劇場公開日 2022年6月17日

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「国が認めている殺人」PLAN 75 月子さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5国が認めている殺人

2022年6月20日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

思った以上に重い題材でした。
生活が苦しく先が見えなかったり死の縁で延命治療を受けなければならないとしたら、確かに選択として安楽死を頭に思い浮かべる。
そんな弱い立場の人を徹底的に社会で居場所を無くさせ、国を上げて明るくPLAN75を推薦している近未来の日本はファンタジーとは思えず、実にリアルでホラーより恐ろしい。

ただ疑問なのは若者の犯罪が増えたのでこの法律は可決したが、この世界ならば高齢者の犯罪が増えるのではないか?誰にも知られなければ悪意ある犯罪は墓場まで持っていけると言うことです。

倍賞さんの背筋が真っ直ぐで言葉の美しい人は「生きる」を大切にしていた女性。磯村くんの案内人は事務的な思考から感情的に沸き上がる身内への愛。
早川監督の脚本はとても実直で丁寧に作られており、演じての感情も犇々と伝わりました。

月子