劇場公開日 2022年6月17日

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PLAN 75のレビュー・感想・評価

全373件中、261~280件目を表示

2.5もっと深堀してほしかった・・・

2022年6月23日
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鑑賞方法:映画館
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kenblackdog

3.0身につまされますね

2022年6月23日
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寿命が延びて75ぐらいではまだまだチカラ余っている高齢者。実際は80過ぎてからプラン計画したくなるかも。お客さんが75前後のご婦人多数だったので厳しいセリフを聴かされて身につまされたのではなかろうか。と少々皆さんの心境を案じましたね。近い将来に現実味を帯びてましたね。

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Cinemaオタク女

3.5同調圧力

2022年6月23日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

同調圧力が強い日本の様な国だと、「PLAN75に申し込まないなんて、図々しい老人だ」「こんなんなっても、まだ生きたいのか?」とか言われそうです。障害者にも同調圧力がかけられそうですよね。 戦争中、「お国の為に死にます」と無理やり言わされていた人も少なくなかったと思うので、全員が全員本人の意思だけでPLAN75に申し込みをするかは分かりません。腐敗した行政が主導だと、中抜きやPLAN75への誘導ノルマがありそうですし、なかなか辛い社会になりそうだと想像しました。 私はずっと老人になったら安楽死したいと思ってましたが、そう簡単ではないかもしれません。また、見送る側も普通ではいられなさそうです。 「わたしを離さないで」を思い出してしまいました。

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ミカ

4.0自己責任論の行き過ぎた世界

2022年6月23日
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構成もキャスティングも上手く、おそらく作り手の狙い通り、腹立たしく感情を誘導されてきました。 公的安楽死、自殺推進のお話。 古今東西、『ソイレント・グリーン』『ハッピーエンドの選び方』など、過去に安楽死やディストピアを扱った映画はあるけども、これは日本に蔓延る「自己責任論」の行き着く、邦画らしい映画に仕上がっていました。 描かれているのは「いずれ自分が老いる」ことが想像できない、自分は生き残る側と勘違いした人々が作り出しそうな未来。 若者と老人とで分断された世界。 そこには、人間に対する敬意、尊厳といったものは存在せず、効率だけを目指し、「国のために国民はあるべき」といった戦前までの思想が、観客に感じ取られるように表現されていました。 また同時に、多くの老人たちが口にする「他人や子供たちの負担になりたくない」「迷惑をかけるのは恥ずかしい」という考え方もまた反映されているように見えました。 そして、日本人には割と多い、親方日の丸・お上への追随精神、「政府が何かやれと言ったら、やらなければならない」という考え方。 同調圧力の強い村社会の中で、「出る杭は打たれる」にならないよう、目立たないよう、大勢(たいせい)に流される生き方を望むうち、自滅していく。 そんな日本人の在り方をありのまま描くことで、不快感を喚起し、「それでいいのか?」と問題提起しているので、当然不愉快に感じるのです。 映画が作られた背景には、間違いなく高齢者施設での虐待事件や、障害者施設における大量殺人事件があるのでしょう。 しかし、人は死ぬまで生きるために、生きているもの。 本来なら、「生きていたくない」「生きづらい」世の中を作らないことこそが肝要。 生きづらさは「いつか我が身」になります。 年寄りの生きにくい世の中は、子どもや若者にも生きにくい。 そんな世の中でいいのか? という問いかけ。 「政府や役所の人間が、産業廃棄物業者とつるんで、遺品を売ってキックバックを受けている」 「『老人が死ぬ気を無くさないよう』コールセンターで働く若者にマニュアルを渡し、教え、彼らの給料を中抜きする派遣業者の存在」 「老人殺し事業が、3年で1兆円超規模の一大産業になったので、75から65に拡大の案が進行」 などを匂わせるシーンやセリフが挿入されていて、監督の世の中への不信感が随所に滲み出ていました(是枝さんの影響が大きいのだろうなぁ)。 「きっと映画の世界で法律を通した政治家は75歳以上だけども、絶対にPLAN 75は利用しないのだろう」と想像しながら劇場を後にしました。 この映画に同調して、自分もこんな制度があったら利用したいと思った方は、深呼吸して心に余裕が必要です。 落ちついて。 生きていくことは、結局誰かの力を借りて(貴方の力も貸して)みっともなく迷惑をかけていくことですから。 歳を取るのは素敵なことです。 身体のガタは、頑張ってきた証です。 恥ずかしくはないのです。 私は若者でも老人でもない、若者でも老人でもある中年のオッさんですから。 その両方だ。 狭間だからこそ見えることもある。

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コージィ日本犬

3.5世界一高齢化した日本の現状をリアルに描くSFミステリー

2022年6月23日
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CIAO

4.5「老後」という概念が崩れた社会

2022年6月23日
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75歳以上になったら、自分で死を選べるという制度が導入された世界を描いた本作。 カンヌでも高く評価されており、初週から平日でもまあまあ入っている。劇場数も多くないからというのもあるが、より身近に感じる人も多く、かなり注目作であるのは間違いない。 本作は、静かに淡々と話が進んでいく。大衆向けとは言い難く、映像もセリフもかなり抽出している感じがする。倍賞千恵子さんの演技が秀逸で、ミチという女性の真っ直ぐさで純粋な様を表現している。 磯村勇斗演じる役所のPLAN75担当の岡部や、河合優実演じるコールセンターの成宮を通して、若年世代がこのプランを通して命をどう見るか、と言う点もシンプルによく描かれている。特にこの役所のPLAN75担当の岡部と、たかお鷹さん演じる叔父の関係性が、絶妙である。 マリア(ステファニー・アリアン)と言う役どころもまた近未来を想定したような設定で絶妙である。 娘の命を救うためにより収入の良いPLAN 75の最期の施設で働くことになるのだが、命を救うために、命の終わりの後始末をしているという立ち位置はなかなか巧妙である。 本作は、割と観る側に委ねられていると思う。映画を通して、我々は映画の世界を観ているのではなく、自然と自分とその家族を想像してしまう。多分、観た人全員そうだと思う。 あとは、「老後」という概念がもはや崩れている社会を描いている。70歳を越えても働かなければならない人たちが多くいて、自然と働く意志が芽生えている。ここに、社会の需要と供給のアンバランスが生じている点も描いている。 平均寿命が延び、人生100年時代なんて言われているが、それはもうデメリットの方が大きくなっている日本社会。それに対応する社会システムがあまりにも脆弱であることをこの作品を通して感じてしまう。 命の選択。見せかけだけは良く振舞ってるこの国ではそんな法案が到底通るとは思ってないが、我々は自然と自分の命の終わり時を選ぶ時がくるのではないかと思う。 1点だけちょっと雑だなと思った点は、コールセンターのマニュアルでは顧客とバれないから直接会うというのは100%不可能なので(振り込め詐欺のセンターとかならまだしも、政府から委託されてるようなセンターでは全部録音されている)、あそこはコールセンター業の専門家の意見を入れてほしかったかな。

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じーたら

4.0主役は倍賞千恵子が最適役

2022年6月23日
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みかずき

4.0あくまであり得ないフィクションだという前提

2022年6月23日
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悲しい

フィクションだと解っていても、見るかどうするか迷ってしまった。悲しく辛いものを感じることがわかっていたからだ。 この映画は、ブレードランナーのような近未来的設定演出で撮ることも出来たはずだが、あたかも現代の日本でこういう制度がスタートしたら、というドラマになっている。恐らく高齢化問題解決策の愚かな例を描きたかったわけではなく、そういう設定を通して見える、人との繋がりや距離感、そこで生まれる感情、価値観に気付く瞬間などを表現したかったのかなと思う。 個人的には余計な説明や表現が削ぎ落とされ、情景や設定、表情から読み取らせるこの描き方が見やすかったように思う。やはり賠償千恵子さん、素晴らしい。あの表情と歩く姿で語り尽くしている。それでいて発する声が全く衰えておらず、滑舌もはっきりしているところは普通のお婆さんではない!だからこそ、まだ頑張れるんじゃない?と思えるのかもしれない。 親には見せたくない作品だなあ、と苦笑しつつ非常に難しい設定を作品にした勇気に拍手したいと思う。

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まっちゃまる

3.5人間の尊厳について考えさせられる

2022年6月23日
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日本ではタブー視されている安楽死。そこに踏み込んだ作品。 高齢を理由うに仕事ができなくなる、住む場所も無くなっていく。 そんな希望を断たれた上で得られる、生死を選択する権利。 なんと残酷な権利なのだろう。 また主演の倍賞千恵子がとにかくすごい。 80歳だというのに立ち姿も美しく言葉もすっと出る。しっかりとおばあちゃんなのは間違い無いのだが、どこか瑞々しさすら感じる。 しかしながら先のない芝居はものすごく寂しく、その空気は終始重い。音楽もとても良く作用していた。 そんな中、磯村勇斗や河合優実の立ち位置は良かった。 深く考えず流されている若者を作り、「本当に良いのだろうか?」という光を示していた。 ラストはどちらとも取れる描き方で、観るものに委ねられるというより、作品の中のように選択を問われている気がしてならなかったです。 人間の尊厳について、改めて考えさせられた作品でした。

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白波

3.0柴又帝釈天の団子やの女将であればこういう最期は迎えない

2022年6月22日
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単純

カンヌでの受賞とか新人監督、多国籍出資、倍賞千恵子さん主演で高齢者の安楽死問題を扱っているなど気になる情報が入って来てしょうがないので公開初日に行ってしまった。ある程度想像していたとおりの映画でちょっと残念な部分が多かった。まず冒頭の前ピンでぼやぼやの長いフィックスがかなり異様でただものでない感が満載なのだが進むにつれて同様のカットが多くこれは撮影の浦田秀穂氏の趣味なのだろうかと思ったりどちらかというと予算の事情で全部描かずとも行間で感じさせる手法であるのかなと思うと一気に学生映画っぽく見えて興ざめやるせなさが募る。倍賞千恵子が素晴らしい。というか彼女でなければ成立しなかったであろう。日本の超高齢化問題と安楽死の是非、そこがテーマであるかのうように見せかけて避けてしまっているので肩すかしをくらわされて監督の若さゆえの視点の違いに戸惑う。中学生の時に観た「ソイレント・グリーン」を想起する。安楽死施設はもっともっと極楽浄土でなければ…こんな野戦病院みたいな寒々しく暗い施設で誰が安心して死ねるものか。もっと暴れあがく数人がいてしかるべし。75歳で死を選ぶ権利が与えられるというテーマに迫るべきなのに、葬り方埋葬の仕方がひどいとか遺品処理のスタッフがひどいとか、コールセンターのトークマニュアルがねぇとか本筋と外れた部分でばかりこの制度を貶める台本にあきれました。

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たあちゃん

5.0まるでシン日本!これは現実か虚構か

2022年6月22日
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泣ける

悲しい

難しい

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北のやまさん

3.0高齢者多い

2022年6月22日
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まず、客席に高齢者が多くて驚いた。そして自分の席にも高齢の方が座っていた。一列間違えていたようだ。席番号見ずらかったから仕方がない。 不安な高齢化社会を題材にしたこの映画に興味を持ったのは、どの世代にも共通する。答えのない不安な老後生活。この映画も答えのない終わりかた。 年金だけでは生活できない、70過ぎても仕事して補充するという方も実際にいる。こんな現実がもっと加速すると、本当にどんな未来になるのだろう。考えるとこんなPLANもありだと思ってしまう。今後、政府はどんなPLANを作るのか。まあ政治家は不安なんてないだろな。

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olivia

3.0まだまだ頑張れる。

2022年6月22日
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あらじん

4.0前向きに利用する❓

2022年6月22日
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設定や演出にリアリティがあり、演技の巧い役者さんたちが揃っているので、静かな迫力がありました。もうすでに実施されている制度ではないかとうっかり勘違いしそうになりました。 75歳以上の人が見たらどう思うのだろうか。 自分が75歳になったとき、この制度があったら利用を考えるのだろうか?前向きに考えたら、74歳まで好きなことがんがんやって、お金使い果たして、75歳になったと同時に、制度を利用する? いや、そんなうまくいかないよなあ…人生なんて。 腹の立つ感じの悪いお年寄りはたしかにいますが、子どもや若い人の命だけが重いのではもちろんないと改めて思いました。

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eigaeiga

4.5何が正解なのか…?自身の死生観と向き合う作品

2022年6月22日
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75歳以上が自ら死を選べる制度が施行されている日本の近未来を通して、観客に“死生観”を問う問題作。 2016年、相模原で起きた障害者施設殺傷事件に着想を得て作られた作品だとか 次々と襲いかかる老後の問題、厳しい社会と冷酷な行政…。倍賞千恵子演じる主人公の姿は他人事ではなく、40年の自分の姿かもしれない。そう思うと想像するだけで心が憂鬱に。 キャストがいいよね。倍賞千恵子と河合優実の邂逅、電話のやりとりに心が揺さぶられる。 磯村勇斗とオジとの関係性も…。 華やかなエンタメ映画が話題の中、本作のような静かに暗く、じんわりと沁みる、ある種問題作がかなり新鮮。 “自分ならどうする?”を突きつけられる、死生観と向き合う作品。

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マキ

5.0わたしもPLAN75申込みたい

2022年6月22日
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いつかは死ぬから、今一生懸命生きて、感謝できると思う。見て見ぬふりしない、制度としてあるのはありがたいと思う。それとも、野垂れ死ぬのをみたいの?!

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みみ

4.0リアルすぎるリアルさが効果的

2022年6月22日
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泣ける

知的

難しい

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Masatoshi Matsumoto

4.0高齢者題材の映画製作に感謝します。

2022年6月22日
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福本哲男

1.0良かったのはテーマだけ

2022年6月22日
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あえて書きます。 とても大切なテーマで 大事にしてほしかったテーマだけど、 何でもっとストレートに素直に作れなかったのか。 もっとストレートに、こういう法律が成立して それはこういう流れで、そのなかでこういう戸惑いを感じる人がいて…。と構成してほしかった。 私の好みとかでなく今どういう流れなのと こちらで理解しようとしないと分からない場面がいくつかあった。 なおかつそこに(間に)挟んだ 少なくないワンシーンたち(ボーリングで若者と喜ぶシーンとか路上の女の子を見つめて手を振るシーンとかとかのエピソードぽいやつなど)が邪魔。 流れを遮断している。 必要ない。 そして、ここでのテーマ 「高齢では生きにくい今の世の中」 「政府も負担になっている高齢者対策」 を、もっと全面に出してほしかった。 最後の展開。そして光を背に浴びた山々の風景は何を意味する? 「生」への期待か? 「生きる喜び」か? 「プラン75」の意味するものじゃないだろ、と言いたい。

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51

4.0命あっての物種

2022年6月22日
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泣ける

悲しい

知的

仕事を失っても家を失いそうになっても、お友達が孤独死して、安楽死プランを選択しても、隣のじいさんがなくなってしまっても、おばあちゃんは生きている。そこが逆に生きることの尊さに繋がっているような気がする。若い人ほど安楽死を選ぶ!と息巻いているこの世の風潮的なものにも挑んでいるような気がしてならない。

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印刷局員