「凡庸なセリーの成長過程とその到達点は絶頂へ」カラーパープル カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)
凡庸なセリーの成長過程とその到達点は絶頂へ
前作品は知らないが多くの猥雑な反社的なことは省略され歌詞に転化されたようだ。
そんなミュージカル仕立てで単純化されている展開で、
セリーが一人の人間に目覚め、心の昇華に至る高揚と充実の展開は見事と言うしかない。
それはリメイクだから出ることなのだろうが…
全体としてイントロのモノクロから、
ラストの雲上の神々しいハイライトまで素晴らしい展開に流れある脚色だった。
(^∇^)
カラーパープル
友情を超えた強い絆に導かれ
「私」が輝ける場所を探す女性たち
今を生き抜く力をくれる熱い希望の物語!
巨匠スティーブン・スピルバーグが1985年に手がけた名作映画「カラーパープル」をミュージカル映画としてリメイク。
ピュリッツァー賞を受賞したアリス・ウォーカーの同名小説と、
ブロードウェイでロングランヒットを記録したミュージカル版をもとに再映画化する。
横暴な父に虐待され、10代で望まぬ結婚を強いられた女性セリー。
唯一の心の支えである妹とも離れ離れになり、不遇な日々を過ごしていた。
そんな中、型破りな生き方の女性たちとの出会いや交流を通して自分の価値に目覚めたセリーは、
不屈の精神で自らの人生を切り拓いていく。
主人公セリー役にはブロードウェイ版でも同役を演じたファンテイジア・バリーノを起用し、
「ドリーム」のタラジ・P・ヘンソン、実写映画「リトル・マーメイド」のハリー・ベイリー、シンガーソングライターのH.E.R.らが共演。
また、ブロードウェイ版でソフィア役を演じてトニー賞にノミネートされたダニエル・ブルックスが本作にも同役で出演し、第96回アカデミー助演女優賞にノミネートされた。
製作総指揮にはスピルバーグをはじめ、オリジナル版に出演したオプラ・ウィンフリー、オリジナル版の音楽を手がけたクインシー・ジョーンズが名を連ね、
アリス・ウォーカーのピュリッツァー賞受賞小説を原作に新鋭ブリッツ・バザウーレ監督がメガホンをとった。
カラーパープル
劇場公開日:2024年2月9日 141分