「最後のシーンに果たして希望はあるのか」PLAN 75 プリズナーN0.6さんの映画レビュー(感想・評価)
最後のシーンに果たして希望はあるのか
まず観客がほぼ満員というのに驚く。そしてその多くがPLAN75適用対象となる年齢層なのにさらに驚く。
もしかしたら老人会などで招待券でもバラまいているのか。だとしたらそんなブラックジョークはなかなか無いぞ。
「残りの生」を「年金」に置き換えたら、そのまま現在の日本の話になる。要するに現代版の姥捨山。
市役所とサポートセンター、2人の若者が疑問を持ちながら、この流れには逆らえない。
当然デストピア譚なのだが、画面から放たれるのは諦観というか達観というか、何かに抗おうととするものが無いのがひたすら怖い。
それにしても10万円が1回のみ支給とは驚いた。日本国民も安く見られたもんだなww
倍賞千恵子の圧巻の演技は、実年齢80歳だからこそ奇妙なリアリティがある。
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