「ケイは恋しない」バイオレンスアクション アガサさんの映画レビュー(感想・評価)
ケイは恋しない
原作第二話のテラノが追い込まれる前の話を創作して、そこにチラホラと原作のエピソードを忍ばせているだけで、基本的には原作からキャラの造形だけ借りてきた感じです。
アクションも満載だし、まあいいんですが、原作大好きだから.....文句つけたくはないんですよ、原作ファン風吹かせるみたいで。
ただ、原作ではケイは恋をしません。そういう性格には描かれていないので、違和感がありました。
テラノにも、そこまでの思い入れはありませんでした。
ゆるふわだけど、淡々と仕事に厳しく、無双振りがすごいのがケイだと思うので、なんか違う話になっちゃったなあと。
あと、なぜ?ケイが殺し屋なのかとか、なぜ?強いのかとか、店長は何者なのかとか、そうした裏背景が一切ないままなのが原作なので、無理に説明しようとしなくても良かったんじゃないかな。
ダリアも中途半端になりましたね。いなくてもいい感じ。
血はドバドバ出てますが、残酷やれるなら、手足を切り落とす医者とか、その医者に少しずつ殺されるヤクザとか、ダリアに傷をつけるフカとか、3人の殺人鬼とか、出しても良かったし、その残酷さが漫画の面白さだったりするんですが、敵にヤバい存在が皆無です。みちたかくんだけかな。みちたかくんはハンサムすぎです。本気になったみちたかくんが「なごり雪」聞くんじゃなくて、ケイが音楽聞くのは逆だろ!と思いました。
結構実写化を楽しみにしてたので、残念ではありました。
漫画のはかとなく漂うヤバさを理解せずに、キャラだけでなんとかしようとしたのが失敗の原因だと。
Netflixで、ドラマではダメだったのかな。
評価は下げたくないので四つにしときます。