劇場公開日 2022年6月17日

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PLAN 75のレビュー・感想・評価

全387件中、141~160件目を表示

3.5生きるって眩しい。死は決して人間の手のうちにあるものではない

2022年8月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

少子高齢化が進む日本。
高齢者が若い人の荷物となり
75歳以上が自らの生死を選択できるシステム<プラン75>。
その政策に様々な人が様々な形、思いで関わっていく。

生きてく事も難しいが、死ぬ事も難しい。
人生の幕引きを選択出来たとしても、自分に何ができるだろう。何がしたいだろう。

人は生まれた時は何もできない。成熟していくごとに様々な事が当たり前に出来るようになり、いつしか社会の中での自身の存在意義や生きがいを見出し、誰かと共存して生きている。
老いていく事は少しずつそれらを手放さざるをえなくなり、出来ていたことが出来なくなり、
いつしか自分の生きてきた人生、そして自分自身と向き合う事が全てとなっていく。

自分だったらどうだろう。は勿論
大切な人だったら、親だったら、ただの隣人なら∙∙∙。
人が人を大切に想い、慈しみ、喜怒哀楽の共有が出来るだろうか。
人の生死に関わるその瞬間、何を思うだろう。

寂しく哀しく。でも生きてるってとてつもなく眩しい。
ラストのシーンは、なんだかよくわからない感情の涙がとめどなく溢れてました。
倍賞千恵子 さん素晴らし過ぎて苦しかった

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甘酒

4.0心が揺さぶられる

2022年8月27日
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鑑賞方法:映画館

観賞中、たくさんの感情で心が揺さぶられ、胸が締め付けられました。同情とかではなく、何とかしてあげたい、どうにかならないのか。でも誰が悪いとかではないし。
登場人物それぞれに感情移入し、戸惑ったり、苦しかったり、すごく疲れる2時間でした…。

主人公のミチさんは、まだまだ頭もしっかりしているし、健康面も問題なし。職場の仲間たちとのお喋りを楽しみ、仕事もこなす。
でもそれが、あるキッカケで全部崩れてしまう。
一度崩れた彼女が普通の生活を取り戻すことがどれだけ難しいか、そして彼女がどんな葛藤や孤独や惨めさを感じているのかが、倍賞さんの素晴らしい演技により悲哀と共に伝わりました。
ミチさんが、あの決断を後悔しないことを祈ります。

感想を言語化するのがとても難しい。
ガツンと来ました…。素晴らしかったです。

ミチさんの「15分なんてあっという間ねー」という言葉が、まだ強く耳に残っています。

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まだまだぼのぼの

3.5近未来の姥捨て山

2022年8月25日
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鑑賞方法:映画館
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浪花のしんちゃん

4.0穏やかで洗練されて、そしておぞましい公共サービスのいかにもありそうな感じが印象的な一作

2022年8月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

まったく将来に展望が見出せなくなった、近未来、というよりも実際の日本社会のパラレル世界を描いた一作。一定の年齢に達したり、何らかの基準でカテゴライズされた人々を排除(殺害含む)する社会を舞台とした作品は、『2300年未来への旅』(1977)や『ソイレント・グリーン』(1973)などの「古典」を含め数多く制作されており、特にテーマとしては真新しいものではありません。一方それらの多くは現状の問題が破滅的に進んだ未来社会を描いているため、そのおぞましさにぞっとはするけれども、「まぁ架空の物語だし」とちょっと心理的な距離を保って鑑賞することが可能でした。

しかし本作の基本設定は、明確に現在の「後期高齢者(75歳以上)」という制度的区分を踏まえており、その現実感は前述したような先行作品よりもかなり高くなっています。もし国家が選択式の安楽死を合法化し、その手続きを民間企業が請け負ったらどうなるのか、主人公の女性(倍賞千恵子)含めた何人かの個人的な視点から描いています。実際はこの法案が制度化されてしまったら、かなりの政治家が自ら安楽死を選択しなければならなくなるので実現性そのものはあまり高くなさそうです。しかし理不尽な制度を、まるで社会善であるかのごとく喧伝して既成事実化してしまう手法自体はこれまでも何度も繰り返されてきており、だからこそ作中で、一見洗練された公共サービスであるかのように「PLAN75」を宣伝するCMの語り口に奇妙な既視感を感じてしまうのでしょう。

枯渇した労働力を高齢者や外国人就労者が肩代わりしつつも、都合が悪くなると使い捨てられる状況、老人の孤独死など、一つの物語を核に、よくここまで現状の日本社会の問題を盛り込めたなぁ、とむしろ感心。劇場長編映画の初監督作品とは思えないような、早川千絵監督の抑制が効いて無駄のない演出手腕は見事だけど、「これからの日本社会に希望が持てました」といったような前向きな気分には、残念ながらなりにくい作品だけに、気持ちに余裕のあるときに鑑賞するのがおすすめです。

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yui

3.5塚口サロン劇場にて

2022年8月20日
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大阪ぶたまん

5.0SFであってほしいが

2022年8月9日
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悲しい

怖い

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LS

4.0静けさが違和感

2022年8月4日
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悲しい

怖い

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ろっきゅん

4.5PLAN75的空気感は身近にある。絶望から希望を描く映画。

2022年8月2日
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ユーロスペースにて。
ようやく観賞できた。

あり得ないような設定にも関わらず、現在の世相ではあながち存在しないとも言い切れない世界。

独居老人のリアル。
家は借りられない、職もない。
人生百年時代の傍らで。
生きられない人は死を選ぶべきですよ、と国家が煽る。

始終体も心も締め付けられっぱなしなのだが、最後は希望の光を見た気がする。

血縁関係に甘んじることなく、理解しあうことの尊さ。

他人であっても情を通わせ、理解することで人生を豊かにできる。
絶望から希望を描いた映画。

それにしても人生百年時代と言われるよりもPLAN75のほうが責任ある国家の選択だと感じてしまう自分がいる。
この国を覆う異様さもこの映画は際立たせてはいないだろうか。

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キッドマン

4.5ぶっささり

2022年8月1日
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ジュン

4.0とても良い心に残る映画でした。重いテーマですが、登場人物が誰もPL...

2022年8月1日
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鑑賞方法:映画館

とても良い心に残る映画でした。重いテーマですが、登場人物が誰もPLAN75について自分の思いを語らず、主張もしません。セリフで語っていたら響かなかったでしょう。
観終わってやりきれない気持ちになるかと思ったら、なりませんでした。世代にかかわらず、みな懸命に考えながら生きていて、みな思いやりの気持ちをもっている、そう感じられる映画でした。

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ka Hiso

4.0人生○○年時代とは何なのか

2022年8月1日
Androidアプリから投稿

ずっとこのことが頭の中に居座っていた。
今は「人生100年時代」と言われて、平均寿命が世界でトップクラスであることを謳いながら、同時に少子高齢化がものすごいスピードで進行していながら何の対策も打てていない現状に問題点を提示するような作品だった。

全体的に説明が最低限で少なく抑えてあるところは良かった。あれはどうなるのだろうか、どうなったのか、観る側に預けられているのがいい。

磯村勇斗と叔父(伯父)さんとの関係は、自分と甥っ子(今5歳、4歳)たちとの関係性を考えずにはいられず、話が進むにつれて他人事ではないと感じながら観ていた。あと30年くらい経てば同じ問題に直面する未来が待っているのだろうか。

河合優実と倍賞千恵子、特に河合優実のパートがもう少し欲しかった印象はある。普段は禁じられている対象者の倍賞千恵子に出会って彼女は変わるのか変わらないのかという描き方のバリエーションも出てくるし、磯村勇斗とは違う向き合い方も見せられるのではないかなと思いながら観ていた。

倍賞千恵子の同僚で孫のベビーシッターをやることに愚痴をこぼしていた人が印象に残る。PLAN75の体験会で豪華なホテルのような場所に行った体験を話し自分も最後はこういうところで迎えたいと言いながら、倍賞千恵子がベビーシッターをさせてもらえないか頼むとやんわり(電話の声は聞こえないのでやんわりではないかもしれないが)断っていたように、PLAN75を自分事として直面していない高齢者もいるんだなと考えると、経済的、あとは地縁や血縁など様々な縁に支えられているかどうかが大きいのかなとも感じるが本当にそれだけだろうか。

家族や共同体の形を規定しすぎてやしないか、それによって人の繋がり方の多様性が阻害されていやしないか、とも考えてしまう。
年齢を重ねることがこれほど恐ろしく感じさせることもないか、そんなに恐ろしく思わないといけないのかなとも同時に思いながら、ギリギリのところでそれでも生きることを選んだ倍賞千恵子の姿に何を見るか。

磯村勇斗がたどり着いた火葬の真実は現実にありそう。映画「ソイレント・グリーン」みたいだけど。

倍賞千恵子と河合優実がボウリングしてストライク取った後、隣のレーンの若者とハイタッチしてるのを見てこういうところに微かでも希望の光を観たい気がした。

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マガラン

4.0そう遠くない未来かも

2022年7月31日
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鑑賞方法:映画館

超高齢化社会を迎えた日本で75歳を超えた人は死を自ら選択できるようになる。
この制度プラン75の当事者たちを描く。
いずれこう言った制度を求める声は大きくなるのではないかと思った。心の中で留めているが求めている人は多い気がする。
死にたくもないが生きたくもない。
衰えた自分に辟易し、貯金を切り崩し生きていくくらいなら、自分だったら死を選んでしまうかも。

展開が雑だなと終盤感じてしまう部分もあったが、
来る未来に向けて大きな問いかけを今作ではできたのかなと思った。

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いたかわ

3.5答えは自分で考える❗️

2022年7月29日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

このシステムが正しいのか間違っているのか。
鑑賞者自らが、考えてください😊

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イロエンピツ

4.0私は、息をしていることではなく、自分らしく在ることを大切にしたいです。

2022年7月28日
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鑑賞方法:映画館

どのようなタイミングで、どんな環境のもとに生まれて来るかは選ぶことができませんが、どう生きるのかは、人は自覚的・無自覚的にでも選んでいます。
この作品は、死ぬタイミングや死に方を、自分に決める権利があったら…という想定の映画です。
日本人が苦手な、死について考えることが、テーマです。

私は、以前、富裕層のレジデンスでフロント業務をしていたことがあります。
150名ほどの70歳以上の自立したシニアの方々が、快適に生活できるようにサポートすることが仕事でした。
お金があっても、家族がいても、スタッフのサポートを受けることができる環境にいても、老いは、待ったなしです。
90代になれば、1日をつつがなく過ごすことが一大事業になります。
ここで働いて、私は、持病や常用する薬がないうちに、まとまった時間をとって国内外の行きたい場所に行こうと決めました(今はコロナとロシアの動向を静観中ですが)。
老後が不安だからと70代まで働き続けていたら、やりたいことをする気力体力がなくなっていた…なんて悲惨です。

そして、私は、今まで祖父母、両親、おじおばたちを見送ってきて、日本で老後を過ごすのはイヤだなと思っています。
インドか東南アジアの田舎で、ひとりで暮らして、生活を回していけなくなったらゆっくりと死に向かっていきたいです。
この考えを言うと、ママ友からは、「子どもに迷惑だよ」といさめられますが、最期くらい、多少迷惑かけてもいいかなと私は思っています。
というか、それを「わがままなおかんらしいな、しょうがないな、最後の親孝行だ」ととらえる子どもであって欲しいです(確信犯です)。

息をしていることが生きることではないと、私は思います。
最期の瞬間まで、自分らしく生きていたいです。
そのための努力を、今もしています。
諦めて、プラン75を選択したら、そこが自分にとっての死である気がします。

20年後、70代の私が、この文章を読んだらどう思うのか、それも楽しみです(*^-^*)

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のりたま

3.5夢のような現実のような

2022年7月26日
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鑑賞方法:映画館

こんなバージョンのディストピアがあるかもしれない近未来なのか現代なのかが舞台なドラマ。

常に登場人物である老人の息遣いが聞こえ、リアルなイメージと過度にコントラストが効いたどこか非現実的な映像が交錯する。一番リアルだったのは、作中のPLAN75プロモーション映像。映画監督がきちんと作っているので秀作なのがまたきつい。

実際のところは75になっても定年退職できない世の中になるんじゃないかという気はする。

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mikyo

1.5テーマが恐らく人命の物化もしくは貨幣に置き換えられる事を強制的に行...

2022年7月25日
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鑑賞方法:映画館

テーマが恐らく人命の物化もしくは貨幣に置き換えられる事を強制的に行った世界観にともないそこに携わった人の人間性もしくは感情との断絶。。。
※制度としてルール化された場合には自然と社会が強制力をもたす同調圧力がはたらくから・・・。
そんな気はする。着想は相模原事件なのかな。多分。

とはいえ、様々なところで雑さを感じたのと、多分に観た人がテーマを勘違いをしてしまう映画になっている気がする。
※僕が勘違いしている可能性も高いけども。。。

オランダなどの尊厳死は命の物化とは違う・・・。
そこまでのプロセスがこんな雑ではなく組まれているのよ。。。( ;∀;)

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hiro

4.5リアル

2022年7月25日
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悲しい

知的

難しい

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ぽちこ

3.5望まない近未来⁈

2022年7月23日
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悲しい

知的

見終わって色々考えさせられるが、とにかく、自分の足で生きていきたいと思った。

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ほんのり

2.0問題点を履き違えたり‼️❓すり替えたりすると‼️❓危険だよ‼️❓

2022年7月23日
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ここで取り上げられてる本質は高齢者問題では無く、貧困問題ですよね。
元気で、貧乏な高齢者を端金で死に追いやるわけですから。
安楽死でもないわけで。
元気な高齢者を75で区分けする合理的根拠はありません。
それなら、障害者や病人とか出自なんかにも拡大できるでしょ。
本人の希望と言いながら、追い込むことは可能なので、いじめで自殺に追い込むことと、大差はありません。
廃棄物処理とか金品強奪とか、まるでアウシビュツです、それが狙いなのかな。
なんだか、センセーショナルにしてるだけで、本質を議論しないと意味ないかな。
問題提起する意味はあるけど。
意気込みは買いたいけど、的外れでした、残念🫤

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アサシン5

3.5自分の老いと向き合う

2022年7月23日
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ニョロ
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