「T・バートンとは180°異なる世界観」ウォンカとチョコレート工場のはじまり Yutes79さんの映画レビュー(感想・評価)
T・バートンとは180°異なる世界観
鑑賞してから気付きました。本作は『映画チャーリーとチョコレート工場』の前日譚ではないと言うことに。あくまで映チャーリーとチョコレート工場』の原作である『チョコレート工場の秘密』に登場するウォンカの前日誕でした(ちゃんとポスターには書いてありましたが、そこまでは見ていなかったので……)。
『チャーリーと〜』からはオマージュなのかカラフルな工場のイメージがちゃんと引き継がれていましたが、やはりティム・バートンが監督した作品と本作では世界観が違いました。端的に言えば本作『ウォンカと〜』にはティム・バートンらしいダークさは一切ありません。むしろ全編を通してミュージカル的に進行する極めてHappyなイメージです。
そのため『チャーリー〜」とに比べれば癖がなく観やすいですし、何より万人にウケるはず。実際評価も高いようです。
本作で特筆すべきはウォンカ役を務めたティモシー・シャラメ。これまでなんとなく影のある、ちょっと暗めの役柄が多いイメージだったのですが、本作では『チャーリー〜』のジョニー・デップ演じたウォンカの雰囲気ををしっかりと踏襲しつつ、明るいキャラクターを印象付けていましたし、ミュージカルの本作でしっかりとメインボーカルの仕事を務めてたあたり、今季アカデミー主演俳優ノミネートもおかしくないと思いました。
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