過労具合がホラーだよ。
Jホラー組は、今や清水監督の独り勝ちである。辛うじて中田秀夫監督も踏ん張っているが、小中千昭/高橋洋/鶴田法男らは商業シーンから消えてしまった。なんつーか、もうちょい心あるホラー企画を大手配給さんには望みたいところなのだが…。
シンセカイ
村シリーズの勢いもいよいよ衰えてきたなと思ったら今度は島へ。予告は驚くシーンもあったので少し期待して観に行ったのですが…。空振りでした。
まずストーリーがシンプルに面白くないです。島で起きる怪奇現象とVR内の世界が繋がり、過去と現在が繋がり異常事態が起きていくという流れですが、その過程があまりにも唐突かつ超展開で進んでいくので何度も振り落とされそうになりました。
シンプルに進められるはずの物語を、ITの発達やら知り合いの死が重なりまくって無駄に複雑になっているようでした。
怪奇現象を起こした女の霊が、現実で村八分にされていた状況は中々痛々しかったですが、そこから島民が謎の死に陥る理由はかなり雑に展開されてる気がしました。
殺し方に統一性が無いのはまだしも、並行世界とかとは関係ないところで殺しが起きているのでもう何でもありじゃないかと思ってしまいました。
余計なお世話かもしれませんが、島なのに村八分なんかい、村シリーズでやりないよ…とこっそり思ってしまいました。
その息子のシゲ爺が何故島に居続けるのか、というか島民もなぜシゲ爺を差別し続けるのか、リンは何故シゲ爺の元へ足繁く通うのか、ここら辺の問題もサラッと流されたので最後まで理解できなかったです。折り鶴も飛んでいっただけで大した役割を果たしていないのでもうこんがらがりました。
鳥居をノコギリであんなに簡単に切れるもんかね?とか、マッチの火でびしょ濡れの鳥居が簡単に焼け散るかね?とか最後の方はツッコミが止まりませんでした。
VRと現代を行き来しまくるので、現在どの時間帯で進行しているのかが本当に分からなくなります。終わっていってるなと思うたびにどんどん盛り下がっていきました。
役者陣は概ね問題はないように思えました。當間あみさんは今作でも魅力的でした。等身大の少女の姿がスクリーンに投影されていました。彼女を観れるだけでも今作に価値はあると思います。
ホラーなのに怖くないという中々致命的な問題を抱えており、清水監督どうした?という疑問を抱えざるを得ませんでした。ミニシアター系で活躍しているホラー映画監督をもっとメジャー作で起用して欲しいなと思った次第です。
鑑賞日 6/20
鑑賞時間 13:30〜15:30
座席 K-12
忌々怪々
あっちでもこっちでも
あの世でもこの世でも
シャーマンの婆やの言う事には、この島には怨霊的な存在の女がいて、その女自体は伝説なので存在の真偽は定かではないが、モブキャラだと思われたシゲ爺の母親が、伝説の女と同じ悲劇を辿った…と
行方をくらました母親の所在は実は…
と、ネタバレモードで書いてますがここは敢えて伏せます
つまりモブだと思っていたシゲ爺が
というか、シゲ爺の脳から読み込んだデータがキーだったのですね
あっちとこっちが混ざったキッカケは、作中の主人公らが開発したVR装置で、いわゆる島を丸ごとスキャンしてメタバースを作るというもの
人と関わらなくていいようにと若き脳科学者の主人公が開発した、その装置を使って事件の謎に迫る
しかし、霊界とある種の電波が繋がるとか、死んだ人間から電話がかかってくるとか聞いた事があるから、あながち無いハナシじゃあないなとしっくりきた
ただ、映画の展開としてはそこまで起伏はなく、割と直ぐに謎を説明してくれる感じかな
最後、主人公とヒロイン?が手を繋ぐシーンなんて、いやそれはいいんだけど、まったく共感できない急展開
。
ホラー要素は薄め
意識や感覚ごとVR世界にダイブするにしては装置がどうとか、などと言う機械技術的な話は目をつむるとして、データ上に作り上げた、0,1で作ったはずの世界が実は「あの世」と重なっていたという発想がおもしろい。
本来、島にある鳥居とだけだったあの世との弱い繋がりが、冒頭で科学技術で入り込んできた被験者のおじさん、それを追って入ってきた赤い服の研究者の女との繋がりを持って、現世に強く干渉できるようになった、
といった話の筋として納得できる部分も端々に見て取れるので、説明不足すぎず、かと言って過多でもない、かなり練られたおもしろいストーリーでした。
(鳥居を燃やす時にポリタンクが転がっていたので、恐らく燃料をかけたんでしょうけど、海に浸かってた木材があっという間に灰になる等少々荒さが目立つ点もあるにはある。)
とはいえ、あの世とこの世が重なって存在していたり、終盤になると特に登場人物もあちらとこちらを行ったり来たりすることも多いため、見る人によってはどっちの世界の話なのか混乱しそうではあるかなとも思いました。
後はやっぱりホラー要素は薄かったので、ホラー映画として見に行った身としては物足りなさも感じましたが、ストーリー的な満足度は高かったです。
イマドキのリケジョはビマジョ、略してイマジョ
島民の方言がわからなくて困る!
ストーリーに関係ない部分ならまだしも、大事な部分も方言で話すので、
「は?おめさんらなにいってんだべ??」
って言いたくなるほど意味不明。
これでストーリーが少し意味不明に。
特に最後は鳥居が復活していたので、VRなのかと思えば、リンが凸入して
「謎。」
って感じ。
リンがイマジョ化したのか、いじめを苦に自殺したのか、リンがイマジョだったのか?
なぜ鳥居が復活したのか、謎だらけで終わる。
一番ホラーなのは、濡れた鳥居がマッチ一本で消し炭になること。
監督はキャンプとかしたこと無いのですかね。
海から引き上げた木材が、乾燥したワラみたいにボワーン!て燃えましたけど、フツーはマッチの火が秒で消えて終わりです。
つまり、この映画が伝えたいことは
「火の用心、マッチ1本、火事のモト」
ということです。
いや水の中でノコギリを使ってあれを切るのもあんな短時間では無理ですし。
段ボール製の鳥居だったのかもですね。
【感想】
前半はホラー+VR、どのような展開になるのだろうという期待感。
後半はVR(あの世)からお化けが逃げた。
というドタバタ劇。
お化けの解説あたりから後半は極めて失速、ドタバタ+ダラダラのまま【完】
鳥居とは違って不完全燃焼の人が多いと思います。
監督の次回作に期待!!
湿度高めの怖さ
冒頭の血しぶきを浴びる東映ロゴから、じっとりと暗い世界に引き込まれます。声が出る怖さというより、息を飲んでタオルを握りしめる、精神的にじわじわくる湿度高めの怖さ。
主演の西畑くんはジャニーズであることを忘れる熱演です。シゲさん役の笹野さんやユタ役の女性も不気味な演技が見事で、ストーリーにぐいぐい引き込まれ、特にイマジョとの戦い?が中心の後半はあっという間でした。
最後の船に乗っている二人は、あっちにいるアバターなのか?イマジョは結局封印されていないのか?エンディングで赤い鳥居の奥に消えていったリンちゃんは、イマジョになったのか?含みの残るエンディングで、また新しい発見を探しに観に行きたいと思います。ホラー初体験、楽しかったです。
VR要素いらなくない?
エルム街の悪夢のように、VR世界と現実を行ったり来たりするのかと思いきや話の大半は現実で進む。
VR世界も、結局はあの世(?)という扱いに。
難しい話のように思えて、実際は話が無理矢理すぎてこっちがついていけてないだけ。
あの鶴の折り紙はなんだったんだ。弔い?だとしてもよく分からない。いろんなことを詰め込んで、ペラッペラ。清水崇監督の村シリーズは、くだらなくて笑えるところもあったけれど、今回はそれもない。
普通につまらなかった。
【”あの世と、この世。島に遺された様々な恨みと哀しみ。そして、村八分になっていた孤独な老人が働いていた場所・・。”突っ込み処は多数あれど、民間伝承と絡めた土着ホラーは怖いです。】
ー 序盤は、ある島(登場人物達の言葉から、沖縄諸島と推察)でVR研究をしていた”新しい世界”にある並外れたヴァーチャル技術を持つ青年(西畑大吾)がやって来るところから始まる。
イキナリ、”新しい世界”の女性リーダー(伊藤歩)が、島で孤独に暮らしていた実験の協力者の男と共に、殺される辺りは”相変わらず、粗いなあ・・。”と思いながら観賞続行。-
◆感想
・物語の設定は、VR研究をしていた”新しい世界”(あの世)に居た、且つて金持の家で働いていた使用人(奴隷みたいな感じ)”イマジョ”(島の人々に酷い目に遭わされ、最後は紅い鳥居に鎖で磔刑のように息絶えた。で、島内で怪死が相次ぐ。)が、VR研究をしていた若者達の実験に乗じ、この世にやって来る・・というお話。
ー もう、これだけで怖い。-
・そして、VR研究でひっそりと働いていた村八分になっていたお爺さん(笹野高史)を只一人、こっそりと陰ながら助ける娘。
ー お爺さんの狂ったように男漁りを始めた、母親の事を語る年老いた老女の巫女(シャーマン)のシーンの辺りから、海水がひたひたと満ちてくるように怖くなる。お爺さんが”新しい世界”で雑用係を務めていた理由も明らかになる。-
■そろそろやめて欲しい、ホラーあるある。
・”ドーン”とかイキナリ音(雷とか)で驚かすシーン。
(ビクッとするじゃない!前の席、蹴りそうになるじゃない!)
・遠くの方で微かに笑う人。
・殺される人の順番が何となく分かっちゃう・・。(今作で言うと、才能に劣る”新しい世界”メンバー(水石亜飛夢:頑張って欲しい人。))
なんていうシーンもあるが、そこは寛容に観たいモノである。
・”人と関わらない仕事を・・。”と言っていた青年が、”イマジョ”に水に引き込まれた仲間を助けるために、VR世界に乗り込んでいくシーンも、ハラハラしながら観賞。良い奴じゃん!
ー 哀しきウンディーネ・・。-
<今作は、哀しくも忌まわしき民間伝承とVR世界を上手く結びつけた作品であると思う。
再後半、村八分に遭っていたお爺さんを密かに助けていた女子(當真あみ)が、海の中の紅い鳥居に向かって哀し気に三線を弾きながら歌い、海の中に入水するシーン。
成程、彼女は”イマジョ”と関係(酷い目に遭った際に出来た水子とか・・。)があったのだろうなあ・・。>
久々に。
島にまつわる祟りの話。
VR研究チーム「シンセカイ」一員と園田環、島の人間に巻き起こる恐怖のストーリー。
作品を観ての率直な感想は、耐えてました私のバディ!全然怖くないじゃん!怖いのこの字もないじゃん!こんなの怖くねぇよ!なんて余裕かましてたんですが雷の光と音でビクッ!チクビーンでした!🤔ヘッ
4席位離れた席に座ってた女の子も雷の音でビクッ!そのビクッのタイミングが完全に私とリンクしてました!🤔ヘッ
シンセカイの女子の一人が風呂に浸かってるシーン、風呂のお湯で顔を洗ってる手の下に霊の手(イマジョ)、友彦のVRゴーグルのマイクを直してあげようとした女の子、床が水へと変わって、水に引きずり込まれるシーンからチクビーンが収まりませんでした!🤔ヘッ
体は正直ですね怖かったです!
ラストの當真あみ演じるリンは何故海の中の鳥居へ?あと當真あみさんいろんな作品へ出られて旬だね!
最後のは、、
シンセカイというVR研究チームの井出チーフが
不可解な死をとげる
そして突然のシステムエラーで出現した赤いバグ
シャーマンからイマジョという言葉を聞き
真相を解き明かそうとします。
最先端の技術とホラーが合わさってよかったと思います!
それに最初に見た感じ
SAOのナーヴギアかなって思った笑
私自身理解力があまりないので
いろいろよくわからないまま進んでいった気がします
イマジョの発端はわかりやすかったです!
あとシゲルさんの母親はイマジョに
取り憑かれてたってことでしょうか?
それともイマジョ?笑
そして最後のはVR世界の中ってことですよね、、
それで島を出てゲームクリアみたいな笑
あんまり怖くなかったので
もうちょっと怖くして欲しかったです😔
あまりホラーに慣れてない人は観やすいと思います!
面白い映画をありがとうございました😊
004とVISITOR
奄美の境島で開発中の仮想空間「シンセカイ」が、島の因縁とリンクして巻き起こる不穏な話。
開発者と被験者が同時に亡くなった原因を調べる中で、赤い服を着た片目の潰れた女の映像が見えてきて…。
VR世界の出来事が現実世界で具現化したり、何もないところから突然現れたり、手口も水だったりぶっ刺したりと規則性や一貫性がなくて考えてしまう人には何がしたいのか…という感じだし、いつでもどこからでもなんでもありでホラーとして盛り上がりに欠ける。
ログインしている時ならまだしも役所のオッサンはどういうこと?
シゲルはなんでこんな状況で島に残り続けているんでしょう?
ラストもあれ?鳥居?からの良く判らないループの様な展開だったけど、ということは全てがVR空間の?
それなら全ては納得だけど、ちょっと解りにくいし中途半端にも感じる。
ホラーとして楽しめる映画
ハウスの中にでてきた鳥居はどこにいったのか?とか
コンピュータ壊れててもバーチャルの世界に行けるの?とか
気になる点もいくつかありましたが、
ホラーとして楽しめる映画でした。
全21件中、1~20件目を表示