「上に進めばいいじゃない!」はい、泳げません lemonさんの映画レビュー(感想・評価)
上に進めばいいじゃない!
原作未読です。
原作があることを知らなかった。(ごめんなさい)
ライブビューイング
上映後公開記念舞台挨拶中継付きが、ちょうどあったので
そちらで観ました。
綾瀬はるかさんが好きなので
中継とはいえリアルタイムで観られるなんて!とっても嬉しかったです。
他の方のレビュータイトルをチラッと見ていたので
ライブビューイング目当てとはいえ
かなり不安でしたが…
感動しました。
何度かグッと込み上げてきて泣きそうになりました。
表現の仕方が意味不明、ホラーみたいに感じる方も一定数いるのかもしれないですが
きっと本を読む時には頭の中で
想像するであろうところを
映画、映像にすると
こういう感じになるだろうなと
納得しましたし
分かりやすかったので、すんなり気持ちが沿っていけたのかなと思います。
ただ…BGMが残念
ホラーのような恐怖を駆り立てる曲?俳優さんの演技で十分!
BGMを流さなくてもいいのにって思いました。
あとは、納豆のくだりと小鳥遊美奈子さんの関西弁が
浮いてるというか、しっくりこなかったです。
納豆のくだりこそ「頭の中の想像を映像に」という感じかもしれませんが
あれはワザワザあんな形で表現しなくてもいいでしょう。
あれがあることでギャグ映画なの?っとコミカルが過ぎるという印象を受けます。
関西弁は、違和感でしかなかったです。どうしても関西弁でないとならなかったのでしょうか?それなら、違和感のないキャスティングをしてもらえたらなと残念でした。
ただ、観ているうちに慣れてきて気にしないように鑑賞できました。
誰しも多かれ少なかれ、人に理解されないようなコトやトラウマがあるでしょう。
その程度も人それぞれ。
辛い、悲しいから直ぐに涙が出る訳ではなく、涙を流すタイミングも流さないから何も感じていない訳ではないということ。
一人一人違うということ。
そのモノに対する向き合い方も人それぞれ
ただ、向き合おうとしている時の人との関わり、出来事はとても大きいのだなと感じました。
辛い経験も大切な人達や自分のために克服しようと一歩踏み出す勇気
小鳥遊雄司も薄原静香も、その一歩が踏み出せた人達
踏み出せないと悩む人がこの映画を観たら、それがキッカケに繋がるのかもしれないなと感じました。
Little Glee Monsterの新曲2曲
が起用されているとのことで
ライブビューイングにもゲストで登壇していて
中継とはいえ生歌唱を観れたのは、とてもluckyでしたが…
そちらに気を使い過ぎているような舞台挨拶で
肝心の綾瀬はるかさんや長谷川博己さんのお話があまり聞けなかったのが残念でした。
個人的に「magic!」は映画に合っていないような…
「生きなくちゃ」は良い曲だと思いますが、映画の余韻を楽しむには、ちょっと不向きかな?と感じました。
「前にも後ろにも進めないなら、上に進めばいいじゃない」
このセリフを言っている綾瀬はるかさんがよかったです。
あとは、なんと言っても
長谷川博己さんの演技がとても光っていました。
全体的に良い映画だったと思います。