「私の知ってるウォンカと違う」ウォンカとチョコレート工場のはじまり 能面さんの映画レビュー(感想・評価)
私の知ってるウォンカと違う
詳しい人助けて。
私の知ってるウォンカじゃない。
『チャーリーとチョコレート工場』で出てきたウォンカとは別人なんですか?
ウォンカがチョコの魅力に気付いたのって、ハロウィンの翌日に暖炉から焼け残ったチョコを食べたあの瞬間じゃないんですか?
彼の中の原動力は、チョコへの愛と、父との対立じゃないんですか?
チョコレート工場でたびたびフラッシュバックするほどにトラウマになっていた『大嫌いな家族』が、今作では『大切な母との思い出』にすり替わっていたのは何故ですか?
原作寄りとかですか?
私は『チャーリーとチョコレート工場』のウォンカと父の関係や、「地位も名誉も才能もあるけど愛を知らない」という設定がすごく好きだったので、
今回のウォンカは全く私の知らないウォンカで、最後まで残念でした。
ストーリーも好きではなかったし😖
高評価が多いので、私が考えすぎ・思い違いなのか疑ってます…
こんにちは。私も「チャーリーとチョコレート工場」のウォンカのイメージが強いので、共感します。
詳しい人というわけではないのですが、原作と、1971年の最初の映画化作品「夢のチョコレート工場」には、ウォンカと歯科医師の父との確執の話はありません。ティム・バートンオリジナルのエピソードです。原作と1971年版映画のウォンカは、チョコレートと子供が好きなおじさんです。公式は「チャーリー〜」のウォンカの若き日の物語、と宣伝していますが、これに惑わされず、原作または1971年版の前日譚と割り切った方がよいのかもしれません。
ただ、工場で悪い子が罰されるというのは原作・1971年版・「チャーリー〜」ともに共通です。今回の映画のウォンカが子供に厳しい罰を与えそうかというと、そうは見えないんですよね。
個人的には、「チャーリー〜」のジョニデウォンカの若き日を見たかったです。
(長文失礼しました)
原作『チョコレート工場の秘密』(旧訳)ファンのものです。
「ハロウィンの翌日に暖炉から焼け残ったチョコを食べた」「父との対立」「大嫌いな家族」はチャリチョコ独自のものです。
原作では、ウォンカ氏の家族や、チョコレートに傾倒し始めたきっかけは謎に包まれています。
チャリチョコはカラフルでスケール感のある工場の描写が想像を超えたものでしたし、原作には全くない父親の話も納得のいく素晴らしい映画でした。
実はこの小説は、チャリチョコより前の1971年に「夢のチョコレート工場」という名前ですでに映画化されていました。セットはやや小規模ですが、こちらもファンタジーに溢れた素敵な映画です。話の筋は原作寄りで、毒っ気やサイケデリックさは原作やチャリチョコ版より少なめだったかと思います。
今回ティモシー・シャラメが演じたのは、こちらの映画の前日譚となります。
ウンパ・ルンパの姿は1971年版を参考にしたもので、楽曲も2作品入っています。
しかし、母親を始め多くのキャラクターやお話は今回の映画独自のものです。
原作のトリッキーなウォンカ氏を知っていると少々違和感はありましたが、優しい気持ちになる良い映画だと思います。
ですが原作を一切見たことがなく、ティム・バートン版のウォンカ氏を期待して行かれるとそりゃあもう全く別物が眼の前に広がったかと…大変お気の毒に思います。
ですが、1971年版、チャリチョコ版、今回の映画はそれぞれ素晴らしく、うまく映画化されていると感じました。この機会にぜひ原作をお読みになってはいかがでしょうか。児童文学ですから、そうお時間は取らせないかと思います(個人的には、絶版となっている田村隆一氏の旧訳が好みです。図書館などにはまだあるかもしれません)