ドント・ウォーリー・ダーリンのレビュー・感想・評価
全72件中、21~40件目を表示
取ってつけたような美しい世界
ウェストワールド、トゥルーマン・ショー、セヴェランス、ブラックミラーなどなど、色んな世界観が混ざり合った様な映画です。
ミッドサマーのような展開でクライマックスはかなり緊張して観ていました。
序盤に繰り返される主人公夫婦の露骨ないちゃつき具合に「けしからん!」と思いながら心拍数が上がっていました(笑)
主人公が違和感に気づいてからはテンションが下がらず気疲れしてしまうほどでした。
逆にそこに至るまでがいわゆる中弛みで、集中して観られませんでした。
胸糞悪いと思いきや、最後は救われる部分があると思います。是非一度ご覧下さい。
美しさと不気味さの不協和音
家に帰ればご飯の用意をして自分を迎えてくれる美しい妻が掃除も洗濯もやってくれて、休日にはホームパーティで料理を振る舞い、上司や同僚をもてなしてくれる。自分は会社組織で昇進を目指すだけで良い。夫を支えることが妻の幸せだと思い込んでる男。
これだけでも女性にとってはホラーな世界になるが、60年代ぐらいまでは当たり前だったようだ。
「ステップフォード・ワイフ」も同じようなテーマと同じような年代のファッションだったが、こちらのほうはコメディ度低めでホラー色強め。
フローレンス・ビューの走りっぷりがアスリート並みで凄かった。
綺麗で不穏
こういった作品ってどういうお話なんだろって凄い惹かれますよね〜
結構怖いかな〜て身構えてましたが、全然怖くなかった!!グロいのもないしそんなに怖い描写もなかったし!
途中途中に奇妙な映像が流れるかんじでまさに悪夢に出てきそうな。明るくてスッキリとしてるけどずっと不穏。
皆お洋服も可愛いし、昔っぽい家具や単調なお家やデザインが良くて皆偽物みたいにビジュアルがいい〜
配役ベストすぎて良かったですねぇー!
ハリースタイルズ、!カッコいいけどどこか胡散臭いというかなにか隠してそうな…苦悩がありそうな…急にキレる役すごいハマってましたし、(笑笑)
フローレンスピューは声も素敵だしお顔もかわいいしチャーミングで好きです!本当にガッツのある女優さん…さすがにラップのとこはじわじわきてしまったけどwww
他の方も皆綺麗でこの不穏な映画にピッタリな方たちばっかりでしたね!
まあ確かになんとなく洗脳とか空想の世界なんだろな〜て察してしまってあんまり怖くなかったですが、続きというか正解が気になって最後まで見てしまう感じ。他の方がマトリックスって言っててまじでそれじゃん!!てなりましたね。あとこういう映画のいろんな方の考察、解説読むの好きです。意外と気づいてない部分が沢山あってなるほどー!!!てなる。
結局根本は簡単にいうと男尊女卑でしたねぇ〜
なんか本当にこれから良いところで終わっちゃって残念。現実世界の部分とか起きた後もうちょっと詳しく見せて欲しかったな〜
まあでもジャックが死んでまたすぐ1番の黒幕(?)のフランクが死んじゃったからしょうがないのかな〜
気づけば終わりまで観てる
「結局最後どうやって終わるんだろう」
という気持ちでずっと観てて、気づけば終わり。笑
終わり方も気持ちよくはない。
「くそ!ここで終わりやがったか!」
という映画はいくつかあるが、
これも終わった瞬間思ったけど、でも、、、
この映画は、全部最後まで明らかにしない方が
薄気味悪さが出ていいのかな?とも思う。
終始、薄気味悪さ重視な感じはあったし、、
Victory の街の雰囲気は、好きな時代の雰囲気だったから(街、車、音楽etc...)
それで最初は「好き系だ」と思って見てた。
あらすじもなーんにも知らない状態で見たから、逆に楽しめたかも。笑
ハリーもVictoryの街の雰囲気、合ってた。
あの女優さんは、不気味系映画の中に迷い込むまともな人役に抜擢されるね。笑
しっかりしたイメージがあるのかな。
幸せの町ヴィクトリー。誰にとっての"勝利"?
この作品は、とある夫婦がメインに動き回る。
夫がジャック、妻がアリスでこちらが主人公。
(名前だけを見ると、豆の木の主人公と
不思議の国に迷い込む女の子といった感じ?)
時代が現代じゃなく、'50年代のアメリカ。
(男らしさと女らしさを明確に分けていた
ファッションや髪型や靴。
あとはカッコいい車がズラリ。)
ヴィクトリーという町で専業主婦をこなすアリス。
ジャックとアリスの間にはまだ子どもはいない。
ジャックを送り出した後。
家事をきっちりこなし、
友人でお隣さんの、バニーと一緒に
バレエ教室に通い、
夕方スクールバスでバニーのお子さんが
戻ってくるまで
お庭でマティーニ片手に日光浴など、
実に優雅な暮らしを送っていた。
仲良しの2人組。
しかし、本来は仲良し3人組だった。
その1人が、マーガレット、という友人だ。
しかし彼女は、この町のたった一つの掟、
"砂漠に行ってはならない" を破ってしまっていた。
マーガレットは、自分の子どもと共に砂漠に行ってしまい、子どもは二度と戻らなかったのだ。
そんな事件があったため、
マーガレットはおかしな言動をするように。
掟を破ることに激しい嫌悪と厳しい姿勢を見せる
バニーに倣うように、
アリスもマーガレットとの交流を
あまり持たないようにしていた。
マーガレットのおかしな言動も、
全てスルーしていた。
幸せな町。全てがうまくいっている世界。
ある日、アリスは気晴らしに町の巡回バスで遠くまで来ていた。そこで、たまたま空を見上げると、黒い煙を吐き出しながらフラフラ空を飛ぶ飛行機を見かける。
あっ、と思った時、それは墜落してしまった。
慌ててバスの運転手に、現場までバスで行ってほしいと頼む。しかし、運転手は掟を破りたくないからと断った。
そんな運転手にドン引きしつつ、
はやく助けたい一心のアリスは、
たった1人で禁じられた区域の砂漠に足を踏み入れる。
そこは、以前マーガレットが子どもを連れて
足を踏み入れ、子どもが二度と戻らなかった場所だ。
…確か、落ちたのは山の上だったか?
車が一台通れるだけの道があり、そこを'50年代のドレス姿でトボトボと登っていくアリス。
カッと照りつける太陽は、アリスの体力を容赦なく奪っていく。それでも、なんとか頂上に着いた。
そこでアリスは奇妙なものを目にする。
アリスは引き寄せられるように、建物にはめ込まれた、窓のような3枚のガラスの1枚に両手で触れた。
すると、ガラスに触れた手のひらが真っ赤に光り、体に電気が走ったような衝撃が起き、頭の中を不可解なビジョンが写った……
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他の方にもありますが、ネタバレするとマトリックスでした苦笑
つまり、このビクトリーという町、彼らが住む家、子どもたち(⁉︎)、すべてが仮想空間の出来事で、本来の肉体は未だ現実の世界のベッドの上に横たわっている、という事でした。
そして最も怖かったのが、夫が妻になんの相談もなく勝手にこの仮想空間に連れてきちゃっている事です。
例外としてアリスの友人のバニーは、志願者でした。(理由は現実世界でお子さんを亡くされたため。バニーのセリフから推測)
アリスの夫ジャックは、現実世界ではなかなか職につけない人で、外科のお医者さんであるアリスに、経済だけでなく精神も依存しきっている状態でした。
そんな中、ネットでビクトリーの話を知り、アリスに相談もせず応募したら受かってしまい…あとはお察しです…。
相談もなしに勝手に人の時間を奪っちゃダメですよね…真相が全部わかったアリスは、ジャックにすごく怒ってました。アリスは仕事が楽しかったのです。
なのに、勝手に家に押し込めて、夫が喜ぶ良い奥さんの見本のような女性に仕立て上げていたのです。
でもラストは、アリスだけは仮想空間(絵本ふうに書くなら不思議の国)から脱出に成功するので、そこは良かったと思います。
タネ明かし雑すぎない?
前半はよくある「この世界なんだかおかしいぞ?」という話なので、とにかくそのオチが気になる。
後半、その答えが男尊女卑仮想世界だとわかって、そこから逃げ出す。
それだけなので、もう少し短くてもいいと思った。またはタネ明かしがもっと丁寧でもいいのかなと思った。
いくら現実の世界が嫌だとしても、愛する人を巻き添えにしてまで仮想世界に逃げ込むなんて、そんな極端な思想に陥るにはプロセスがあるはずなのにそこが描かれないので、愛する人の人生を奪ってまで現実逃避したい理由が見えてこない。ただの自己中男ってこと?
じゃあバニーは子供のために自分から男尊女卑仮想世界に来たってこと?んなアホな。
ジャックが最後「仕事がウンザリなんだ!」とか言うけどアンタがこの世界選んだんちゃうん?と思ったし、フランクの妻の最後の行動もよくわからなかった…
フローレンスピューだけがよかった。ありがとうピュー。
完璧な夫、完璧な世界。果たして誰もが望むものなのか。
映画館で見そびれたので、配信を楽しみにしてた作品。
期待通りで満足❤️
アリスは完璧な夫に、完璧な生活に満足していたが、隣人の異変をキッカケに、彼女の世界に綻びが出てくる。
アリスは幻覚を見ているのか、それとも周りが嘘をついているのか、
何のために嘘をつくのか、
夫の謎の仕事、行ってはいけない“本部”
アリス演じる#フローレンスピュー は錯乱する演技が絶妙に上手い。
決してスタイルは良くなく、肉感的で泥臭い。その生々しさで、視聴者の共感を呼び込む。
ボス役の#クリスパイン
スタートレックの熱血艦長でしか知らなかったが、意外にもミステリアスな役も合う。
アリスが目にした世界の“真実”とはー。
⚠️以下、ネタバレ⚠️
宇宙人や人類滅亡などSF的な展開かと思いきや、仮想現実。
夫ジャックの妻への劣等感や歪んだ愛により、妻を無理矢理、自分の望む世界に引きずり込む醜悪さ。
でもこれを決して、皆が望まないといえるんだろうか。
仮想現実はマトリックス以降、今やありきたりな展開だが、さらに人の深層心理に踏み込んだ内容で面白かった。
男性と女性で意見が別れる作品
60年代のアメリカを意識した絵作りはまさしく昔ながらの家庭の在り方を意識したものなのかも。
ただ、ワンダヴィジョンと設定がほとんど被っていて終盤にかけて二番煎じ感がありました。作り手の伝えたいものは伝わる、わかりやすい映画だと思います。
男を単純なバカに仕立て上げすぎてて、一方的にすぎる意見にも感じ取れました。
タイトルなし(ネタバレ)
時代設定がめちゃくちゃだと思ったら、違うんだ。
『起承転結』の『起』と『承』の部分だけで、最後に『転』だけ見せて終わり。
それはないだろ!!
と思ったら、そういう事か??!
それでいて、難解だ。つまり、分からないように処置を施し、最後にちょこっと見せて、終わり。
そもそも、こんな『死の谷』と言われたような場所に50年代の街を作り、その時期の音楽を流しまくる。そんなセンスが分からないと思っていたら。
この時期、この場所は『テスパレー』と言って『アトミックソルジャー』を産んだ様な誰も行かない場所だった。この演出家がそれを知って、演出に加えたかどうかは不明だが、イデオロギー以前に話がはたん寸前なので、評価する事は出来ない。『カッシア物語』見たくて、面白いとは思ったが。
マンハッタン計画を連想させつつ最後は『マトリックス』のちっぽけな模倣に転落
1942年、テネシー州オークリッジに突然、何万人もの住民を擁する都市が出現した。マンハッタン計画における原爆製造の中枢施設として建設されたのである。住民の仕事は徹底的な秘密主義に貫かれており、後にアトミック・シティ(原爆の町)、シークレット・シティ(秘密都市)と呼ばれるようになった。
映画はこの街を連想させるかのように、住民は物質的に満ち足りたユートピアに暮らしながら、仕事は秘密で尋ねてもいけないとされる。流行歌や自動車、ファッション等から1950~60年代という時代設定で、原発製造のような不穏な場所であることを製作者側が暗示したがっているのがわかる。
このユートピアで何が製造されているかがまずは興味の中心になる。一種のディストピアなのかと見ていると、どうも違うようだ。現実生活の秘密云々というより、住民に心理的な操作が行われているようだと気付かされる。主人公が悪夢や幻覚を見る姿は、『マトリックス』に近いようではないか…。
話はその後、予想外の展開もないまま、結構あっけなく『マトリックス』のしょぼい模倣に転落していく。前半でいろいろ匂わせたのだから、少しは芸のあるところを見せて欲しかったが、驚くほどちっちゃくまとまってしまうのであったw
ジャケット逆サギサスペンス👍
ジャケットとタイトルから恋愛ものかなぁ、、、あんまり乗り気じゃないけどピューやから見るかーって借りたら!!
やばいおもろい👍
ピュー映画はだいたい不穏やからただの恋愛ものじゃないはずっ!と直感を信じてよかった🤣✨
ある会社のプロジェクトで砂漠の真ん中に高級な住宅施設を作り、毎朝砂漠に働きに出る夫たちと専業主婦の妻。
このご時世なのにみんな専業主婦やから最初、ステップフォードワイフ的な感じか?と思ったら、インセプション的な感じやった✨✨
でもそれ気づくまで、洗脳されてる?宇宙人とかいるのか?なんか色々考えてしまった!
結局妻にしたい人物を仮想現実に放り込んで夫は現実世界で稼ぎまた仮想現実にもどる生活を💦
ひぃー怖い😱最高に好きな設定やんw
ただ伏線は全部拾えてないのかな?
飛行機墜落が見えた理由とか。クリスパインの奥さんが私がやるわって言ったのに特に何も仕掛けてこなかったりだとか。
自分がわからんかっただけかもやけど、そこもうちょいうまく描けてたらさらによかったかなぁ😆
こういうのすき
だけどラストがモノを言わない感じで終わったから残念
おウチパーティーで言い合うところは好き
主人公ドヤ顔だったし
いきなりのカーチェイスわろた
展開は好き。現代のシーンきた時は歓喜した
アメリカ(1950年代?)が舞台だけど、あんまり好きじゃないと改めて思った
ハリースタイルズのクズ男感?ダメ男感?愛情に溺れた感?依存感が良かった。でも軟禁しちゃダメよ。バーチャルでもクレイジー扱いしたし
フランク教はカルト感満載でわろた
愛と偽りの理想郷
誰もが幸せな暮らしを望んでいる。
例えば、1950年代のアメリカのホームドラマのような世界。広大な土地に抱かれたのどかな町、綺麗な家、理想的な夫…。
何もかもが完璧な暮らし、人生。理想郷。
…が、映画で描かれる理想郷には必ず“何か”ある。
若妻アリス。
ハンサムで優しい夫のジャック、穏やかで幸せな毎日。隣人らとパーティーもしょっちゅう。
まさに人生の勝者。ここは、“ビクトリー・タウン”。
やたらとチュッチュチュッチュ、イチャイチャ、延々幸せを見せつける序盤のままだったら即停止ボタンを押していただろう。
が、何処か異様な雰囲気も感じさせる。
空っぽの卵、謎の地震…。
スピーチ好きの町のリーダー格夫婦の何処となく漂う胡散臭さ。
そして、この町に住む4つのルール。
1つ、夫は働き妻は専業主婦でなければならない。
2つ、パーティーには必ず夫婦で参加しなければならない。
3つ、夫の仕事内容を聞いてはならない。
4つ、決して町の外に出てはならない。
どう考えても“何か”ある。幸せそうに見えて、何処か居心地の悪さを感じる。
アリスは当初は満ち溢れる幸せいっぱいだったが…。
ある日、気晴らしにバスに乗って外出。
その時、丘の向こうに飛行機が墜落するのを目撃。が、運転手は何も見てないという。
アリスは墜落現場に助けに行こうとするが、運転手は拒否。
アリスは歩いて向かう。
その丘は、立ち入り禁止の場所。丘の上に、謎の建物。
この時も、以前からもちょくちょく覚えのない奇怪な記憶がフラッシュ。
アリスは気を失う。暗転。
目が覚めると、家に。
ジャックに話すも、全く聞き入れてくれない。それどころか、飛行機の墜落なども無い。
ジャックだけではなく、住人皆知らぬ存ぜぬ。
不可解さを感じるアリス。
その日から、アリスの周囲で異常な出来事が…。
一度町の外に出た事ある隣人奥さん。以来、ヘン。
ある日、彼女が自ら首を切るのを目撃する。と同時に、突如現れた謎の赤服男集団に連れ去られるのを目撃。
が、またもや誰も信じてくれない。
必死に訴えれば訴えるほど、異常者扱い。医師の診察を勧められる。
愛する夫すら信じてくれない。しかも、夫主役のパーティーでの一幕だった事から、激しく責められる。
幸せな暮らしが少しずつ壊れていく…。
私がヘンなのか…? 私が狂っているのか…?
やがてこの町の真実が明らかになっていく…。
見始めの印象やあらすじから真っ先に思い浮かんだのは、『ステップフォード・ワイフ』。未見だが、MCU配信ドラマ『ワンダヴィジョン』。それから『マトリックス』にシャマランの『ヴィレッジ』…。
ここまで挙げれば察しは付く。
夫を説得し、町から出ようとする。
が、町に留まりたい夫は土壇場になって裏切る。激しくは後悔…。
やって来た赤服男集団に連れ去られるアリス。
何処かの施設に隔離され、電気ショック治療。
その時フラッシュバック的に思い出したのは…。
時代は1950年代ではない。現代。
貧しい暮らしのアリスとジャック。
ジャックは無職で引きこもり。病院勤めのアリスが家計を支えている。
生活の為に丸一日働きづめのアリス。クタクタで帰ってくるも、夫は家事を一つもせず。夕食や性欲をねだってくる。
夫婦仲も冷えきっていた。
ジャックはネットであるサイトを見つける。
それは、バーチャル世界で夢のような理想の人生を送る事が出来る…。
アリスを眠らせ、バーチャル世界に参加。
今の悲惨な暮らしから脱却する為。妻や幸せの為。
全ては愛故。
電気ショック治療で“普段”の暮らしを取り戻す。
が、ある事をきっかけに“本当”の人生と自分を思い出し…。
女優オリヴィア・ワイルドの監督第2作目。
前作の青春コメディから一転、異色のサイコ・スリラー。
前作『ブックスマート』は絶賛されたものの、今回は興行・批評共に不発…。一発屋との声も。
まあ確かに優れた傑作とは言い難い。話や設定も既視感あり。よくよく考えれば、ツッコミ所やシュールでもある。ラブシーンもくどいくらい多い。
この世界を創ったのは誰…? 黒幕は…? 謎めいたのが本作の狙いなのだろうが、ちと消化不良…。
しかし、古き良き時代を再現した美術や衣装、白昼夢を見ているような映像、音楽も不穏なムードを高め、ラブストーリー×サスペンスの一筋縄ではいかない作品を創り上げた手腕はただの一発屋ではない。今回の不発で終わらず、女優業と並行して次の監督作は…?
あちらの作品でもこちらの作品でも異様なコミュニティで精神を追い詰められる。その迫真の演技、肉感的なボディやファッションに身を包んだ、さながらフローレンス・ピューSHOWでもある。
ハンサムでありつつ陰滲ませるハリー・スタイルズ、一際インパクト放つクリス・パインやジェンマ・チャン、ワイルドも女優として参加し、一癖二癖の住人ワールド。
愛故…と言えば聞こえはいい。
その愛も偽りだったのか…?
ひとえにそうとは言い難い。
が、独り善がりの欲でもある。
夢破れ、満ち足りぬ人生を送る世の夫たちの願いを叶える。古き良き、尽くす貞淑な妻は時代遅れの愚考。
そんなバカ男どもに反旗を翻す、本作もまた今の世に沿ったテーマ。
私の人生よ! 私の人生を返して!
確かに現実世界は働けども働けども幸せにはならず。それでも“私の人生”。
理想的で夢のような暮らしだが、偽りの世界。私の人生じゃない。
ラスト、アリスは選択を決める。
もし、あなただったら…?
幸せな夢を見続けるか、
自分の人生を生きるか。
タイトルなし(ネタバレ)
ブックスマートで長編監督デビューを飾ったオスカーワイルド、長編監督2作目。
何もかもが完璧に見えた理想郷で次々に起こる不可解な出来事。赤い飛行機の墜落をきっかけに、主人公の中で眠っていたはずの深い記憶が目を覚ます…。
☆☆☆
フローレンスピューがブチ揚げる、反撃の狼煙。閉鎖的な空間でガチガチに繋がれたジェンダーロールの鎖を断ち切り、己を自由意思の世界へと解放しようとする。
そこには我慢も苦痛も犠牲も夫もいらない。
必要なのは、現実に立ち向かう勇気だけ。
まごうことなきフェミニズム賛歌である。
☆☆☆
描かれるテーマはあまりにも明白だが、細かい設定やキャラ描写にはいまいち分からない部分も多い。
・赤い飛行機は何?
・フローレンスピューはログアウトした先で結局どうなった?本部はなんなんだ
・フランクの妻は結局何?背景が見えずよくわからない。
・赤い服の男たちも設定の説明欲しい
衣装などの美術も素晴らしかったが、配信ドラマでもよかったような、、、「フランク妻の過去は配信ドラマシーズン2にて」的な。シリーズ化ありきの配信ドラマなら、あのラストも完璧なクリフハンガーになりえたのに。
そして男たちは結局、仕事と昇進の話しかしないのな、、、
本国ではゴシップばかりが目立ったのが残念。
余談にはなるが、夫婦間の行為も、あのディストピアでは終始男性優位だと言ってるラジオ聞いて確かに、、、と腑に落ちた。
20年前のSFで見た
いやーこれはこれは…満員だったけど、ちょっと期待しすぎた。
2時間が長すぎた。
前半は優雅なセレブたちの日常が延々と続いて眠気がすごい。
変わり映えもしない愛してるイチャラブシーンが長すぎる。
日常描写に稀に挟まる不穏なシーンでのBGMは良かった。
歌というか人の声だけで作られる不穏なBGMがとても気味悪くて合ってる。
映像は前衛芸術感でストーリーとの繋がりが弱く微妙だけど。
真相からのこれからだーと思ったらあっさり終わった…。
真相の既視感すごいしツッコミどころが多い。
(こんな男たちが介護と仕事両立できないだろうとか、
妻隔離して周囲は何も言わないのかとか)
フェミニズムがテーマとあるけど今の時代でそれ…????
あらゆる意味で浅くてテーマすら軽く思えた。
終盤の昔の高級車でカーチェイスやりたい感がすごい。
このテーマでそれいる?
フランクの妻も最後に現れるかと思えば何もなし。
不穏なBGMと監督が演じたメアリーは良かったけど、
20年前のSFという印象で色々な意味で浅くて古く感じた。
分かり易いのがプラスにもマイナスにも
王道な映画でした
結構ストーリー命なところがありますが、マトリックスとか、トゥルーマン・ショーなど似た設定がフラッシュバックするので驚きとかはなかったですね。
綺麗で印象的な映像が多く、サウンド、ダンスもふんだんに使用されていて映画としても王道という印象でした。
前半の教祖的な雰囲気は、宗教とかネットワークビジネスを感じました。
後半は現実では無能な男が女を家に閉じ込めるという感じでしたが、アメリカでもそういった感覚があることを改めて思い知りましたね。
まあ見ても見なくてもという感じでした。
ディストピアかユートピアか
ずっと謎に包まれてるそのユートピア
オチのトリックにはなるほど、
いわゆる.hackか、と。
判子のように型にはめられた幸せな生活か、
苦しくも自分の生きがいを感じれる現実か……
男が見ていた世界はどんなふうだったのかも気になる…
男性の求める理想と女性の求めていた現実には、
こうも隔たりがあるのだと突き付けられた。
全て知ってそれでも、その世界を選んだ友人だけが、
あの理想世界で唯一の現実の友だったのだなぁと、
ここまで極端ではないけども、AIやメタバースが進む未来。
いつか同じような事をする人が出てくるかもしれない。
そうなった時、自分はどっちを選ぶだろうか。
鏡の国のアリス
新しいガラスの天井系映画。男性社会の批判に留まらず、考えさせられる現実社会の闇とアメリカという国の栄光とされてきた過去が如何に歪んでいたか。
オリヴィアワイルド自身も反映させているのかな?と思わせる内容に、女性視点ではgood👩🍼男性が見たら不快かも
不思議の国
ジェンダー版トータルリコールですか。
作り物の世界で古きアメリカの良い家庭ごっこをやらされていることに気付いてしまった人の悲劇です。
これだけのことが出来るのなら人を愛する気持ちもコントロールさせられそうです。
見所満載
真上から撮ったバレリーナな妻たち、『デスパレートな妻たち』みたいな住宅街から規則正しく車で出社していく夫たち、立ち入り禁止の岩山…とてもビジュアル凝っているので、映画館で観てよかったです。
『ワンダヴィジョン』『プリズナーNo.6』とかに似た綺麗な不気味さがあります。
音楽も、童謡の「♪パジャマでおじゃま」みたいな変な曲がかかります。
最初の飲みの場面で、まだキャラたちをこちらが把握してない段階で男性2人がキスしてましたがそれっきりだったので、多分この世界は男が支配し、女は専業主婦に徹するしかないつくりなのでゲイはいないのでしょう。
フローレンス・ピュー、現実では医者っていう設定を病院送り中に明かされると、「え?自分で自分を手術してんの!?」って いらん勘違いしそうになるから、別の職業の方が紛らわしくないんじゃないかと。
メタ社みたいのがもっと無理強いとかなしにVR理想世界に住まわせてくれる未来になったら なしじゃないかもとも思いますが、今んとこダメ。監視社会だし。
カーチェイス、乗り切り方が、突っ込むとかじゃなく安全のため急ブレーキを踏む っていうのがなんかおもしろ!
ところで登山をしていると、なんでジグザグに登らないといけないんだろう?もっと頂上へ直線的に道が通ってれば短い道のりで登りきれるのに、と思うことがありますが、ラストの岩山では、追手たちがそれを実践してくれました。
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