「ここまで面白いとは」Gメン んさんの映画レビュー(感想・評価)
ここまで面白いとは
ナンバMG5原作者のコミックスがついに実写化。MG5ファン勿論必見であるが、今日俺好きな人にもハマる作品だろう。明るく、バカで、まっすぐな、スカッとした青春コメディが約束されている。加えて「おっさんずラブ」で有名な瑠東監督が手がけているのも面白い。彼の作品でアドリブシーンの多さは有名であるが、この作品でも瑠東節が炸裂している。笑った。めちゃくちゃ笑った。特に面白いのは、吉岡里帆演じる雨宮先生のネジがぶっ飛んだキレの炸裂。老若男女問わず必ず笑いが沸き起こる。
岸優太演じる主人公勝太と高良健吾演じる伊達薫のコンビネーションばっちりな迫力あるノースタントアクションは爽快で見入った。アクションは全体的に、東映の熱の入れ様がエグい。カメラワークもかなりカッコいいので、是非映画館でこの迫力を楽しんでもらいたい。
ややダイジェスト感はあるものの、冒頭から細々と伏線回収しつつ物語が展開していくため、置いてけぼりをくらうことはない。むしろ、各シーンのボリューム調整がうまいので、ラストまで飽きることなくバカとシリアスとコメディを堪能できる。
一点、下ネタも満載ではあるが、私見として極端な露出や下品を極めたものではなくいちコメディとして楽しめるものだった。捉え方に個人差はあるだろう。
昨今のアイドル主演映画を嫌煙していた身として、主演岸優太の本格的な演技は予想外だった。まだまだ拙い部分もあるが、それをカバーできる空気感と岸が持つ天性の人間味がこの作品をさらに面白くしている。間違いなく、見た人間が終幕後、誰かと共感したくなる満足感の得られる映画だ。
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