「Be honest!」ザ・ホエール Qooさんの映画レビュー(感想・評価)
Be honest!
あ〜この人見たことあるな〜誰だっけ〜?ああ、そうそう、ハムナプトラだ。すごいな〜役作りなのかなぁ〜?え〜?あぁ、特殊メイクか〜。いや、なんかそれもすごいな〜。ホエール???鯨だっけ???いや気になるよな〜これ。
ってな感じで、とくに前知識もなく、レビューも読まず鑑賞。
テレビのドキュメンタリーだったりバラエティー番組とかでたまに見るような、ソファーから立ちあがるのも歩くのも困難な巨体の男の人。なかなかリアルでその生活は見るほどに苦しく、切なく、辛くなるほど。
チャーリーは本来とても前向きだし、何とも穏やかで素晴らしい知性の持ち主である。だがしかし、そんな彼が"おぞましい"姿になってしまったきっかけは愛する人を亡くした喪失感からという。どんなにも強い悲しみだったのか。
その愛する人のために捨てられた妻、8歳の娘。死期を覚悟したチャーリーは高校生になった娘に会うが、娘の心は嫌悪に満ちていて邪悪なゆえチャーリーを受け入れることができない。しかしあの、人を不愉快にさせる饒舌っぷりは、まさしくチャーリーの知性を受け継いだものであろう。彼女は邪悪と言うより、実はとても冷静で正直者なのだ。
何よりもリズ。リズがすごい。亡くなった兄が愛したチャーリーを献身的に支える姿に心が震えた。リズにありがとうと言いたいし、私の中でリズは助演女優賞獲得である。
最後に、チャーリーが娘にとって正しいと思えることが伝わったと感じることができて、やっとホッとできた。
巨体だからホエールなのかと鑑賞前は思ってしまったが、そうか、娘のエッセイのことだったのか。泣かすな〜。
鑑賞が終わってシートから立ち上がる時、私はすっかりチャーリーになっていて、すごい決意を持って立ち上がったような気がした。
おぞましい:接する状態に恐怖・嫌悪を覚え、そこから逃れたい、いやな思いだ。
翻訳の松浦さんは、チャーリーが自分の姿をとらえた人に問いかけた言葉に"おぞましい"を表現した。すごくそこに深みを感じた。
コメントバックを有り難うございます。
素晴らしい…などとおっしゃられると、ひたすら照れてしまいます。Qooさんのレビューこそ、テンポ良くポイントを押さえていて、とっても面白いです。
たくさんの共感を有り難うございました。とってもうれしいです。
そうです。リズの姿には切なくて震えましたよね。
それからQooさんのレビューを読ませて頂いて改めて思い出したのですが、確かに観賞後、身体がズンと重くなりました。やはり魂の救済に至るまでの、チャーリーの苦悩に押し潰されたのでしょうか…
humさん コメントありがとうございます。
いつも映画は観るばっかりだったのですが、これからできるだけ書いてみようかな〜と思ってレビューしました。レビューデビューです。
共感嬉しいです。ありがとうございました⸜( •⌄• )⸝
すっかりチャーリーになっていて…に、笑いました😂
そして、リズ。すばらしいですよね。機転と無駄ない助け様に感心。人間愛もかんじました。
共感ありがとうございました^_^