「注意!1971年「夢のチョコレート工場」の前日譚です」ウォンカとチョコレート工場のはじまり マキアさんの映画レビュー(感想・評価)
注意!1971年「夢のチョコレート工場」の前日譚です
・原作『チョコレート工場の秘密』(旧訳・新訳)
・1971年の映画『夢のチョコレート工場』
・2005年の映画『チャーリーとチョコレート工場』
を見たことがある者です。
今回の映画の予告でオレンジ色のウンパ・ルンパを見た時は、『夢の…』の設定で再映画化?!ととても嬉しく思いました。
鑑賞した際も、大好きな児童文学をまた映画館で見られる感動と興奮で思わず涙ぐんだぐらいです。
映像は美しく、シャラメに酔いしれ、優しい気持ちになる結末。
クリスマスの時期にぴったりな映画だと思います。
ただ見終わったあと、どうも音楽が耳に残りませんでした。
覚えているのは『夢のチョコレート工場』から引き継がれた楽曲、Pure imaginationとウンパ・ルンパソングのみ。
他のミュージカル作品ではもっと頭に残るので物足りない気持ちになりました。
また、今回の映画では純粋で優しさあふれるウォンカ氏が描かれていますが、そんな人間が原作のように将来子どもたちを変形させるお菓子を作るでしょうか。
この点は『チャーリー…』のトリッキーなキャラクターに軍配が上がりますし、原作にはない親の描写も『チャーリー…』のほうが納得がいきます。
宣伝も「『チャーリーとチョコレート工場』の前日譚!」と言っていたのはミスリードです。
原作の題名を直訳すると「チャーリーとチョコレート工場」となるのでまるっきり嘘というわけではないのですが…
もう一度見たいけど、再度映画館に行くのはちょっともったいないと思わせる映画でした。
キャンペーンなどで大幅な値引きがあれば行くかもしれません。