「身にしみるくらいのリアリティー」PLAN 75 SHさんの映画レビュー(感想・評価)
身にしみるくらいのリアリティー
大前提となっている設定だけがフィクションで、後は全て現実のものとして受け止めてしまう─それぐらいリアルなものを追求したような作品でした。
映像が力強くて、時折カメラ目線になるのになぜかそれが妙にリアルで、思わず我を投影してしまいそうになって、都度なかなかつらい感情をかき立てられてしまいました。
自分のこと周りのこと社会のこと・・・作品の中に様々な現実を見いだしてしまいます。
内容はかなりシビアだと思うのですが、不思議と穏やかで心地良い雰囲気に包まれながら作品を見つめていたように思います。それも敢えて丁寧でやさしい演技・演出のためだと思います。非常にナチュラルで、気味が悪いくらいに心遣いが身にしみてきて、もしかしたらこの制度は悪くないのかもと思ってしまうくらい、良い作品というのかヤバい作品というのか・・・
有名無名にかかわらず、演者全てのパフォーンマンスは見事なものでした。
音楽を含めた雰囲気作りも非常に良かったし、かなり見入った作品です。
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マサシさんのコメント
2022年10月19日
良い制度などと思わないで下さい。人殺しをほう助する法律です。死にたければ、今でも死ねます。この法律は国が人殺しをほう助すると言う法律です。やばい法律です。この映画を作った人もやばい人達だと思います。僕は。