「苦悩と心のリハビリ」はい、泳げません kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
苦悩と心のリハビリ
綾瀬はるかって不思議な女優だ。ドラマ「元彼の遺言状」ではキツめのメイクで演じたツンデレキャラがやたらと似合っていたし、CMで見せるおとぼけキャラも違和感ない。本作では水泳のインストラクターを演じるのでメイクは薄め。穏やかな雰囲気の中に厳しさやボケキャラの側面も併せ持つ。でもやはり綾瀬はるかであり続けている。
泳げるようになりたいと考えた小鳥遊先生の物語なのだが、前半でなんとなく後半の展開が読めてしまう。それでもいいと思う。その意外性ではなく、先生の苦悩と心のリハビリを描いた物語だから。思ったよりもコメディ要素は少なかったが、いい話だった。
ただし、若干のわかりづらさもある。先生の彼女が美容師だったなんて最後に気づいたし、妙な演出(納豆や手首を握るシーンとか)もあったりして。静香先生のトラウマも終わり方としてスッキリしない。原作ではもう少し踏み込んでいるのかもしれないけど。ちょっともったいなく感じてしまった。
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