ロスト・レオナルド 史上最高額で落札された絵画の謎のレビュー・感想・評価
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事実は小説より奇なり! ★3.9
「事実は小説より奇なり。」 英国詩人バイロンの言葉だそうだが、本作はこれを如実に表している。
違和感が沸くようなフィクションより、意外な事実の方がよほど興味深いという典型♪
よくアクション映画では冒頭のつかみに、とびきりのウルトラシーンを持って来る事が多いが、今作の冒頭は簡素な地図と文字テロップだけで、「エッ~~!」と声が出るほど驚かせてくれた♪
そして詳細な事実情報と、各専門家のインタビュー映像でぐいぐい引き込む。
本作は以下の3つのパートで構成されている。
1.果たして今回発見された画は、100年以上新たな作品が見つかっていないというレオナルド・ダビンチの本当の真筆なのか・。
2.その作品の価値はいくらが妥当なのか・・。
3.その作品の所有を国単位の政治的影響が巡ってくると・・。
2パートの後半ぐらいには、ほほ~そうなるか~・・と、予想の反対に進行していく事実に、ますます興味が増し、オークション会社の巧みな戦略や、あらたな所有者はこの画に何を求めたかなど、知識欲をくすぐるような魅力がじわじわくる。
美術品にはほとんど興味がない私は、この画を見るために、開場の何時間も前から極寒の屋外で毛布にくるまって待つ熱烈ファンの存在、等の事実に驚くこと多々で、下手なサスペンスよりよほど楽しめました。 オススメ♪
ちなみにこの絵画についての物語に、「ダ・ヴィンチは誰に微笑む」という作品もありますが、今作の方が平均★が高い。
真実は?
レオナルド・ダヴィンチが描いた救世主の絵画であろう作品。
確実な断定はされないまま、であろう絵はオークションにかけられて、であろうということでどんどん値段が上がる。最終的に500億円近い値段で落札された。落札した人物もはっきり断定はされず、サウジアラビアの皇太子だろうとしている。まあ確かに買ったのは皇太子なんだろうが、全てが、だろう〜で、、、なんかスッキリしない。ルーブル美術館でも、ダヴィンチ作と断定はせず、モナリザと同じ部屋には展示させなかった。
ウーン、結局どうなんだろう。ダヴィンチと断定出来ない何かがあるんだろうか???
デューラーの絵に似て見えるのは私だけ?
ダ・ヴィンチの真作かどうか。 真実よりも有力な評論家の意見で決まっ...
ダ・ヴィンチの真作かどうか。
真実よりも有力な評論家の意見で決まってしまうという矛盾。
それも最初は1000ドルそこそこで売買されていたものが最終的に4億5000万ドルの値がついてしまうという狂気が恐ろしい。
芸術作品を純粋に堪能してほしいという意見も分かるし、投資の対象としてしか考えていないのも一つの考え方として理解できる。
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