「圧巻のミュージカルパフォーマンスで鑑賞後感が最高!」カラーパープル ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
圧巻のミュージカルパフォーマンスで鑑賞後感が最高!
1900年代前半から物語が始まるのだが、黒人差別はありながらも
黒人の中でも女性蔑視が甚だしい、そういう時代背景から
主人公セリーも男どもから人間扱いされない不遇の時代を送っている。
セリーには妹と子どもが2人いるが、不条理な引き離され方で
数十年経ってしまう。
この不遇の時代がこの映画の半分以上で描かれていて、
正直、胸が苦しくてたまらなくなる。
しかしながら、残り1時間になってからの
女性の逞しさ、男どもに屈しない高潔な精神、そのパワフルさが全開になってからが
この映画の真骨頂だろう。
どんどん人間らしく生きられる状況になっていく主人公、
それからラストは感動的な再会が待っていて、神がいることを確信する。
なんと素晴らしい鑑賞後感だろうと思ったし、
この物語をミュージカルというフォーマットで見せてくれた製作陣・キャストにも拍手を贈りたい。
2/10の夜に、宮崎のワンダーアティックシネマで鑑賞したのだが、
なんと私ひとりの貸切状態であった。
うれしいやから悲しいやらだが、その状況を思いっきり楽しませてもらった。
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