「【”赦しと奇跡の再会。”傑作オリジナル作品に、ブルージーでソウルフルな楽曲と、ダンスを加え一層魅力を増した紫の肌の女性達の生き様を見事に描いた作品。姉妹が数十年振りに再会するシーンは矢張り沁みます。】」カラーパープル NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”赦しと奇跡の再会。”傑作オリジナル作品に、ブルージーでソウルフルな楽曲と、ダンスを加え一層魅力を増した紫の肌の女性達の生き様を見事に描いた作品。姉妹が数十年振りに再会するシーンは矢張り沁みます。】
ー 数日前にオリジナル作品を鑑賞したばかりだったので、”魅力が減ってしまうかな。”と思いながら劇場へ足を運んだのだが、全くの杞憂であった。ー
■1909年、米国南部。セリー(ファンテイジア・パリーノ)は父親に虐待され、女の子と男の子を授かるが、父親に売り飛ばされてしまう。更にミスターという粗野な男と結婚させられ夫の暴力に耐えながら、離れ離れになった妹ネティ(シアラ)からの手紙を待つが、一通も届かない。
或る時、夫の元恋人で歌手のシュグ(タラジ・P・ジョンソン)が家にやって来て、ミスターに対し、言いたい放題で自由奔放な彼女に惹かれて行く。
◆感想
・上映時間2時間21分の作品であるが、体感1時間半である。それ位、大スクリーンで繰り広げられるど根性な紫の肌の女の人達の生き様と、それを彩るブルージーでソウルフルな楽曲と、ダンスに魅入られたのである。
・セリーはシュグや、自分の主張を曲げない男勝りなソフィアにも惹かれて行く。
ー 故に、ソフィアが高慢ちきな白人市長夫人から侮蔑の言葉を受けた際に抵抗し、長年留置場に入るのだが、セリーは毎週の面会日に彼女に会いに行くのである。
そして、留置場から出て来た屍の様なソフィアがセリーに言った言葉。”アンタが毎週、来てくれたから・・。”-
■今作は、オリジナルと同様に愚かしき男と、それに屈せず生きる女性達の姿を軸に描いているが、ミスターが飢饉などにより打ちのめされ雨の中、農地に突っ伏しながら”改めます。”と神に祈るシーンなどは彼の改心も描いていて、作品の幅を広げていると思うシーンであった。
<ラスト、セリーやシュグやミスターが集う場に現れたネティがその夫と子供をセリーに紹介するシーンは矢張り沁みる。
序でに言えば、ネティが帰国できるように取り計らったのは、愚かしき夫であったミスターである。
今作は、オリジナルを観ていなくてもとても心に響く作品ではないかな、と私は思います。>
この映画の魅力がNOBUさんのレビューに完璧に詰まってます😁流石です。本作、忘れられない、一生心に留めておきたいシーンが数多くありました。オリジナル版も見てみます。ありがとうございました☺️