ハッチング 孵化のレビュー・感想・評価
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本年度ベスト
北欧スリラー映画独特のドライな空気感、非現実感のあるミニマルな映像、音楽でシンプルな構成ですが、
観る者の神経を逆撫でするような、気持ちの悪い効果音や必要以上に繰り返される嘔吐や汚物の描写にノックアウト!笑
ルカ・グァダルーノ版「サスペリア」等もそうでしたが、効果音がエグい!バキバキッ!と人体崩壊する音が、グロい映像を観るよりもキツい!
久しぶりにポップコーンを買ったことを後悔した笑
ラストは見せかけの家族を捨てて、"それ"と対峙する家族の姿に「エクソシスト」の血統を感じ感動した。
本作で映画初出演というティンヤ役のシーリ・ソラリンナさん。母親の嫌〜な告白で笑顔から何とも言えない泣き顔へと変わっていく表情を捉えたカットが素晴らし過ぎる。
ショックシーンへ至るまでの"溜め"も見事笑
非常に印象に残る映画だった。
外面人
ホラー話。母はそとづらに家族の幸せを演出したい人、娘は母の期待に応えようと頑張っている。
娘は拾った怪鳥の卵を孵化(ふか)させてしまい、そこから手がつけられなくなる。
ハッチング孵化というタイトルは最初だけであとはほぼ無関係。ややグロ注意。
面白さは凡。
良い点
・弟のメンツ
悪い点
・叫びがち
その他点
・その後どうなったか考えさせられる。続きで観たかった気もするが。
素晴らしい毎日
この監督ド変態だな~と思って観てたら女性監督だった
鳥の怪物が体はリアルだが、顔はチョコボールのキャラみたいでちょっと可愛い
フィンランド版エクソシストみたいな話だったが、結局一番怖かったのはお母さん
「のび太の恐竜」でした(うそうそwww)
久々に
「エンディングその後は!!??」
で3時間は飲める作品。
私はとんでもない怖い物語を想像。
おーこわ(^_^;)
予告編の卵の孵化を観る限り
「のび太の恐竜?」とか思うんだけど(思うなよ)
まー楽しく怖く狂気の世界へ物語は進む。
これ完全にホラーです。
いろんな映画の面白いところを
オマージュとしてか
ヒントとしてかつかってるので
そのタイトルを言うとネタバレにもなる。
言えるのは「のび太の恐竜」くらいだ。(くらいだじゃねーよ)
平日なのにそこそこ満席気味だった。
みんなこの手が好きだなー(^ω^)
ホラーの定石+α
局面局面での意外性はさほど無い。進んでいくとラストも予想の範囲だが、家族内の問題など、全体に流れる空気感が良いアクセントを与えていたと感じた。とは言え、ホラー特有のビックリ演出とグロ要素は、「まあそんなもんだわな」というところ。
嘔吐、犬の死体などグロいのが苦手な人には薦めないが、ラストシーンの後どうなると予想するか、観た人に見解を交わしたいところだ。
あとポスターなどのビジュアルで出ている白いお面。本心を隠したり、偽ったり、気付かないフリなどの象徴としての物と解釈するが、作中にはほとんど出てこない。出てきたシーンでは何故このお面を付けているのかいまいち理解出来なかった。もうちょい使い用はあったのでは無いかと思う。
全体としては面白く鑑賞できた。が、2回観るものでも無いと言ったところ。星は3と3.5の中間くらいかな。
割とストレート
思ってたンと違う展開ではあったけど、振り返ってみれば割とストレート。
母をはじめとする家族や友人から感じる少女への抑圧が「アレ」を成長させる… ってのは分かってたけど、あぁ展開していくとはね…
しかし結果的にはストレートな表現となっててびっくり。
思えば、餌の与え方やらなんやら、鳥ってのは案外不気味で恐ろしいものですね…
あの娘がオーディションで選ばれて演技初挑戦とは、恐れ入りました…
フィンランド製大人向けギャオス
フィンランドのとある4人家族。
ティンヤは日々体操に明け暮れる12歳の少女。
母親は動画で家庭の日常を世界へ向けて発信していた。
一見すれば普通の幸せな家族。
しかし、ティンヤが森で拾った奇妙な卵から“それ”が産まれたことで、家族の本当の姿と少女の苦しみが顕になっていく。
TITANEが真面目な愛の感動モノだったので、久しぶりにこういう変態ホラーを映画館で観れて大満足。
孵化するまで、もしくは孵化して家族が崩壊するまでの話かと思いきや、孵化してからが本編だった。
“それ”の最初のフォルムには少し可愛さを感じて子供向けかと不安になったけれど、中盤から“それ”が〇⚪︎○○になっていき、ちゃんと地獄と化していったので面白い(?)
極度のビビりの私は“それ”の脅かし演出に毎回ビビっていたけれど、決してビックリクリーチャーホラーで終わらないというのが嬉しい限り。
怖いし笑えるし。
そして、なんといってもオチが本当に最高。
自己との葛藤、立場の逆転、そしてあの表情。
少女が硬い殻を破ってアイデンティティを確立したあの瞬間こそ、本当の意味での“孵化”なのかもしれない。
新たな変態映画監督の誕生。
少女のゲロをエサにするとかいう変態っぷり。
ポスタービジュアルの謎の仮面はもう少し使いようがあったような。
ただただお母さんがヤバいやつだった。
本当にこんな家族嫌だよ。
面白かった。
突っ込みどころ満載だけど、まあ楽しめました。
全体的に音がいい。不穏な感じがいいね。
あと、おかあさんが怖いのと父と息子がそっくりなのもいいね。
オチも、ヨーロッパらしく見てる人任せかな。
短い時間なのに楽しめました。
せっかくの素材がもったいない
終始漂う不穏な雰囲気は最高。
殻の中身が出てきた時は、マリグナント的な
ガッカリB級ホラーになるかと焦ったが、
なんとか持ち直した。
ラストは世にも奇妙な物語レベルの予想範囲内。
主人公の美貌、美しいセット、不気味な家族、
せっかくの素材があまり活かしきれてなくて残念。
スティーブン・キングよりずっとイイ
謎な事件が起こっても、特に原因を説明しないし、ゴールとしての教訓を示したりしないし、事件の規模は大したことないのはスティーブン・キングぽい。日本で公開されない小粒のキング原作の映画は、アメリカの映画館では大爆笑でした。
最近、北欧の映画がよく公開されてるのだけれど、高層ビルが立ち並ぶ都会はあまり出てこないし、住宅の周りは林だったりする。『ボーダー 二つの世界』もそうだけど、本当に怪異が存在するのかもしれないと想像できてしまう。
ハリウッドで作ると『キャリー』みたいに、ド派手に火事になっちゃうんだろうね。『キャリー』も好きなんだけど。
『RUN』『ビバリウム』『TITAN』『RAW』『OLD』とかが好きな人は、とても楽しめると思います。
【"托卵・・"幸せを偽る家族、過剰な幸せ、成功を望む母親の期待に応えようとする娘の心の闇が産み出した禍々しきモノが惹き起こした事。じわりじわりと心理的にやられます。】
- 今作品で一番恐ろしい人物はティンヤ(シーラ・ソラリンナ)の母親であろう。
家族の"完璧な生活"を動画で撮影し、配信する事が生き甲斐。
父親は彼女の浮気に気付かない振りをし、ティンヤは母親の過剰な期待に応えようと体操を頑張る。だが・・。-
◆感想<Caution 内容に触れています。>
■母親の望む娘になろうと努力するティンヤ。だが、そうなれない自分に対する怒りと哀しみはいつの間にか、不満と嫉妬に彼女の自覚なく変容していく。
・冒頭の、部屋に飛び込んで来たカラスの頚を母親がニッコリ笑いながら、捻るシーン。ティンヤがカラスの亡骸を探しに行くと、そこには小さな卵がある。
- そして、その卵はティンヤの不満と嫉妬を吸い込んで巨大化する。巨大化した卵はティンヤのネガティブな感情を吸収して大きくなっていくのである。-
・卵からは、禍々しきアッリ(水鳥)とティンヤが名付けた彼女の"分身"が産まれ、幸せ家族の周囲には、不穏な空気が漂い始める。
そして、ティンヤの隣に引っ越して来た体操教室の仲間の女の子は、何者かに襲われ大怪我をし、母親の浮気相手の男の幼子は金槌で、頭を叩き割られそうになる。
ー 最初は不気味な造形であったアッリの姿態が徐々にティンヤになっていく過程が恐ろしい。
アッリは”餌を与えてくれる”親であるティンヤの願望を叶えようと、暴走する。
そして、ティンヤはアッリの恐ろしき行為を察知する事が出来るようになる。
ティンヤとアッリがドンドン相似形になって行く・・。ー
<哀しくも恐ろしいラストシーンはティンヤの愚かしき母親に殺された、カラスの痛烈な報復だと、私は思った。
ティンヤの葛藤を繊細に捉えた恐ろしい演出が、秀逸な作品である。>
これは恐ろしかった。 何が恐ろしいかって人間の怖さを表現力していた感じ。
幸せなリア充な家庭をネットに上げて自己満し、娘のティンヤの体操競技に過渡に期待をするクソ母。
ティンヤが森で拾った謎の卵を自分の部屋で育て孵化させる展開。
孵化した謎の生物が徐々に成長するんだけどある姿になって行くのが恐ろしい。
親に過度に期待されているティンヤが可哀想なんだけど自分が思った事がそれ以上の結果を招く展開がハンパ無い。
ティンヤ役の女の子の演技も良い!
結末は読めてしまったけど良く考えられた作品で良かった。
ネットでは良く「モイ!」って文字を見るけどはじめて言葉で聞けました( ´∀`)
『ビバリウム』以来の胸くそムービー
迷い込んだカラスの卵を温めているうちに誕生したのが自分自身だった。と宣伝していたが、最初は鳥と人間を掛け合わせたような怪物で、「思っていたのと違う!」と内心思ってしまった。しかし、卵を温めていた少女が口に含んだ食べ物を吐き出して、それを餌付けさせることによってだんだん少女のDNAを取り込んでいき、最終的にもう一人の少女が誕生してしまった瞬間はアッパーカットを食らったかのような感覚になりました。
せっかく超自己中心的な母親と一緒に怪物を始末すると決めたところはアツくなれたのに悲惨な結末になってしまい、外食したけどメシマズのような感覚になった。
『ミッドサマー』といいこれといい北欧ホラーは腹くくって鑑賞したほうが良いと肝に銘じた。
母鳥の怨念…
表面上は幸せな家族だが実はいろいろどろどろな一家、で、クレージー。鳥の習性と恨みと転生と。ラストはなかなかひっくり返った展開で後味残り。暴れまくる欧米のホラーと違い妙にドライでテンション低めな不気味さが続く北欧っぽさが良かった。
びっくり
そういう変態するんだな。面白かった。
お母さんがモンスターなのだ。エンディングのあとも想像が膨らむ。このあとモンスターはどうなっていくのだろうと。
ポスターが3人かぶる仮面の意味も考えてしまう。いい映画でした。
感情を溜め込むのよくない。
みんな誰しも少なからず自分の中にアレを飼ってるんだろうな……
抑えていた、たった一つの良心が無くなってしまった時どうなっていくんだろ……
それはそうと割としんどめなので、本当にPG-12で大丈夫なのか……
ご飯食べながら見るのだけはオススメしない。
(PG12扱いの割に)描写がきついので注意
今年110本目(合計384本目/今月(2022年4月度)20本目)。
アメリカやイギリス等ではなく、北欧発のホラー映画。
内容はやや違うものの、去年(2021年)だったか、
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・ 宅建業者(?)の紹介で新しい家に行く
・ 集合住宅からなぜか外に出ることができない
・ 鳥が大暴れをしつくした結果、家庭ごと(精神)崩壊してしまう
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…という趣旨の映画(タイトル忘れた…)と似たところがあるかな…という印象です。
(ストーリー自体は違いますが、鳥が大暴れをする、一家が精神崩壊するなどは結構似てる)。
すでに書かれている通り、娘(ティンヤさん)の(新)体操の活躍(大会に出る)やその動画配信に熱中しすぎる母親と、その娘との確執というか、親子関係がうまくいかないという事情から起きてくるお話です。この点は日本では度がすぎると福祉行政が絡んできますね。
個人的にはこの映画、「拒食症(摂食障害)」が一つのテーマにあるのではないか…という印象です(パンフレットは売り切れ(シネマート))。主人公のティンヤは少女新体操の選手と考えても体格が妙に細いですし、映画の中で食事をするようなシーンが実は「一切」なかったりします(ありましたっけ?)。また、ティンヤが隠して飼っているあの「生き物」の醜さも、それ(拒食症による極端な体のアンバランス)を示唆しています。
ただ、日本映画はもちろんのこと、アメリカ・イギリス映画と違い、文献調査などに限界があるので、これも一つの見方で、何が正解なのかはそれこそ監督のみぞ知る、という世界なのだろうと思います。
採点にあたっては、下記がきになりました。
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(減点0.3) この映画、一応はPG12の扱い(傷口などに関する描写がひっかかったと思われます)ですが、PG12というカテゴリの中ではきつく、R15でも文句はいえないかなぁというところです。
現在(4月20日前後)では飲食物は基本的に持って入れますが、ホラー映画が苦手な方は特に「飲み物」に関しては注意されたほうが良いのでは…と思います(気分を悪くしたりしても仕方がない)。
※ 事前の「今後の放映予定」などから流れる予告編等では、「R15と言われても文句がいえないほど描写がきつい」ことまではわかりません。
※ ここでも「PG12ということを考えてもやや描写がきつい」ということは他の方も書かれていますが、シネマートではなぜか「卵をモチーフにした桃ジュース」を売っていたり(この映画とのコラボ扱い)。まぁ、気分を悪くするしないというのは特にホラー映画の場合、個々人によるところが大きいですが。
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