劇場公開日 2023年10月13日

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「サメ退治より、悪人退治!」オペレーション・フォーチュン bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5サメ退治より、悪人退治!

2023年10月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

ジェソン・ステイサムが、またまた、ガイ・リッチー監督と手を組んだ、闇の武器取引の悪人退治を繰り広げるスパイ・ミッション・アクション。ステイサムのことがよく理解しているガイ・リッチーの作品だけあり、中国マネーをチラつかせた巨大サメと格闘する作品より、ステイサム自身のカッコ良さと強さが引き出されていた作品。

最近、『ジョン・ウィック』や『イコライザー』を鑑賞した後の本作だったので、同じアクション映画でも、それぞれ主役によって色彩が変わるのを実感。『ジョン・ウィック』は、かなりエンターテイメント性が大きくなっていたし、『イコライザー』は、シリアスで絶対的な強さ、そして本作は、明るさを交えたチーム・アクション。そこを束ねるステイサムの粋な強さが際立っていた。

武器商人の間で、100億の値が付いた『ハンドル』と呼ばれた兵器が奪われた。その売買を阻止する為に、ステイサム演じるオーソン・フォーチュンが、天才ハッカーのサラと敏腕スナイパーのJJ、そして、ハリウッド・スターのダニーがチームとなって、大富豪の武器商人グレッグのもとへ潜入捜査をして、奪回する物語。

ところが、その武器を奪回したと思った矢先、その武器取引の裏に、とんでもない奴の陰謀が明らかになり、武器を巡って二転三転しいく。その分、登場人物の関係性やテンポの速い展開が、物語を複雑にしている面もあり、クライマックスのアクション・シーンにも、やや物足りなさも感じた。

ステイサムの相棒のサラ役には、『チャイルド・プレイ』にも出演していたオーブリー・プラザが務め、スナイパーJJには、お初にお目にかかるバクジー・マローンが演じ、ハリウッドスター役のダニーには、監督ともステイサムともコンビを組んだことのあるジョシュ・ハートネットが演じている。そして武器商人を演じていたのが、あのヒュー・グラント。若き頃のグラントは、貴公子的な役回りが印象的だが、最近は、こうした悪役やコミカルな役が、板に着いてきている。

bunmei21