「重たい話をエンタメに昇華」カラーパープル kinako-catさんの映画レビュー(感想・評価)
重たい話をエンタメに昇華
スピルバーグ監督の「カラーパープル」(1985)は、
重い作品だなぁと感じた記憶はあったけど、
今回はミュージカル映画としてエンターテイメントとして、
重たいシーンも歌と踊りに切り替わり、
気持ちが持って行かれることなく楽しめるようになっていました。
ほとんどが場面や時代に合っている楽曲だったけれど、
一部違和感を感じる現代っぽい楽曲もあったけど、
それもブロードウェイ舞台のものなのかな?
ミュージカルにする事で、物語がバツバツ端折られてる部分も感じたけれど、
物語の芯の部分はちゃんとしていました。
家長主義により、モノのように扱われる黒人女性。
気分で殴られ、家政婦として扱われ、性のはけ口にされたりするのが当然という風潮に、
おとなしく従っていた主人公が不当な扱いに声を上げる女性たちに触発され、
自分の道を歩きはじめる
セリーの長い人生の物語だけど、生きている事に意味がある。
産婆さん役が1985年の縁の人で、出て来た時には思わずニンマリ。
ハッピーエンドの結末に、ほっと胸を撫でおろせた作品でした。
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