「納豆の実写演出が最悪。。。」はい、泳げません リボンさんの映画レビュー(感想・評価)
納豆の実写演出が最悪。。。
せっかくの綾瀬はるかさんなのに。
せっかくの良いテーマなのに。
心にトラウマを抱えた人が、今回は水泳をきっかけに、泳ぐことをきっかけに立ち直っていく、
悲しいことにも向き合って前向きに生きていこうとする良いテーマの映画なのに。
無駄に実写してるような演出が全て台無しにしてました。演出家?監督のアイデア?誰がこれ考えたのか分かりませんが、この演出にOKを出した製作陣が信じられません。
冒頭、開始早々に「納豆嫌いな君なら、無理矢理口に入れられたりしたら嫌だろう?」というくだり、
まさかそのままその絵面を再現しなくていいです!というかそんなもの再現するな!って言いたい。
私は納豆が大の苦手です。匂いも、ヌメッとした見た目も、糸ひいてるのも。誰かが好きに食べてるのは近くで見ても、あぁどうぞ、ってスルーしますが、自分が食べるなんてもってのほか、出来れば使われた食器もぬめりが完全にお湯で流れるまで触りたくないし、、
それを、いくら想像してみて、というくだりとはいえそんなの言葉で言えば分かります。女優さんには画像合成か何かで実際には口の中に納豆は入って無かったのかも?しれませんが
少なくとも画面上では口を開けさせられてその口に上からマヨネーズみたいな容器に入った納豆がマヨネーズのごとく口から溢れるように入れさせられるって。。。。なんなんでしょう、普通にイジメの動画ですよこれ。こんなの見させられて何も楽しくない!!開始早々ひどいもの見せられてここから延々と映画が続く。。
プールで泳ぎながら「アザラシのように泳いでみよう」と思ったらプールの中をアザラシが本当に泳いでるような映像は可愛くてアリですけど、
川の水難事故で亡くなった息子のことを、プールの中で思い出したらプールの底にその息子が今いるように映像に出すとか最悪。
そして離婚した妻と息子の形見を分けていたところ、その公園のベンチに亡くなった息子が走ってきて二人に抱きつくって。。生きてる子どもがお父さんお母さん!って本当に走ってくるなら可愛い映像ですが、
もう亡くなってるって分かってる息子をリアルな子役さんで実際に抱きつかせるって演出は最悪です。
その子はもう思い出の中にしかいないってことは分かってるのに何で生きてるように思わせるのか。。。残酷な演出だとは製作陣は誰も思わなかったんでしょうか。何かを見て亡くなった人を思い出す時、それは心の中ですることです。わざわざ生きてるように思わせるとか本当に止めてほしかった。
納豆の無理矢理含ませと、亡くなった息子の実写、このせいでせっかくの映画が台無しでした。とても残念です。。