「いつかどこかで2回目を」カラーパープル 流離いのオオハシさんの映画レビュー(感想・評価)
いつかどこかで2回目を
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冒頭から主人公が置かれるあまりにひどい状況
(父や夫からの暴力や理不尽な仕打ち)にショックを受け引きまくり、
明るめの美しいシーンに切り替わっても、心の中で上滑り。
映画を彩る数々の曲や俳優たちの歌・演技は素晴らしく、
苦しみばかりの人生だったセリーが裁縫に生きる道を見いだし、自立、成功していく様はある種のカタルシスをもたらしてくれるのだが・・・
キリスト教への信仰が全てのベースにあるのは分かるが、セリーが暴力夫を許して「色々あったけど神よ、ありがとう」的に皆で美しく歌い上げるラストは、困ったときの神頼み的感覚しか持ち合わせていない自分には消化しきれかった。
初見ではこの「自分なら許せない!」的フィルターに邪魔されたので
次回は願わくばフィルターを外して、もっと映画そのものに身をゆだねる形で鑑賞してみたい。
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