「間欠性爆発性障害」JOLT ジョルト odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
間欠性爆発性障害
女性アクション映画、リュックベッソンのニキータやANNA と同様にJOLTって主人公の名前だと思ったら、衝撃とかショックという英単語、彼女の名前はリンディ・ルイス(ケイト・ベッキンセイル)でした。タイトルの意味は観れば納得。
ストーリーは単純な復讐劇のようだが当然ひねりはある、ただキャラ設定の方が突飛ですね。
リンディは幼少期からキレやすく、すぐに暴れる問題児、映画だからフィクションだと思ったらIntermittent explosive disorder(間欠性爆発性障害)という脳の病気と言う設定、なんでも韓国では国民病と言われているらしい。
主人公がいつキレルかが見どころだが意外にも世の中は不愉快なことに溢れていると半ば納得させられるエピソードも面白い。
ケイト・ベッキンセイルさんはミャンマー人の血の混じったエキゾティックな美人、9頭身のプロポーションで米ピープル誌から「絶世の美女」、「ポスト・イングリッド・バーグマン」とも呼ばれているらしい、オックスフォード大学でロシア文学とフランス文学を学んだ才媛でもある。
見掛けとアクションのギャップが凄いのはこの手の映画のお約束だが、素手で大男を何人も倒すのは作りすぎでしょう、コメディタッチなので許せますが赤ちゃんを巻き込んではいけませんね。
ターニャ・ウェクスラー監督は女性なのに下ネタ好き、もっとも女性のヒステリーを治すのにバイブレーターを開発したお話「ヒステリー(2011)」も撮っていますから確信犯ですね。
CIAらしい女ボスまででて来てリュックベッソンのANNAの前日譚かとも思えるオチ、似たような映画の多い中で差異を付けるのに悩んだのでしょう、続編が出来ても良いような娯楽アクション映画でした。