「音楽とダンスを楽しむだけの映画だった。」カラーパープル 涼介さんの映画レビュー(感想・評価)
音楽とダンスを楽しむだけの映画だった。
1985年のカラーパープルは観てなかったので、あらすじは全く知らず着席。
ふーん、1909年の話なんだ。
ん?黒人のセリーは若そうな女子で結婚もしてないのに子供産んだ!?しかも2人目??生まれたばかりの男の子アダムは、おじいちゃんに殺されたのか?何だか分からず。こうなっちゃうのは当時、避妊ができなかったからだろうな。男女や夫婦の関係も現代とは全然違ったって事だよね。するとミスターと結婚する事に。あら、恋人じゃないのに父親に押し付けられた。まるで奴隷とか家政婦の様な生活だ。
自分は外国の歴史を知らないので、凄く不思議に感じたのが、当時のアメリカ南部は、ほとんどが黒人さんだったの?みんな英語を喋ってるのに、白人全然出てこなくて、近くの街のメンフィスの名前が出てくるまで、どこの国だか分からなくなってた自分。
前半は歌って踊っての連続でかなり楽しかった。ストーリーと全く関係のない人達とのパフォーマンス、楽しかったです。
意外だったのが、結構長い話だった事、1909年から40年近い先の未来まで。戦争は絡んでこなかったけど、まるでNHKの朝ドラじゃん。
最後のオチは想像通りだったけど、2時間を超えたあたりから、あ、これで終わりかって何度も思ったくらい、長さに違和感。
久しぶりに共感度ゼロの苦手な作品でした。
共感ありがとうございます。歌やダンスがかなりハイレベルで、見応えありましたね。
冒頭のセリーの出産ですが、あれは父親との間の子供です。あの時点で彼女はまだミドルティーンという設定だったと思いますが、既に2人も出産するほど長期間性的虐待を受けていたというかなりヘビーな描写です。セリーと父親は血の繋がりがないことが後年わかります。
85年版はその辺がもうちょっとわかりやすかったのですが、確かに本作の描写はわかりにくいかもしれませんね。